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もなパンのmonamiこと土屋徳子(つちや・のりこ)。ライター・イラストレーター

3月 032013
 

ふるさと発言の失敗から気を取り直し、ビリーはお土産を買ってきたことを思い出した。
ニューヨークのユニオンスクエアから少し南に行ったところにある、絵本の専門店「Books Of Wonder」で見つけてきた「Corduroy」という絵本だ。

Books Of Wonder

Books Of Wonder

本棚でひときわ目立つ赤い表紙に、ビリーにそっくりなクマのぬいぐるみの絵が描かれていたので、手に取らずにはいられなかった。

ページをめくるたび、主人公のクマをビリーの境遇に置きかえて読んでしまい、途中でハラハラドキドキ、ラストに思わず目から涙があふれてしまった感動の一冊。これをみんなに読んであげようと、迷わず購入して帰国した。

「Corduroy」という絵本

「Corduroy」という絵本

店員のお兄さんが、プレゼント用にラッピングをしてくれた緑のペーパーを、先輩クマたちの前で開けると、「なーんだ、絵本か」という目で見ていたが、ビリーが表紙を開いて読み始めると、みるみるうちに引き込まれていった。

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絵本の内容は次のとおり。

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とあるデパートのおもちゃ売り場に、ぽつんと売れ残っていたクマのぬいぐるみ(…ってまんまビリーじゃないですか!)。彼の名前は「コーデュロイ」。その名のとおり、コーデュロイのストラップ付きズボンをはいている。

ある日女の子が彼を見つけて、「こんなクマのぬいぐるみがずっと欲しかったの!」と、一目で気にってお母さんに買ってとねだると、「だめよ。今はもうお金がないの。それにそのクマのぬいぐるみはズボンのストラップのボタンが片方取れているから新品じゃないし」

…女の子はあきらめて立ち去るしかなくて、彼は悲しい目で見送った。

彼はストラップのボタンが取れていることを知らなかったので、見つけ出そうと決意。夜中に一人で動き出して売り場を抜け出し(この時点でテッド化している!)、デパートのエスカレーターを昇り、寝具売り場にたどり着いた。

彼はベッドの上のマットレスに、もう片方のストラップのボタンと同じボタンを見つけた。ただしこれはマットレスをしっかりつなぎ止めているボタンなので、簡単には外れない。何度も何度もぐいぐい引っ張って、やっと取れたかと思ったら、彼もボタンも反動ではじき飛ばされ、そばにあったライトを倒してしまった。

物音に気がついた警備員さんが慌ててやってきて、ベッドの下にかくれていた彼をみつけ、彼をかかえてもとのおもちゃ売り場に連れ戻してしまった…。もう少しでボタンが手に入るところだったのに…。

ところが次の朝、彼が目を覚ますと、目の前にあの女の子が! 開店一番にここに来て「貯金をはたいてあなたを家に連れて帰るの!」と言う。
店員さんが、「箱に入れて上げましょうか?」というのも断り、彼を抱えて早々に家に連れて帰った。

女の子の部屋のベッドのそばには、彼用の小さいベッドも用意してあった。「あなたが来るのをずっと待っていたの…」と。(テッドのような気○いな親子の部屋でなくてよかった…)

女の子は彼のストラップにボタンを縫い付けてくれた。彼は嬉しくて思わず「大好きだよ!」と言ってしまった。(完璧にテッドの流れだ…)
女の子も「もちろん私もよ!」と、彼を強く抱きしめた…。

めでたしめでたし。

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…ビリーが涙をこらえてやっと読み終えて顔を上げると、そこには信じられない光景が!
先輩クマたちが感動のあまり泣き伏している!

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クマだけにとどまらず、家中のぬいぐるみたちによる号泣の嵐!

