3月 022013
 

ビリーがニューヨークから無事家に帰ってきた。
待ち構えていたのは、例のニューヨーク帰りの先輩クマたち。

「里帰りしてきたよ!」と、ニューヨーク到着直後の事件に始まり、一部始終を報告するビリー。

DSC03313ビリー、ニューヨーク帰りの先輩クマたちに旅の報告

ビリー、ニューヨーク帰りの先輩クマたちに旅の報告

自慢げに話すビリーに、悔しさを隠しきれない先輩クマたちは、報告が終わった後、すかさず「…で、ビリーはどこの出身だったっけ?」と問いかける。
危ない危ない。ここで「ニューアーク」と答えてしまっては、今回の旅が水の泡になってしまう。

とはいえ実際のところ、ビリーはニューヨークの地名がよくわかっていないので、どこにしようか…悩んだあげく、名前と夜景がとても印象的だった「ダンボ」と答えた。
「DUMBOはDown Under the Manhattan Bridge Overpassのことさ。自由の女神目指して落ちる夕日が見えるんだよ!そこが僕のふるさとさ!」

ダンボから見える自由の女神の足下に沈む夕日

ダンボから見える自由の女神の足下に沈む夕日

知ったかぶりのビリーに、先輩クマたちは「ふふん」と鼻で笑ってこう言った。
「マンハッタンブリッジを渡った一帯は、確かブルックリンだったよな。つまりは、マンハッタン生まれじゃないって事だ。荒川を挟んだ東側の江戸川区がふるさとみたいなもんだな」と。

しまった!とビリー。
なんてこった…。マンハッタンじゃないけど、これでニューアークと言われなくてすむならいいか…。一応ニューヨーク市内だし。

3月 022013
 

今回のビリー里帰りツアーメンバーのプロフィールを紹介。
※注意!…あまりにもくだらないので本気で読まないように。

ビリー里帰りご一行

ビリー里帰りご一行

 

ビリー

ビリー

ビリー
ニュージャージー州のニューアーク空港出身。お土産屋にぽつんと売れ残っていたクマのぬいぐるみ。本人はニューヨーク出身だと言い張っている。

 

 

 

ジョニー

ジョニー

ジョニー
アメリカ出身。eBayで無残な姿で出品されていたところを落札。これまた無残な格好で送られてきたという、暗い過去を持ったクマ。ビリーとは双子の兄弟(?!)らしい。

 

 

 

ケイト

ケイト

ケイト
縄出身のヤンバルウリボウのぬいぐるみ。ビリーとジョニーが無茶しないように見張り役。

 

 

 

 

ちびた

ちびた

ちびた
千葉動物公園出身のカピバラのぬいぐるみ。どこへでもついていくが、本人どこへ行くのか、まったく興味なし。のほほんとしている和み役。

 

 

 

CARLOS

CARLOS

CARLOS
以前ニューヨークで購入したKiplingというメーカーのバッグに付いてきたモンキーチャーム。今回は彼の里帰りツアーでもある。YuuさんのKiplingバックのANOUKちゃんと仲良し。

 

 

 

リーダー

リーダー

リーダー
しろたんを総括するリーダー役。ショップで目が取れかかった状態で安く売られていたのを購入して手当をしたのが、しろたんを集めるきっかけになったという最古参。もう色あせてボロボロだ。

 

 

 

三太

三太

三太
サンタクロースの格好をして売られていたしろたんなのでサンタ→三太と命名。いつもリーダーと一緒に行動している、うっかり八兵衛ならぬ、うっかり三太。

 

 

 

おむたん

おむたん

おむたん
おむすびみたいな形をしているしろたんなのでおむたん。マイまくらとして参加。薄汚れてぺしゃんこになってしまったので、またの名をぐれたん…。

 

 

 

ダッキー

ダッキー

ダッキー
セントラルパークの池のほとりで迷子になっていたアヒルの子。栄養豊かなセントラルパークでしっかりと食べているため、体が大きいが、まだまだ子供で甘えん坊。お母さんを探しに旅にでたところ、「自分探し」のビリーと出会い、いっしょに旅をすることを決意(ただ、面白そうだったので)

