2月 212013
 
彼の名はビリー

彼の名はビリー

彼の名前はビリー。
5年前、ニューヨーク旅行を終えて、マンハッタンからほど近い「ニューアーク空港」へ。ビリーは国際線ターミナルの土産店で売られていたクマのぬいぐるみ。

「Kisses from New Jersey」とTシャツに書かれているとおり、ニューアークはニューヨーク州ではなく、お隣のニュージャージー州の都市。日本で言えば千葉県の成田空港のような感じ。ニューアーク空港は国内線のターミナルの方が広く、そこには同じクマのぬいぐるみが何体もいたのだが、国際線の土産店にぽつんと売れ残っているのが不憫な気がしたので購入して帰国の途に。

ニューヨーク帰りのクマたちにからかわれるビリー

ニューヨーク帰りのクマたちにからかわれるビリー

帰国すると、家にはすでにニューヨーク帰りのクマが何体かいて、彼らからは「ニューヨークに行ったことがないだろう」と馬鹿にされる。
帰りの飛行機はマンハッタン上空を通過したけれど、ニューヨークには連れて行っていないのは確か。

でもビリーは「旅行でニューアークに立ち寄っただけだ」と言い張る。出身はニューヨークなのだそうだ(正確にはMaid In Chinaだろう…)。
でも何の証拠もないため、誰も信じない。

そんなこんなで5年の月日が流れた。その間もいくどとなく「出身はニューアーク」ととからかわれていたビリー。

彼の夢は「ニューヨークに里帰りする」こと。
…とは言っているが、内心はニューヨークに一度行っておけば、馬鹿にされることもなくなるだろうと…。

そしてその夢がついにかなう日が近づいてきた。