4月 222012
 

私は「次はどんな動物パンを作ろう…」と思ったときに、パンのデザインからはじめます。

紙に描いたりもしますが、最近ではiPadで描くことが多いです。

今回はiPadで描いたパンのデザインと、実際に作ったパンの写真も取り入れてレシピカードを作って、下図のようにiPadから印刷してみました。

iPadで作って印刷したレシピカード

iPadで作ってA4用紙に印刷したレシピカード

 

iPadアプリ「Bamboo Paper」のアイコン

iPadアプリ「Bamboo Paper」のアイコン

私はiPhoneやiPadのメモ書き(スケッチ)アプリが好きなのでいろいろ導入しているのですが、今回紹介する「Bamboo Paper iPad」もその1つです。
このアプリは、以前購入したワコムのスタイラスペン「Bamboo Stylus」と合わせて使うことで、より使い勝手のいいというコンセプトで開発されているということです。

今回はワコムの端末用スタイラスペン「Bamboo Stylus」のペンの反対側に「ちょっといいボールペン」が付いた、「Bamboo Stylus duo」を入手したのに合わせて、Bamboo Paperもアップグレードすることにしました。

 

 

「Bamboo Stylus」に、描きやすいボールペンが付いた「Bamboo Stylus duo」。2012年4月27日発売、ワコムストア価格 3480円

「Bamboo Stylus」に、描きやすいボールペンが付いた「Bamboo Stylus duo」。2012年4月27日発売、ワコムストア価格 3480円

 

今回使用するメモ書きアプリ「Bamboo Paper」は基本無料です。
1冊のノートに、スタイラスペンや指で、絵や文字を書き込んでいきます。
1冊何ページまで作成できるか試したところ、100ページまでOKでした。 ただしこれはアドオン購入後に数えたので、無料版のページ数は未確認です。

以前のバージョンではメモ書きだけで、写真を挿入できなかったことが不満で、あまり使っていませんでしたが、先日のアップデートで画像取り込みが可能になりました。

Bamboo Paperをインストールすると、有料完全版のアドオン(170円)の導入も可能です。これは20冊までのノート作成や、パスコード設定、読み取り線用モード、ライブラリ表示ができるというものです。

とはいえ、はじめは無料版だけでも十分楽しめると思います。

それでは、iPadの「Bamboo Paper」と「Bamboo Stylus duo」を使った、レシピカード活用例を紹介します。
なお、この記事では完全版を使用した内容となっています。

 

●2種類のペンで色を描く

Bamboo Paperのページに、好きなペンを使って描いていきます。
Bamboo Paperには2種類のペンが用意されていて、1つはインクペン、もう1つはマーカーです。

インクペンははっきりとした輪郭の線を描きます。太さは3種類ですが比較的細めのサイズです。文字や輪郭はインクペンで描きます。
色と太さを選ぶには上部のアイコンをタップします。
または画面上をロングプレス(長押し)すると、色のみのパレットが現れます。

色は下図のとおり9種類しかありません。まあ、メモ書きですから、色分けする程度の色数とわりきるしかありません(笑)。

インクペンの太さと色を選び、文字や輪郭を描きます

インクペンの太さと色を選び、文字や輪郭を描きます

無数の色パレットから色を選ぶ煩雑さを思えば、9色に絞ってくれている方がラクはラクです。私は少なくてもあと3色くらいは欲しいですけど…。

さて、もう1つのマーカーは、半透明の透けた色を描きます。
こちらも太さは3種類、色は9種類です。

マーカーの太さと色を選んで文字に重ねたり色を塗ります

マーカーの太さと色を選んで文字に重ねたり色を塗ります

通常のマーカーペン同様に、文字のマーキングに使ったり、ペイントにも適しています。

一度のドラッグでは同じ箇所を何度塗っても1色ですが、再度ドラッグして線を重ねるとその部分が濃くなります。
「もう少し色を濃くしたい」と思ったところは重ね塗りすると結構好みの色に仕上がります。

マーカーで重ね塗りをして濃淡を表現

マーカーで重ね塗りをして濃淡を表現

 

●線に強弱を加えて描く

おもしろいのは、パソコンなどのペンタブレットで「筆圧」で線を太く、細くといった強弱を付けるように、Bamboo Paperでは「速度」による「線の強弱」を加えられます。
線の強弱はスタイラスペンはもちろん指先でもOKです。