 

 

デイジー

デイジー

デイジー
おこりんぼうのあざらしの子供。こう見えて女の子。オムたんと幼馴みかもしれないが、本当のところはよくわからない。セントラルパークで氷にはまってしまい、ひげが全部抜けてしまったことを気にしている。家族はセントラルパーク動物園にいるとかいないとか。

3月 012013
 

7日間のビリーのニューヨーク里帰りツアーももうすぐ終わり、翌日発の DL173便で帰国の途に。
入国直後の白シャトルバス事件など、いろいろなことが、今では懐かしく思えるほど。

今回、溜まりに溜まっていた小銭を意識して使うようにしてたので、ビリーたちの所持金はあと20ドルほど。
1セントコインは思ったように使えず、結構残ったまま。他のコインはコインランドリーなどでほとんど使いきった。

ホテル地下のコインランドリー。乾燥機に25セント硬貨を8枚投入準備完了

ホテル地下のコインランドリー。乾燥機に25セント硬貨を8枚投入準備完了

撮影はマンハッタンの東西南端まで、北はハーレムの110ストリートまでと、イーストリバーを挟んでクイーンズ、ブルックリンと各所を地下鉄と徒歩でまわって、結構撮ることができた。

また、今回の旅で興味深かったのは、撮影の合間に寄ったPCやカメラの専門店。
PCは日本にはまだ出回っていない機種や、英語キーボードのWindows8マシンの購入も考えたのだが、今は円安のためあまり割安感がなく断念。

カメラ専門店では商品が充実していて、平日なのに客が非常に多く、アメリカでも写真やカメラに多くの人たちが興味をもっているんだなぁと実感。特に商品購入後、店出口でのピックアップシステムが、純機械的でおもしろかった。

そして今回、5年ぶりのニューヨークで変化に気がついたことは…、

・エスカレーターはなにげに右側並び(関西流)が定着しつつあること
・地下鉄が車両(路線)によってはめちゃめちゃきれいで明るく、掲示板が親切になったこと
・地下鉄の音が東京のメトロと同じ(笑)
・再開発によるものなのか街のいたるところで工事中
・無料Wi-Fiスポットが各所あるためとても便利(Wi-Fiルーターはあまり使わなかった)

貸し出しWi-Fiルーター

貸し出しWi-Fiルーター

複雑な臭い、喧噪、さまざまな緊張感などは相変わらず。刺激をいっぱい受けたビリーだった。

2月 272013
 

飛行機は東側からニューヨークの上空にさしかかり、機窓からはマンハッタンの摩天楼や、コニーアイランド、自由の女神も望むことができた。
着陸直前、浅瀬の水鳥たちがサーッと飛び立つ姿が美しく、印象的だった。

飛行機は無事JFKに定時に到着。

JFKに定時に到着。遠くにあこがれの摩天楼が!

JFKに定時に到着。遠くにあこがれの摩天楼が!

ところが入国審査待ちで1時間半。実際の審査は1分ほどで終了。無事ニューヨーク市入りしたビリー。
しかし、ビリーはマンハッタンだけがニューヨークだと思い込んでいるため、彼にとって、マンハッタンへ上陸して、晴れて夢が達成されることになる。

JFKは、ニューヨーク市のクイーンズに位置しているけれど、実はマンハッタンへの距離は、ニュージャージー州のニューアーク空港よりも遠い。

JFKからマンハッタンへの移動手段は、シャトルバス(小さい乗り合いバス)か、地下鉄や列車、タクシーという手もあるのだが、疲れていることもあって、一人19ドルと比較的安価でホテルまで運んでくれるシャトルバスに惹かれて、これに乗ることに。
ホテルの名前を告げ、乗り場まで上り坂をスーツケース引きずって、空港立体駐車場の3階まで上った。かなりしんどい。

ほどなくシャトルバス、らしい車が来てドライバーがホテルの名前を告げ、スーツケースをトランクに乗せ、別々のホテル行きの日本人を6人ほど乗せて出発。軽く冗談を飛ばしながら、要所では観光ガイドまでして、途中で降りた組のスーツケースをホテルまで運んでいく。
ビリーご一行は最後のホテルのグループの一員となった。で、無事にホテルまで到着…ところがこれがとんだふんだくりで、ホテルの近くでクルマを止め、ドライバーがとんでもないことを言う。

こんな場所で待たされたら要注意!

