5月 082011
 

GOPANのブランドお米食パン、今回はふるさと青森のお米「まっしぐら」で作りました。

GOPANのまっしぐらお米食パン。右上の気泡のコブがかわいい

GOPANのまっしぐらお米食パン。右上の気泡のコブがかわいい

 

「まっしぐら」の名前の由来は、

あおもり米の食味・品質の追求に「まっしぐら」に、
そして、きまじめに取り組んでいく気持ちを込めました。

ということだそうです。

ゆる~い感じのイメージキャラクターは、ああみえてもきまじめなんです…たぶん。

実はこの銘柄、最近まで知りませんでした。青森産のお米といえば、つがるおとめをよく食べていたのですが、見かけなくなって久しくなります。つがるおとめは比較的定着していたブランド米だけに残念です。

近年はつがるおとめに替わり、耐病性に優れているなどの理由で、まっしぐらを青森米として推しているようです。

 

<材料>

  • 青森県産まっしぐら…220g
  • 水…白米と合わせて410g からスタート

    • 今回はこの水分量に「+7.1ml」足したので、
      白米(220g)+水=417.1g
      になります。
  • 上白糖…16g
  • 塩…4g
  • 無塩バター…10g
  • 小麦グルテン…50g
  • ドライイースト…3g

 

まっしぐらお米食パンの自己評価

 

  • もっちり 4
  • 甘さ 4
  • 身の柔らかさ 4
  • きめの細かさ 4
  • 形の良さ 4
  • 耳の食感 3
  • 口溶け 2
  • 粘りけ 2

 

GOPANのまっしぐらお米食パンの断面

GOPANのまっしぐらお米食パンの断面

 

今回はこねの状態で結構水を加えました。吸水しているはずなのに生地が硬くて腰が強いです。

焼き上がりのお米食パンを手に持つと、意外に「軽い」感じです。

切るときも、粘性が少ないからなのか、比較的切りやすいです。

まっしぐらお米食パンは弾力があって甘いのが特徴

まっしぐらお米食パンは弾力があって甘いのが特徴

皮は表面が薄くパリパリしていますが中はむっちり。腰があります。

甘みははじめ少なめ。そのぶんお米の味わいが感じられます。
あっさりしているのでぱくぱく食べられます。

コクやうまみはあまり強くない分、そのうち甘みが前面に出てきて、ひとしきり食べたあとは、口の中に甘みが残っていることに気がつきます。

身は、最初の口当たりがふわっとやさしく、噛むともちっと弾力があります。口溶け感あまりないです。

お米食パンにしてはきめが整っている方かと。ふんわり感が伝わってきます

お米食パンにしてはきめが整っている方かと。ふんわり感が伝わってきます

 

翌日に食べてみると、耳がパサパサして少し硬めになっています。

身は柔らかいですが、甘さが減っているので、ジャムなどをたっぷり塗って食べるのに向いていると思います。

スライスしやすいので、薄くスライスして、卵サンドなんかも合いますね。

 

5月 072011
 

森の都」と呼ばれる「本」で「生」されたお米、その名も「森のくまさん」。
ずっと気になっていた、この「森のくまさん」でお米食パンを作る日がやってきました!

GOPANの森のくまさんお米食パン

GOPANの森のくまさんお米食パン

 

森のくまさんご飯は、軽い粘っこさが特徴でしたが、お米食パンではどうなんでしょうか。

熊本県産森のくまさん

熊本県産森のくまさん

<材料>

  • 熊本県産森のくまさん…220g
  • 水…白米と合わせて410g からスタート

    • 今回はこの水分量に「+6.1ml」足したので、
      白米(220g)+水=416.1g
      になります。
  • 上白糖…16g
  • 塩…4g
  • 無塩バター…10g
  • 小麦グルテン…50g
  • ドライイースト…3g

 

森のくまさんお米食パンの自己評価

 

  • もっちり 4
  • 甘さ 5
  • 身の柔らかさ 4
  • きめの細かさ 3
  • 形の良さ 3
  • 耳の食感 3
  • 口溶け 2
  • 粘りけ 5