インクペンは設定できるペンの太さにあまり差が無いので、太さの変化をつけにくいのですが、ゆっくり描くと線は選択した太さで描き、勢いを付けて描くとそれよりも細く描かれます。

消しゴムはこの逆で、ゆっくり消すと細い線で消し、早く消すと太い線で消します。
消しゴムは太さの差が顕著なので、おもしろい表現ができます。

下図はマーカーで色を塗ったところを、消しゴムで速度による線に強弱を加えながら文字を描いたものです。

 

マーカーでペイントした部分を消しゴムで線に強弱を加えながら消した例

マーカーでペイントした部分を消しゴムで線に強弱を加えながら消した例

 

●写真を貼り付けてチラシ風に自由にレイアウト

先日のアップデートで、写真を貼り付けられるようになりました。写真は1ページに5枚までです。
写真を取り込むアイコンをタップすると、カメラロールや、フォトストリーム、アルバムから写真を取り込めます。

ここではフォトストリームから、パンのデザインから実際に作って焼いたパンを撮影した写真を選んで取り込みます。

フォトストリームでページに取り込む写真をタップ

フォトストリームでページに取り込む写真をタップ

写真が取り込まれます

写真が取り込まれます

 

取り込んだ写真は背景が透けていることから、仮に貼り付けられていることがわかります。
この状態であれば、写真の大きさ、角度、位置を自由に変えることができます。

一般的な画像アプリ同様、2本指で回転したり、拡大・縮小をします。

2本指で回転して縮小

2本指で回転して縮小

写真の編集を終えるには、写真以外の部分をタップします。

さらに写真を再編集したいときには、写真をロングプレスします。写真の周りが透けたところで、指による編集をします。

写真をロングプレスして位置を移動

写真をロングプレスして位置を移動

写真の編集確定後も、ペンで描き加えることができます。
なお、消しゴムで消しても写真はそのままで、描いた部分だけが消されます。

写真の上から文字を描き足しOK

写真の上から文字を描き足しOK

Bamboo Paperのページでのデザインができあがりました。

Bamboo Paperのデザインが完成

Bamboo Paperのデザインが完成

 

●画像を印刷

できあがったデザインを、iPadっから無線でプリントします。
あらかじめプリンターの設定をして、プリンターに紙をセットしておきます。
ここではA4用紙に印刷する設定をしています。

出力で印刷を選択

出力で印刷を選択

Bamboo Paperの出力方法を選ぶアイコンをタップして「印刷」を選びます。
すると印刷が開始します。

A4用紙に印刷された状態

A4用紙に印刷された状態

 

●細かい文字をボールペンで書き足す

印刷した用紙に、レシピを書き加えたら完成です。

Bamboo Stylus duoは、スタイラスペン先の反対側のキャップを外すとボールペンになっています。
iPad操作と紙への筆記の切り替えがすぐにできるので便利です。

Bamboo Stylus duoのキャップを外すとボールペン! 材料のメモをボールペンでササッと書き足し

Bamboo Stylus duoのキャップを外すとボールペン! 材料のメモをボールペンでササッと書き足し

ボールペンは細字タイプです。
iPadでは細かい文字を書くのは難しいので、印刷した紙に直接書き足す方が効率がいいです。

私はこういう、デジタルとアナログを橋渡しするようなガジェットが大好きです!

パンのデザインをするところから、実際に作ったパンを写真に撮り、レシピと合わせて1ページにまとめておけるので、あとから参考にするときにもとても便利です。
ページを印刷してコレクションにするのも楽しいですね。
なにより実際に作った物を手にとって確かめられることで、満足度も高いです。

Bamboo Stylus duoとともに

Bamboo Stylus duoとともに

 

4月 102012
 

あこ有機培養酵母の春よ恋ロールパン生地で、ピンクのたぬきあんパンを作りました。

ピンクのたぬきくるみあんパン

ピンクのたぬきくるみあんパン

実ははじめは桜色のパンダパンを作りたかったのですが、とぼけた表情のタヌキパンになってしまいました。

中には白あんベースのくるみみそあんが詰まっています。
見た目も中身もちょっぴり渋いやつです。

今回もホシノ天然酵母とほぼ同じ分量と時間配分でOKでした。

 

