13日目−グラーツからザルツブルクへ
3月22日(土)朝5時25分。
早朝のフランクフルト行きの列車に乗って、4時間かけてザルツブルクへ向かいます。
チケット販売機で購入して駅構内に。改札機はありません。ホームに直結していてそのまま列車に乗り込めます。
線路からホームまでの高低差はとても低く30センチ程度かしら。そのぶん列車のステップが高いところにあります。昔の雪国の列車みたいです。
車両の「2」は2等車両を意味しています。DBはドイツ鉄道。オーストリア連邦鉄道はÖBBなのですが、フランクフルト行きの列車でドイツ国境をまたぐため、ドイツ鉄道の列車が使われているのですね。
1車両の長いこと! 新幹線よりも長い気がしたので調べてみたら、ドイツ鉄道の客車は26.5mで、日本の新幹線は25mだそうです。
シートの向きがユニークです。車両の数カ所にテーブルを挟んで向かい合った席があり、車両の2カ所くらいにクリアなしきりがあり、それを背にして、それぞれシートの向きが出入り口の方を向いています。
なので車両の半分のシートが進行方向に向かって背を向けることになります。
発車してまもなく夜が明けてきました。畑を靄が覆う光景に、思わず声をあげてしまいました。
しばらくすると車掌さんがまわってきて検札をします。
アルプスの山々が遠くに見えます。チロルのような(まだ見たことはないけど)車窓にうっとり。
スイッチバックは2回あります。初めての経験です。一瞬引き返すのかと思ってあせりましたけどね(O_O)
列車室内ドアは、ハンドルに手をかけて少し引っ張る半自動。閉じるときも半自動かと思って、何度も必死で引っ張っても閉じ無くて、もがき疲れて放って置いたら自動で閉まりました。(^^;)
端から見ていたらコントだと思われただろうなぁ。数秒間放っておけば自動で閉まります。
トイレはおもしろい。室内はブルーグリーンが基調で広いです。水洗はや後ろの壁にあるボタンを押します。どのボタンも小さくて、まるで脱出ゲームのアイテムを探すかのよう。これ押したらどうなるんだろう?的なドキドキ感満載!
水洗ボタンを押すとシュパーッっと飛行機並に噴出力がものすごくて、洗面台で手をかざすとなんと粉石けんがパフッと出てきて笑いました。手洗いボタンを押すとお湯が出ます。
コンパートメントの車両もあります。ヨーロッパというとこういうイメージが強かったのですが、コンパートメントは一部しかありません。
4時間の旅は長いのですが、とてもリラックスして飽きることはありませんでした。
朝食は車内販売のカプチーノと、昨日食べ残して持ち込んだマクドのハンバーガー。
列車はガタンゴトンいいません。とても静かにスムーズに走るので快適です。
高速列車ですが、坂のきついところはとてもゆっくりです。
ザルツブルクHBFに到着です。
4時間共にしたこの車両は、このあとフランクフルトに向かいます。それはそれは先の長い旅です。いってらっしゃーい!
グラーツ中央駅からザルツブルク中央駅のルート
ザルツブルク中央駅(Salzburg Hbf)