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…それもそのはず。うちにいるぬいぐるみたちは、ほとんど同じような境遇で、ここにやってきたものばかりなので、もう身につまされて手が付けられない状態だ。

ああ、なんてドンピシャな絵本をみつけてしまったんだろうか…。ビリー、やっぱり今回の旅は得るものが多かったね。

さて、この「Corduroy」という絵本は、なんと1968年という昔に書かれたもので、とても有名なものらしいです。いつの時代も、いくつになっても、だれもが感動するお話なのでしょう。
映像化もされていて、多少アレンジされていますが、CGなんてもちろん無い時代に、よくこれだけ作り込んだものだと感心させられる作品です。

3月 022013
 

ビリーがニューヨークから無事家に帰ってきた。
待ち構えていたのは、例のニューヨーク帰りの先輩クマたち。

「里帰りしてきたよ!」と、ニューヨーク到着直後の事件に始まり、一部始終を報告するビリー。

DSC03313ビリー、ニューヨーク帰りの先輩クマたちに旅の報告

ビリー、ニューヨーク帰りの先輩クマたちに旅の報告

自慢げに話すビリーに、悔しさを隠しきれない先輩クマたちは、報告が終わった後、すかさず「…で、ビリーはどこの出身だったっけ?」と問いかける。
危ない危ない。ここで「ニューアーク」と答えてしまっては、今回の旅が水の泡になってしまう。

とはいえ実際のところ、ビリーはニューヨークの地名がよくわかっていないので、どこにしようか…悩んだあげく、名前と夜景がとても印象的だった「ダンボ」と答えた。
「DUMBOはDown Under the Manhattan Bridge Overpassのことさ。自由の女神目指して落ちる夕日が見えるんだよ!そこが僕のふるさとさ!」

ダンボから見える自由の女神の足下に沈む夕日

ダンボから見える自由の女神の足下に沈む夕日

知ったかぶりのビリーに、先輩クマたちは「ふふん」と鼻で笑ってこう言った。
「マンハッタンブリッジを渡った一帯は、確かブルックリンだったよな。つまりは、マンハッタン生まれじゃないって事だ。荒川を挟んだ東側の江戸川区がふるさとみたいなもんだな」と。

しまった!とビリー。
なんてこった…。マンハッタンじゃないけど、これでニューアークと言われなくてすむならいいか…。一応ニューヨーク市内だし。

3月 022013
 

先日、ユニオンスクエアのマーケットに行く途中で目に付いた、BestBuyという大型パソコンショップに入ってみたところ、今一番の「押し」は、Microsoftの新端末「Surfece Pro」(タブレット、キーボードもセット)でした。米国ではCMも盛んに流していたので、Microsoftは本当に売りたいのだと思います。

そんな中で意外と目立っていたのが、そのSurface Proではなく、昨年末に発売された「199ドルパソコン」の「Chromebook C7」でした。日本では未発売なので一部の業界でしか話題になっていませんでしたが、199ドルという圧倒的な低価格で、米国での年末商戦を賑わしたらしいです。

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とは言え、Chrome OSでは仕事用には使えないだろうと最初はスルーしていたのですが、ニューヨークを離れる当日、なぜかどうしても欲しくなって、早朝にBestBuyに行ってしまいました…(24時間営業なのです)。

で、持ち帰ってっきたのが、この「Chromebook」。

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パソコンとしてのスペックなどは、昨年末にいろいろ発表されているので割愛しますが、まず値段なりの軽薄さがまったく気になりません。(当たり前なんですが)望んでいた英語キーボード。そして、日本語がそのまま使えるため、タブレットから入力するよりも数段捗ります。

ACアダプターは日本でそのまま使えます。開封の議からバッテリーを装着し、天板を開けると、すぐに起動してしまいました。初期設定画面で日本語を選べば、あとは、ほぼ日本語で操作できます。また、意外と綺麗な液晶に驚きました。視野角は狭いのですが、正面から使う分には気になりません。無線LANに繋げると、あとは、Chrome OSを最新の状態にアップデートされて、いよいよ始動です。

