GOPANで作るお米食パン、今回の銘柄は優しい食感系の「三重県産 伊賀の ヤマヒカリ」です。
お米の品種来歴を見ると、名前からもわかるとおり、親がコシヒカリなのですね。
名前の由来は
熟色が美しい品種で、中山間に光り輝く。
なのだそうです。
「滅びゆく米」だったヤマヒカリ。それを復活させた女性がいて、信念を持って守り、育てられたものなんだと思うと、とても感慨深いものがあります。
ゴパンも楽しみだけど、ご飯でも早く食べたいなぁ。
さて、米粒は前回の「夢の華」に比べると小粒です。でもミルの粉砕音は負けず劣らず大きかったです。
焼きの段階で、山高の凛としたフォルムに見とれていたら、あれよあれよという間に盛り上がり、パンの上面がGOPANの上蓋にくっつくんじゃないかと心配になったほど。
また、焼けているときのお米の香りにもハッとしました。
ほかのお米食パンはどちらかというと小麦グルテンやドライイーストの香りが先に立ちますが、ヤマヒカリはお米の香りが際立っています。
パンにナイフを入れたときにも、お米の香りがフワッと先に来ました。
切り分けると、大きな気泡が! これが驚異的な盛り上がりの原因だったとは。
膨らむ速度が速い分、きめが粗くなりやすかったんですね。
<材料>
-
三重県産ヤマヒカリ…220g
-
水…白米と合わせて410g からスタート
- 今回はこの水分量に「+3.4ml」足したので、
白米(220g)+水=413.4g
になります。
- 今回はこの水分量に「+3.4ml」足したので、
- 上白糖…16g
- 塩…4g
- 無塩バター…10g
- 小麦グルテン…50g
- ドライイースト…3g
ヤマヒカリお米食パンの自己評価
- もっちり 3
- 甘さ 5
- 身の柔らかさ 5
- きめの細かさ 2
- 形の良さ 3
- 耳の食感 3
- 口溶け 3
- 粘りけ 4
食べ始めの食感はあっさりしていて、身の柔らかさ以外に際だった特徴は感じられませんでした。
甘みも初めは控えめなのでうま味が先にきます。
ところが、噛みしめているうちに甘みもうま味も強くなっていきます。
特に耳は「硬い」というよりも「しない」(北海道の方言で、「弾力・柔軟性はあるが歯でかみ切りにくい」)ので、口の中で溶かすように食べると、うま味がじわじわとしみ出してくるようです。
食べ終わると、口の中がまるでお菓子を食べたあとのように甘みがじーんと残っています。
耳の香ばしく焼けたところにうま味が凝縮しています。お米の味もしつこくない程度に感じます。ただし耳の食感に粒々したものが残ります。
切り分けたり、耳をちぎっても、細かいパンくずが比較的散らばりにくかったです。
ふんわりしたパンの食感で優しいお米らしさを味わいたい人に向いているかなと思います。
翌日食べたところ、少しパサパサしていますが、身は十分柔らかく、やはりパンくずが散らかりにくいのがいいです。
味はあっさりしていますが、昨日ほどではないにしろ、食べたあとに甘みが残ります。
サンドイッチや、ジャムなどをペーストするのに適した、優しい味です。