3月 012013
 

7日間のビリーのニューヨーク里帰りツアーももうすぐ終わり、翌日発の DL173便で帰国の途に。
入国直後の白シャトルバス事件など、いろいろなことが、今では懐かしく思えるほど。

今回、溜まりに溜まっていた小銭を意識して使うようにしてたので、ビリーたちの所持金はあと20ドルほど。
1セントコインは思ったように使えず、結構残ったまま。他のコインはコインランドリーなどでほとんど使いきった。

ホテル地下のコインランドリー。乾燥機に25セント硬貨を8枚投入準備完了

ホテル地下のコインランドリー。乾燥機に25セント硬貨を8枚投入準備完了

撮影はマンハッタンの東西南端まで、北はハーレムの110ストリートまでと、イーストリバーを挟んでクイーンズ、ブルックリンと各所を地下鉄と徒歩でまわって、結構撮ることができた。

また、今回の旅で興味深かったのは、撮影の合間に寄ったPCやカメラの専門店。
PCは日本にはまだ出回っていない機種や、英語キーボードのWindows8マシンの購入も考えたのだが、今は円安のためあまり割安感がなく断念。

カメラ専門店では商品が充実していて、平日なのに客が非常に多く、アメリカでも写真やカメラに多くの人たちが興味をもっているんだなぁと実感。特に商品購入後、店出口でのピックアップシステムが、純機械的でおもしろかった。

そして今回、5年ぶりのニューヨークで変化に気がついたことは…、

・エスカレーターはなにげに右側並び(関西流)が定着しつつあること
・地下鉄が車両(路線)によってはめちゃめちゃきれいで明るく、掲示板が親切になったこと
・地下鉄の音が東京のメトロと同じ(笑)
・再開発によるものなのか街のいたるところで工事中
・無料Wi-Fiスポットが各所あるためとても便利(Wi-Fiルーターはあまり使わなかった)

貸し出しWi-Fiルーター

貸し出しWi-Fiルーター

複雑な臭い、喧噪、さまざまな緊張感などは相変わらず。刺激をいっぱい受けたビリーだった。

2月 272013
 

飛行機は東側からニューヨークの上空にさしかかり、機窓からはマンハッタンの摩天楼や、コニーアイランド、自由の女神も望むことができた。
着陸直前、浅瀬の水鳥たちがサーッと飛び立つ姿が美しく、印象的だった。

飛行機は無事JFKに定時に到着。

JFKに定時に到着。遠くにあこがれの摩天楼が!

JFKに定時に到着。遠くにあこがれの摩天楼が!

ところが入国審査待ちで1時間半。実際の審査は1分ほどで終了。無事ニューヨーク市入りしたビリー。
しかし、ビリーはマンハッタンだけがニューヨークだと思い込んでいるため、彼にとって、マンハッタンへ上陸して、晴れて夢が達成されることになる。

JFKは、ニューヨーク市のクイーンズに位置しているけれど、実はマンハッタンへの距離は、ニュージャージー州のニューアーク空港よりも遠い。

JFKからマンハッタンへの移動手段は、シャトルバス(小さい乗り合いバス)か、地下鉄や列車、タクシーという手もあるのだが、疲れていることもあって、一人19ドルと比較的安価でホテルまで運んでくれるシャトルバスに惹かれて、これに乗ることに。
ホテルの名前を告げ、乗り場まで上り坂をスーツケース引きずって、空港立体駐車場の3階まで上った。かなりしんどい。

ほどなくシャトルバス、らしい車が来てドライバーがホテルの名前を告げ、スーツケースをトランクに乗せ、別々のホテル行きの日本人を6人ほど乗せて出発。軽く冗談を飛ばしながら、要所では観光ガイドまでして、途中で降りた組のスーツケースをホテルまで運んでいく。
ビリーご一行は最後のホテルのグループの一員となった。で、無事にホテルまで到着…ところがこれがとんだふんだくりで、ホテルの近くでクルマを止め、ドライバーがとんでもないことを言う。

こんな場所で待たされたら要注意!

こんな場所で待たされたら要注意!

こんなエレベーターで待たされた要注意!

こんなエレベーターで待たされた要注意!

「ニューヨーク市のタクシーは、ゾーンを越えるごとに課金されていくので、二人で136ドル払え」と。やられた、白タク、いや白シャトルバスだ。もちろん、空港の係はそんな話は言ってなかった。全部込みで19ドルだと。シャトルバスの代金は各社決まっているので、19ドルが正規料金のハズなのだが、そこは白タクならに白シャトルのドライバー、そんな話は聞いていないと言い張る。

すると同じグループの一人が、「クイーンズからのタクシーの課金と同じシステムだと思えばあんたの言っていることも納得できるが、JFKからの正規のタクシー代でさえ、チップ込みで75ドルなのだから、あんたは明らかにぼったくり」だと。

「ゾーンを越えた料金もあるし、高速代も出してるんだから、この料金を払え」とドライバー。
「は?その前に降りた2組分からもぼったくってるでしょう?」

…払え、払わないの繰り返し。ビリーご一行はビックリ眼で、この英語のやりとりを見守っているばかり。

これではらちがあかないと、ドライバーに向けてディスカウントを要求。

焦りだしたドライバーが「いくらなら払ってくれるんだ?」との問いに、その人が「45ドル」と切り出したら、ドライバーは「半額ぐらいの65ドル」と。何回かやりとりしてる間に、ドライバーの目がマジになってきたので、「じゃあ、間を取って55で」と言うことでまとまる。