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日本語の入力も、Googleが用意している「Google日本語入力」を選べば、「英語キーボード+日本語入力環境」が出来上がります。 アプリケーションは、基本的には、Googleが用意しているWebアプリケーションで賄うものです。

テキストを書いたり、PDFを閲覧するのも、ChromeブラウザにあるGoogleアプリ群で作業することになります。この作業、テキスト入力などの操作とWeb閲覧などが同じ様にWEbブラウザ「Chrome」の「タブ」で管理されるため、若干違和感がありますが、慣れてしまえば、結構な速度で日本語も入力できます。ただ、「backspace」を多用すると、Webページが戻ってしまいます=文章を入力していたGoogleDocのページから離れてしまうので、その部分だけは、もうちょっと慣れる必要があるかな、と。

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マウスもWindwos用のものがそのまま使えますす、SDカードもスロットに差し込むだけでそのまま読み込めます。Buluetoothが搭載されていないとか、アプリケーションが少ないなどいろいろな制約はありますが、本来の「ネットブック」としては十分な機能ですし、何よりもこの安さは驚異的です。 ちなみに、この文章自体も、「Chromebook」で入力しました。意外と侮れないというのが、使ってみたところの感想です。

3月 022013
 

今回のビリー里帰りツアーメンバーのプロフィールを紹介。
※注意!…あまりにもくだらないので本気で読まないように。

ビリー里帰りご一行

ビリー里帰りご一行

 

ビリー

ビリー

ビリー
ニュージャージー州のニューアーク空港出身。お土産屋にぽつんと売れ残っていたクマのぬいぐるみ。本人はニューヨーク出身だと言い張っている。

 

 

 

ジョニー

ジョニー

ジョニー
アメリカ出身。eBayで無残な姿で出品されていたところを落札。これまた無残な格好で送られてきたという、暗い過去を持ったクマ。ビリーとは双子の兄弟(?!)らしい。

 

 

 

ケイト

ケイト

ケイト
縄出身のヤンバルウリボウのぬいぐるみ。ビリーとジョニーが無茶しないように見張り役。

 

 

 

 

ちびた

ちびた

ちびた
千葉動物公園出身のカピバラのぬいぐるみ。どこへでもついていくが、本人どこへ行くのか、まったく興味なし。のほほんとしている和み役。

 

 

 

CARLOS

CARLOS

CARLOS
以前ニューヨークで購入したKiplingというメーカーのバッグに付いてきたモンキーチャーム。今回は彼の里帰りツアーでもある。YuuさんのKiplingバックのANOUKちゃんと仲良し。

 

 

 

リーダー

リーダー

リーダー
しろたんを総括するリーダー役。ショップで目が取れかかった状態で安く売られていたのを購入して手当をしたのが、しろたんを集めるきっかけになったという最古参。もう色あせてボロボロだ。

 

 

 

三太

三太

三太
サンタクロースの格好をして売られていたしろたんなのでサンタ→三太と命名。いつもリーダーと一緒に行動している、うっかり八兵衛ならぬ、うっかり三太。

 

 

 

おむたん

おむたん

おむたん
おむすびみたいな形をしているしろたんなのでおむたん。マイまくらとして参加。薄汚れてぺしゃんこになってしまったので、またの名をぐれたん…。

 

 

 

ダッキー

ダッキー

ダッキー
セントラルパークの池のほとりで迷子になっていたアヒルの子。栄養豊かなセントラルパークでしっかりと食べているため、体が大きいが、まだまだ子供で甘えん坊。お母さんを探しに旅にでたところ、「自分探し」のビリーと出会い、いっしょに旅をすることを決意(ただ、面白そうだったので)

 

 

デイジー

デイジー

デイジー
おこりんぼうのあざらしの子供。こう見えて女の子。オムたんと幼馴みかもしれないが、本当のところはよくわからない。セントラルパークで氷にはまってしまい、ひげが全部抜けてしまったことを気にしている。家族はセントラルパーク動物園にいるとかいないとか。