材料>5個分

  • 強力粉(春よ恋)…150g
  • グラニュー糖…20g
  • 塩…1.1g
  • 牛乳…100ml
  • あこ有機培養酵母生種…12g
  • 無塩バター…10g
  • 自家製くるみみそ白あん…少量
  • 紅麹…少量
  • ブラックチョコレート…適宜

 

<作り方>

  1. 大ボウルに粉類を入れて泡立て器でよく混ぜます。
  2. あこ有機培養酵母生種を加えます。
  3. 牛乳をレンジで15秒温めて注いでこねます。
  4. ある程度まとまったら、無塩バターを加えて、手で握りつぶすような感じで混ぜ、よくこねます。
  5. 生地の少量を取り分けて水で練った紅麹を加えてよく混ぜこねます。
  6. ボウルにラップをして、室温(19度くらい)で一晩(9時間)一次発酵。
  7. パン生地が2倍にふくれたらガス抜きをして取り出します。
  8. プレーンの生地を5つに、ピンクの生地を20分割して20分ベンチタイム
  9. 白あんにローストして砕いたくるみと味噌を少量加えてよく混ぜます。これを5つ丸めておきます。
  10. プレーンの生地でくるみあんを包みます。
  11. ピンクの生地で耳と目の周りの斑をを作り、顔にくっつけます。
  12. 形を整えてオーブンの発酵モード(40度)で90分二次発酵。
  13. オーブンを1600度で20分焼きます。
  14. あら熱が取れたら粉砂糖をおなかに振りかけ、テンパリングしたブラックチョコレートで目と鼻を描きます。

 

 

4月 062012
 

いつものあこ有機培養酵母と春よ恋ロールパン生地で作る、リスの形をしたあんパンです。
しっぽにはココア生地をロールして、おなかの中にはあんこでローストした大きなくるみを入っている、食いしん坊なリスさんです。

リスさんのくるみあんパン

リスさんのくるみあんパン

今回もホシノ天然酵母とほぼ同じ分量と時間配分でOKでした。

 

材料>5個分

  • 強力粉(春よ恋)…150g
  • グラニュー糖…20g
  • 塩…1.1g
  • 牛乳…100ml
  • あこ有機培養酵母生種…12g
  • 無塩バター…10g
  • 自家製こしあん…少量
  • くるみ…5粒
  • ココア…適宜
  • 粉砂糖…少量
  • ブラックチョコレート…適宜

 

<作り方>

  1. 大ボウルに粉類を入れて泡立て器でよく混ぜます。
  2. あこ有機培養酵母生種を加えます。
  3. 牛乳をレンジで15秒温めて注いでこねます。
  4. ある程度まとまったら、無塩バターを加えて、手で握りつぶすような感じで混ぜ、よくこねます。
  5. 生地の少量を取り分けてココアと牛乳数滴を加えてよく混ぜこねます。
  6. ボウルにラップをして、室温(19度くらい)で一晩(9時間)一次発酵。
  7. パン生地が2倍にふくれたらガス抜きをして取り出します。
  8. こしあんを丸めて伸ばしてくるみを包んで丸めておきます。
  9. 胴体、しっぽ、耳とそれれそれ丸めます。
  10. しっぽ用の生地とココア地をそれぞれ長方形にのばして重ね合わせて伸ばします。
  11. 形を整えてオーブンの発酵モード(40度)で90分二次発酵。
  12. オーブンを180度で20分焼きます。
  13. あら熱が取れたら粉砂糖をおなかに振りかけ、テンパリングしたブラックチョコレートで目と口を描きます。

 

 

4月 022012
 

ひさしぶりにうさぎさんの顔形をしたパンを作りました。生地はいつものあこ有機培養酵母と春よ恋のバターロール生地です。

時間がなかったので、目鼻はチョコチップで付けました。

やんちゃなうさぎあんパン

やんちゃなウサギあんパン

私の作るキャラパンはどうしてこうも一癖も二癖もありそうな面々になるのだろう…。
不細工好きな私としては、楽しい限りなのですが。

風味付けに、あんこ玉の上面にいちごパウダーをまぶしたのですが、食べてみると全くわかりませんでした。
それよりも鼻のキャラメルチョコチップの風味の方が強く感じました。

焼きたてはもう、ふわふわであんこがしっとりで、あっというまに1匹食べちゃいました。おいしかったです。
今回もホシノ天然酵母とほぼ同じ分量と時間配分でOKでした。

 