 

GOPANの森のくまさんお米食パンの断面

GOPANの森のくまさんお米食パンの断面

 

森のくまさんの威力を目の当たりにするのはまずこねの段階です。
羽が一瞬止まることが何度かありました。
これは生地が硬いのではなくて、粘って止まる感じです。

発酵の段階で、お米の芳しさが広がってきます。
炊飯の時もそうだったので、このお米って、加熱されはじめに香りを放つ性質があるのかしら。

そして焼き上がりを切るとき、ちぎるときに、粘りのすごさを実感します。

森のくまさんお米食パンのスライス。中央に穴が開いていてしまうほど切るときの粘りけが強いです

森のくまさんお米食パンのスライス。中央に穴が開いていてしまうほど切るときの粘りけが強いです

口に入れた瞬間に感じる甘みも強い。特に身の方が甘い気がしました。

耳はちょーっと硬いかな。ちぎるのに力を込めてしまいます。でも味わいがあります。

耳、身、ともに口溶け感はあまりなく、最後まで口に残ります。

「粘り強くて、甘い」というのが象徴的な「森のくまさんお米食パン」。
ただし、耳は硬めなので、顎や歯が弱い方は、薄切り…は難しいので小さめにカットして召し上がって欲しいです。

翌日たべても、身は柔らか。甘みは控えめ。
耳はぱさぱさしていますが、前日よりも食べやすくなっています。

森のくまさんお米食パンは、翌日の方がおすすめです。

 

5月 052011
 

今回のGOPAN銘柄米食パンは、しっかり系の「千葉県いすみ産 ふさこがね」です。
一昨年デビューした期待の大型新人で、「鉄人28号のような骨太な食感」なのだそう。
個人的にも期待度が高く、お米食パンやご飯でいただくのを楽しみにしていました。

GOPANのふさこがねお米食パン

GOPANのふさこがねお米食パン

 

「ふさこがね」の名前の由来は、

千葉県の「ふさ」と、品種の特徴である「黄金色でたわわに実る」様子をイメージする「こがね」を組み合わせたもの。

なのだそうです。
ふさこがねちゃん」というカントリーな女の子キャラもいます。

千葉県産ふさこがね

千葉県産ふさこがね

<材料>

  • 水…白米と合わせて410g からスタート

    • 今回はこの水分量に「+2.8ml」足したので、
      白米(220g)+水=412.8g
      になります。
  • 上白糖…16g
  • 塩…4g
  • 無塩バター…10g
  • 小麦グルテン…50g
  • ドライイースト…3g

 

ふさこがねお米食パンの自己評価

 

  • もっちり 4
  • 甘さ 5
  • 身の柔らかさ 4
  • きめの細かさ 2
  • 形の良さ 4
  • 耳の食感 3
  • 口溶け 2
  • 粘りけ 3

 

GOPANのふさこがねお米食パンの断面。きめは多少粗め

GOPANのふさこがねお米食パンの断面。きめは多少粗め

「しっかり系」といえば、以前食べた「ハツシモ」の印象が鮮烈に残っています。

なので、ふさこがねも洗米してから、分量の水に一晩浸しておきました(とはいっても洗米したのが夜中2時30分頃だったので、正味4時間ほど)。

そのかいあってなのか、ミル音は滑らかでした。

さて、「ふさこがね」は「こね」の段階で、生地は柔らかめなのに、重く、パンケースからずっしずっしと弾力感が伝わってきます。

GOPANふさこがねお米食パンのスライス。切るときも粘りが強い手応え

GOPANふさこがねお米食パンのスライス。切るときも粘りが強い手応え

まず、一口目から強烈な甘さに驚きました。
全体が甘いのかと思って耳と身を分けて食べたところ、身も十分甘いのですが、それ以上に耳の方が突出していました。

耳はお菓子を食べているよう。甘さが口に残ります。

耳の食感は硬めで、ミルが滑らかだった割にはシャリシャリ感が残っています。
それに対して身はとてもふんわり柔らかで弾良性がありますが、想像していたほど粘りは強くなかったです。

お米の味はさほど強くなく、少し感じる程度。

耳が香ばしいのでトーストで食べてもおもしろいかも。とにかく甘さではこれまでのブランドお米食パンではダントツ1位です。

「しっかり系」でもハツシモお米食パンとはまったく違った味と食感。
ふさこがねご飯の方も興味深いです。

翌日、トーストにしたところ、案の定ものすごく甘い!