商談成立。

…ドライバー、値切られたのに何やら嬉しそうに、積極的に値切ったグループの人を「相当なビジネスマンだ」とほめていた。まあ、先に下ろしたグループの人からもぼったくった後なので、それくらいディスカウントしても痛くないのだろう。こちらも、シャトルバスよりは多少高くなったとは言え、JFKからの正規タクシー料金からは十分安くなった上に、観光気分も味わえてホテルまで送ってもらえた、と。一応、ウィン・ウィンになったのかな。

…ということで、すったもんだがあって、積極的に値切った人に感謝を告げ、マンハッタンのミッドタウンにあるホテルに到着。疲れた。ビリー、何事もいい経験、だよね。

ホテルに到着したビリー一行。お疲れの夕食。

ホテルに到着したビリー一行。お疲れの夕食。

2月 222013
 

旅立ちの朝がやってきた。

いつものように朝食を食べて、イ○ー○カドーの無料バスと、成田行きのシャトルバスを乗り継ぎ、第1ターミナルへ。
ビリーが乗るのは22日(金)午後15時発の「DAL172」便だ。

flightradar24による飛行機追跡live

flightradar24による飛行機追跡live

予定では14時間後の22日(金)、現地時間で午後13時45分着(…って出発時間よりも前に戻ってるし)、日本時間では、えーと…、23日(土)午前3時45分(?!)着。そしてこの時点でビリーの夢が叶うことになる。
なぜなら…今回の到着地はニューアークではなくて、あこがれのJFK!

私自身も、JFKに国際線で降りるのははじめてなので、実はビリー以上に興奮している…。

とはいえ、先日の豪雪のように、着陸できず引き返すことになることもないとは言えない。それよりも何よりも、ビリーが最も恐れているのは、もしかして飛行機が間違えてニューアーク空港に着陸しないだろうか…ということらしい。
20130222-134705.jpg

2月 212013
 

今回のニューヨークの旅は、「ビリーの旅」と呼ぶことにした。
ビリーのためにニューヨークに行くのだ…って、それは冗談で、実際は素材写真の撮影が目的なのだけれど。

実はビリーには長い間生き別れていたという双子の弟がいて、この5年の間に奇跡的な再会を果たしている。
弟の名前は「ジョニー」。彼はビリー以上に過酷な運命から救い出したのだが…、そのいきさつはまた後で説明するとして、とりあえず今はここで一緒に暮らしている。

ジョニーは来たときから裸だったので、セーターとパンツを編んで着せていたのだが、ビリーにはそれがずっとうらやましかったらしい。5年間着たきりの(たびたび洗濯はしたけど)Tシャツは、すでにボロボロになっていたため、この機会に新調することにした。

ビリーの新しい服を作成

ビリーの新しい服を作成

今回ビリーのために、久しぶりにソーイングに挑戦。 型紙をおこして、352円で生地を購入して作成。

同じ型紙を使って、ジョニーのパンツを作り、共布でビリーのバッグを作った。
ビリーは大のペコちゃん好きなため、バッグにはミルキーを3個詰めてある。

ジョニーのジーンズとビリーのバッグ

ジョニーのジーンズとビリーのバッグ

 

 

 

 

 

ところがこれから極寒のニューヨークへ行くというのに、ビリーに夏の格好をさせてしまったことに、作った後で気がついた。

 

 

そこで、ビリーにはマフラーを編み、ジョニーにはジャケットを追加作成。ビリーはいささか不満のようだが…。

なんでジョニーはセーター着てるのにジャケットなんだ...?僕はTシャツにマフラーだけかよ。

なんでジョニーはセーター着てるのにジャケットなんだ…?僕はTシャツにマフラーだけかよ。

2月 212013
 
彼の名はビリー

彼の名はビリー

彼の名前はビリー。
5年前、ニューヨーク旅行を終えて、マンハッタンからほど近い「ニューアーク空港」へ。ビリーは国際線ターミナルの土産店で売られていたクマのぬいぐるみ。

「Kisses from New Jersey」とTシャツに書かれているとおり、ニューアークはニューヨーク州ではなく、お隣のニュージャージー州の都市。日本で言えば千葉県の成田空港のような感じ。ニューアーク空港は国内線のターミナルの方が広く、そこには同じクマのぬいぐるみが何体もいたのだが、国際線の土産店にぽつんと売れ残っているのが不憫な気がしたので購入して帰国の途に。

ニューヨーク帰りのクマたちにからかわれるビリー

ニューヨーク帰りのクマたちにからかわれるビリー

帰国すると、家にはすでにニューヨーク帰りのクマが何体かいて、彼らからは「ニューヨークに行ったことがないだろう」と馬鹿にされる。
帰りの飛行機はマンハッタン上空を通過したけれど、ニューヨークには連れて行っていないのは確か。

でもビリーは「旅行でニューアークに立ち寄っただけだ」と言い張る。出身はニューヨークなのだそうだ(正確にはMaid In Chinaだろう…)。
でも何の証拠もないため、誰も信じない。

そんなこんなで5年の月日が流れた。その間もいくどとなく「出身はニューアーク」ととからかわれていたビリー。

彼の夢は「ニューヨークに里帰りする」こと。
…とは言っているが、内心はニューヨークに一度行っておけば、馬鹿にされることもなくなるだろうと…。

そしてその夢がついにかなう日が近づいてきた。