材料>5個分

  • 強力粉(春よ恋)…150g
  • グラニュー糖…20g
  • 塩…1.1g
  • 牛乳…100ml
  • あこ有機培養酵母生種…12g
  • 無塩バター…10g
  • 自家製こしあん…25×5個分
  • いちごパウダー…少量
  • チョコチップ…10粒
  • キャラメルチョコチップ…5粒

 

<作り方>

  1. 大ボウルに粉類を入れて泡立て器でよく混ぜます。
  2. あこ有機培養酵母生種を加えます。
  3. 牛乳をレンジで15秒温めて注いでこねます。
  4. ある程度まとまったら、無塩バターを加えて、手で握りつぶすような感じで混ぜ、よくこねます。
  5. ボウルにラップをして、室温(19度くらい)で一晩(9時間)一次発酵。
  6. パン生地が2倍にふくれたらガス抜きをして取り出し、5等分して、さらに1個を1.5:1.5:7に分割し、それぞれ丸めて20分ベンチタイム。
  7. こしあんを25gずつ丸めておきます。
  8. 大きい生地を丸く平たくのばして、こしあんこ玉の上面にいちごパウダーをまぶして生地で包み、底できっちり閉じます。
  9. 残りの小さい生地は縦長に伸ばし、三つ折り、二つ折りで細長く形成し、さらに縦長に伸ばします。
  10. 天板に耳を少し曲げて置き、その上に顔のあんパン生地を乗せます。
  11. 目の位置にチョコチップを、鼻にキャラメルチョコチップをギューッと埋め込みます。
  12. オーブンの発酵モード(40度)で90分二次発酵。

    2次発酵後はこんなにかわいいのに

    2次発酵後はこんなにかわいいのに

  13. 1.5~2倍にふくれたら、上面に小さく5方向に切り込みを入れて、いちごパウダーを少量トッピングします。
  14. オーブンを180度にあたためて、180度で10分、160度で5分焼きます。

 

 

 

3月 242012
 

象の鼻パンケーキの写真に一目惚れしてしまったので、早速ぞうさんパンを作りました。

ぞうさんロールパン

ぞうさんロールパン

以前もぞうさんパンを作ったのですが、とても象には見えない代物でした…。
そこで今回はiPadでイメージをスケッチして、生地の分量もしっかり計算して作りました。
iCloudを介せば、キッチンでもiPhoneでレシピを確認できます。

iPadで描いた完成予想図とともに

iPadで描いた完成予想図とともに

なんといっても難しいのが鼻の形成。生地に穴があくほどにぎゅっと鼻を押し込むのが重要なポイントだと思います。

今回は生地をいつもよりも少し固めにしたので、立体形成でもへたる量が少なかったです。
味は生地にメープルシロップを入れたので、噛むほどに甘みが口の中に広がります。

今回もホシノ天然酵母とほぼ同じ分量と時間配分でOKでした。

 

<材料>5個分

  • 強力粉(春よ恋)…150g
  • きび糖…10g
  • 塩…1.1g
  • メープルシロップ…20ml
  • 牛乳…80ml
  • あこ有機培養酵母生種…12g
  • 無塩バター…10g
  • 白あん…7g×5個分
  • ブラックチョコレート…適宜

 

<作り方>

  1. 白あんを7gずつ丸めておきます。
  2. 大ボウルに粉類を入れて泡立て器でよく混ぜます。
  3. あこ有機培養酵母生種とメープルシロップを加えます。
  4. 牛乳をレンジで15秒温めて注いでこねます。
  5. ある程度まとまったら、無塩バターを加えて、手で握りつぶすような感じで混ぜ、よくこねます。
  6. ボウルにラップをして、室温(19度くらい)で一晩(9時間)一次発酵。
  7. パン生地が2倍にふくれたらガス抜きをして取り出し、6等分します。今回は1個分が55g。これをさらに2:2:7:3に分割して丸めて20分ベンチタイム。
  8. 生地をそれぞれ平たく丸くのばして丸め直し、大きい生地には白あん団子を包みます。
  9. ほかのパーツもさらに平たく伸ばして、鼻は細長く形成して、顔の中央にぎゅっと押し込みます。
  10. オーブンの発酵モード(40度)をオンオフ切り替えで90分二次発酵。
  11. 1.5~2倍にふくれたら、上面にクープを入れて、180度のオーブンで15分、160度で5分焼きます。
  12. 冷めたらブラックチョコレートをテンパリングして目と鼻のしわを描きます。