ふさこがねお米食パンをこんがりトースト

ふさこがねお米食パンをこんがりトースト

6枚切りほどの厚みにカットして、トーストし、マーガリンまたはバターを塗るだけで、ジャムなどをつけなくても十分味わえます。

トーストしないパンの方は弾力性が増し、ちょっと硬めでぱさつき感がありますが、甘さは健在。
ふさこがねお米食パンは、甘いトースト向きだと思いました。

 

4月 292011
 

GOPANで作るお米食パン、今回の銘柄は優しい食感系の「三重県産 伊賀の ヤマヒカリ」です。

GOPANのヤマヒカリお米食パン。山高に盛り上がる姿が美しい

GOPANのヤマヒカリお米食パン。山高に盛り上がる姿が美しい

お米の品種来歴を見ると、名前からもわかるとおり、親がコシヒカリなのですね。

 

名前の由来は

熟色が美しい品種で、中山間に光り輝く。

なのだそうです。

「滅びゆく米」だったヤマヒカリ。それを復活させた女性がいて、信念を持って守り、育てられたものなんだと思うと、とても感慨深いものがあります。
ゴパンも楽しみだけど、ご飯でも早く食べたいなぁ。

さて、米粒は前回の「夢の華」に比べると小粒です。でもミルの粉砕音は負けず劣らず大きかったです。

焼きの段階で、山高の凛としたフォルムに見とれていたら、あれよあれよという間に盛り上がり、パンの上面がGOPANの上蓋にくっつくんじゃないかと心配になったほど。

ヤマヒカリお米食パンの焼きはじめ。このままいったらやばいでしょう

ヤマヒカリお米食パンの焼きはじめ。このままいったらやばいでしょう

また、焼けているときのお米の香りにもハッとしました。
ほかのお米食パンはどちらかというと小麦グルテンやドライイーストの香りが先に立ちますが、ヤマヒカリはお米の香りが際立っています。

パンにナイフを入れたときにも、お米の香りがフワッと先に来ました。

切り分けると、大きな気泡が!  これが驚異的な盛り上がりの原因だったとは。

ヤマヒカリお米食パンの断面に大きな気泡。まぁ、これはどうしようもない

ヤマヒカリお米食パンの断面に大きな気泡。まぁ、これはどうしようもない

膨らむ速度が速い分、きめが粗くなりやすかったんですね。

 

<材料>

  • 水…白米と合わせて410g からスタート

    • 今回はこの水分量に「+3.4ml」足したので、
      白米(220g)+水=413.4g
      になります。
  • 上白糖…16g
  • 塩…4g
  • 無塩バター…10g
  • 小麦グルテン…50g
  • ドライイースト…3g

 

ヤマヒカリお米食パンの自己評価

  • もっちり 3
  • 甘さ 5
  • 身の柔らかさ 5
  • きめの細かさ 2
  • 形の良さ 3
  • 耳の食感 3
  • 口溶け 3
  • 粘りけ 4

 

ヤマヒカリお米食パンをカット。きめは粗めです

ヤマヒカリお米食パンをカット。きめは粗めです

 

食べ始めの食感はあっさりしていて、身の柔らかさ以外に際だった特徴は感じられませんでした。

甘みも初めは控えめなのでうま味が先にきます。
ところが、噛みしめているうちに甘みもうま味も強くなっていきます。
特に耳は「硬い」というよりも「しない」(北海道の方言で、「弾力・柔軟性はあるが歯でかみ切りにくい」)ので、口の中で溶かすように食べると、うま味がじわじわとしみ出してくるようです。