こんな場所で待たされたら要注意!

こんなエレベーターで待たされた要注意!

こんなエレベーターで待たされた要注意!

「ニューヨーク市のタクシーは、ゾーンを越えるごとに課金されていくので、二人で136ドル払え」と。やられた、白タク、いや白シャトルバスだ。もちろん、空港の係はそんな話は言ってなかった。全部込みで19ドルだと。シャトルバスの代金は各社決まっているので、19ドルが正規料金のハズなのだが、そこは白タクならに白シャトルのドライバー、そんな話は聞いていないと言い張る。

すると同じグループの一人が、「クイーンズからのタクシーの課金と同じシステムだと思えばあんたの言っていることも納得できるが、JFKからの正規のタクシー代でさえ、チップ込みで75ドルなのだから、あんたは明らかにぼったくり」だと。

「ゾーンを越えた料金もあるし、高速代も出してるんだから、この料金を払え」とドライバー。
「は?その前に降りた2組分からもぼったくってるでしょう?」

…払え、払わないの繰り返し。ビリーご一行はビックリ眼で、この英語のやりとりを見守っているばかり。

これではらちがあかないと、ドライバーに向けてディスカウントを要求。

焦りだしたドライバーが「いくらなら払ってくれるんだ?」との問いに、その人が「45ドル」と切り出したら、ドライバーは「半額ぐらいの65ドル」と。何回かやりとりしてる間に、ドライバーの目がマジになってきたので、「じゃあ、間を取って55で」と言うことでまとまる。

商談成立。

…ドライバー、値切られたのに何やら嬉しそうに、積極的に値切ったグループの人を「相当なビジネスマンだ」とほめていた。まあ、先に下ろしたグループの人からもぼったくった後なので、それくらいディスカウントしても痛くないのだろう。こちらも、シャトルバスよりは多少高くなったとは言え、JFKからの正規タクシー料金からは十分安くなった上に、観光気分も味わえてホテルまで送ってもらえた、と。一応、ウィン・ウィンになったのかな。

…ということで、すったもんだがあって、積極的に値切った人に感謝を告げ、マンハッタンのミッドタウンにあるホテルに到着。疲れた。ビリー、何事もいい経験、だよね。

ホテルに到着したビリー一行。お疲れの夕食。

ホテルに到着したビリー一行。お疲れの夕食。

2月 222013
 

旅立ちの朝がやってきた。

いつものように朝食を食べて、イ○ー○カドーの無料バスと、成田行きのシャトルバスを乗り継ぎ、第1ターミナルへ。
ビリーが乗るのは22日(金)午後15時発の「DAL172」便だ。

flightradar24による飛行機追跡live

flightradar24による飛行機追跡live

予定では14時間後の22日(金)、現地時間で午後13時45分着(…って出発時間よりも前に戻ってるし)、日本時間では、えーと…、23日(土)午前3時45分(?!)着。そしてこの時点でビリーの夢が叶うことになる。
なぜなら…今回の到着地はニューアークではなくて、あこがれのJFK!

私自身も、JFKに国際線で降りるのははじめてなので、実はビリー以上に興奮している…。

とはいえ、先日の豪雪のように、着陸できず引き返すことになることもないとは言えない。それよりも何よりも、ビリーが最も恐れているのは、もしかして飛行機が間違えてニューアーク空港に着陸しないだろうか…ということらしい。
20130222-134705.jpg