食べ終わると、口の中がまるでお菓子を食べたあとのように甘みがじーんと残っています。

耳の香ばしく焼けたところにうま味が凝縮しています。お米の味もしつこくない程度に感じます。ただし耳の食感に粒々したものが残ります。

切り分けたり、耳をちぎっても、細かいパンくずが比較的散らばりにくかったです。

ふんわりしたパンの食感で優しいお米らしさを味わいたい人に向いているかなと思います。

翌日食べたところ、少しパサパサしていますが、身は十分柔らかく、やはりパンくずが散らかりにくいのがいいです。
味はあっさりしていますが、昨日ほどではないにしろ、食べたあとに甘みが残ります。
サンドイッチや、ジャムなどをペーストするのに適した、優しい味です。

 

4月 272011
 

今回のGOPANで作るのは、もっちり系の銘柄米「広島の品新種 夢の華」を使ったお米食パンです。

GOPANの夢の華お米食パン

GOPANの夢の華お米食パン

まず最初にお米を洗っていて、米粒の透明感に目を奪われました。

キラキラしている米粒の縦にスッと一本白いすじが顕著に入っているのがおもしろいです。比較的粒は大きくて、ビーズか宝石のようにキレイです。

夢の華の米粒。透明でキラキラしていてビーズのよう

夢の華の米粒。透明でキラキラしていてビーズのよう

そして今回の夢の華は、ミルの粉砕音が家中に響きました。これは強そう。

こねているときも重く硬い感じ。ずっしりとした腰の強さがずんずん伝わってきます。
水が少なかったわけではなく、今回は「+7.9ml」と比較的多めに足しましたが、生地の伸び感が少なかったです。それだけねっぱり(粘りけ)が勝っているのでしょう。

焼きの最初のミル動作で、微動だにしないほど、生地がしっかりしていました。

夢の華お米食パンの発酵状態。ミル動作にもびくともしません

夢の華お米食パンの発酵状態。ミル動作にもびくともしません

「夢の華」米は「低アミロース、低タンパク質」が特徴で、アミロースはコシヒカリよりも2%低いのだそう。
なお、アミロースが低いほど粘りが強く、冷めても硬くなりにくく、味も保たれるとのことです。

夢の華の来歴を見ると、やぱりコシヒカリが関わっているんですね。

 

<材料>

  • 水…白米と合わせて410g からスタート

    • 今回はこの水分量に「+7.9ml」足したので、
      白米(220g)+水=417.9g
      になります。
  • 上白糖…16g
  • 塩…4g
  • 無塩バター…10g
  • 小麦グルテン…50g
  • ドライイースト…3g

 

夢の華お米食パンの自己評価

  • もっちり 5
  • 甘さ 4
  • 身の柔らかさ 3
  • きめの細かさ 3
  • 形の良さ 5
  • 耳の食感 3
  • 口溶け 3
  • 粘りけ 5

 

夢の華お米食パンの断面

夢の華お米食パンの断面

まず、パンをちぎろうとする手にパンの切り口がくっついて離れません。
ねっとりとした粘りけが強烈で、食べていると舌の奥の方で味わえます。
耳がしっかりしていて味が濃縮されている感じ。

この夢の華お米食パンは、オープンサンド向きで、フランスパンのようにカットしていただくのが適しているかな。
耳が細かく砕けて、散らかりやすいのがちょっと難ですが。

夢の華お米食パンは粘りけが強烈なので、薄くスライスするのは無理です

夢の華お米食パンは粘りけが強烈なので、薄くスライスするのは無理です

時間をおいて食べると、耳がフランスパン並の硬さになってました。
口に含んでいると、シリアルのコーンフレークのような味わいがあって意外でした。
また、甘みも増していました。

今まで食べたお米食パンの中でもっちり・ねっとりの西の横綱(これに相当するほどの東のお米にはまだ出会っていないです)。

マンガで「夢の華」という横綱を描くとしたら、肌つやが良くて無双の粘り強さ、という設定にするだろうな。

翌日食べると、さらに甘みが増していました。
耳はパサパサしていますが身がしっとりと柔らかいままでした。