4月 292014
 

ザンクト・ペーター教会から、いよいよホーエンザルツブルク城塞のある山へ登ります。
ケーブルカーの乗り口までは墓地を通ります。西洋の墓地がほんっと苦手です。さっきまであんなに青空だったのに、なにやら雲行きもあやしくなってきました。
ザルツブルク自体が高い場所にある街なので、天候も変わりやすいのだとは思います。

ケーブルカー乗り場に向かいます。

ケーブルカー乗り場に向かいます。

ここもサウンドオブミュージックで出てくる場所だそうです。

左も右にもお墓が並んでいるのです。でもまるで花壇のよう。

左も右にもお墓が並んでいるのです。でもまるで花壇のよう。

お城はお城で、相当恐ろしい歴史から成り立っているのだと思うとホントだめですね。テーマパークのお城ではなくて本物のお城の免疫ができていないというか。歴史もろくに知らずに訪れちゃってごめんなさいという感じです。

墓地を通り過ぎるとケーブルカーの鉄看板が。かわいいです。ザルツブルクカードがあれば無料で乗れます。

ケーブルカーの鉄看板。

ケーブルカーの鉄看板。

ケーブルカーは、なんと1892年からあったのだそう。

ケーブルカーはとっても近代的。

ケーブルカーはとっても近代的。

向こう側のお城に向かって登っていきます。

向こう側のお城に向かって登っていきます。

上から見たケーブルカーの線路。

上から見たケーブルカーの線路。

お城に登って思ったこと。お城は遠くから見る方がいいなぁ。

ホーエンザルツブルクを下から望む。

ホーエンザルツブルクを下から望む。

ホーエンザルツブルク城塞から旧市街方向を見たパノラマ。

ホーエンザルツブルク城塞から旧市街方向を見たパノラマ。

城壁をくぐると、ライオンの紋章が目に入ります。そして場内にはライオンとともに「蕪(カブ)」の紋章が。58の碑文とかぶの紋章があるのだそう。それにしてもなぜに「かぶ」?

あったあった! かぶの紋章!

あったあった! かぶの紋章!

ホーエンザルツブルク城塞は1077年に大司教ゲープハルトによって建設が始まり、1500年(16世紀はじめ)に大司教レンパルト・フォン・コイチャッハによって拡張され、ロマネスクから後期ゴシック様式に変わったのだそうです。かぶの紋章は、貧しい農村から大出世したこの大司教のシンボルとして定着したようです。

「隠れミッキーを探せ!」もとい「隠れかぶを探せ!」みたいな。…って本末転倒。ランドの方がここからインスパイアされたのかも。ああまったくもう、ランド基準の自分の思考をなんとかしなくちゃ。

お城の中には街が。ドラクエの街の曲が流れてきそう。

お城の中には街が。ドラクエの街の曲が流れてきそう。

お城の中庭のようなところ。坂になっているのでここでボール蹴ったら下まで一気に転がっていきそう。

長い歴史の中で、その姿が完璧に残されているという数少ないお城の1つなのだそうです。
地下牢には囚人があふれていたらしいし、あの大司教ヴォルフ・ディートリッヒも獄中で亡くなってると言うし。

これもお城に物資を運ぶための相当古い軌道なんでしょうね。ここにもありましたよ、ライオンとかぶの紋章。

ホーエンザルツブルクは山の上の城塞だけあって、平らな場所が少なく、常に坂を登っているか下っているか。しかも敷地が広く、迷路とは行かないまでも通路がグルグル回りくねっているような構造なので、同じ場所をなんども通ったり、目的の場所になかなかたどり着けないため、非常に疲れます。
お城に住んでいる人は足が鍛えられただろうなぁ。
煌びやかな部屋や家具、大広間、大きなストーブなど、豪華な暮らしがうかがえましたが、住み心地がいいとは思えないです。

色調をこんな風にすると結構コワイかも。

色調をこんな風にすると結構コワイかも。

黄金の部屋の煌びやかな壁。補修中。

黄金の部屋の煌びやかな壁。補修中。

お城から見た風景。バリバリHDR風に見えますが、実は明瞭度はいじっていないのでまさにこんな風景。

お城から見た風景。

お城から見た風景。

サウンドオブミュージックの主人公マリアがいたノンベルク修道院。

サウンドオブミュージックの主人公マリアがいたノンベルク修道院。

下界へと降りるとまた陽が射してきました。

ドーム広場。

ドーム広場。

日も落ちてきました。ゲトライデガッセ通りを西に歩きます。

ゲトライデガッセ通りを西に向かった突き当たりにあるSankt Blasiuskirche教会。

ゲトライデガッセ通りを西に向かった突き当たりにあるSankt Blasiuskirche教会。

帰り道の雑貨屋さんにいたやつ。かわいかったなぁ。

帰り道の雑貨屋さんにいたやつ。かわいかったなぁ。

再びザルツブルク中央駅。この時間でもウィーンに行く列車があるんだなぁ。チューリッヒなんてのもある!

03-22-84

18時15分発のGraz行きで帰ります。約8時間の滞在でした。十分楽しめました〜!

18時15分発のGraz行き。4時間かけて帰ります。

18時15分発のGraz行き。4時間かけて帰ります。

帰りの列車内で、高度を測るアプリをダウンロード。早速計測してみると864m越え!

列車内で高度を計測。

列車内で高度を計測。

日本だと筑波山の頂上を走っているようなものですね。緯度も北海道よりも高いです。

4月 272014
 

創業なんと803年という、京都の老舗も真っ青な歴史を誇るザルツブルクのレストラン「ザンクト・ペーター・シュティフツケラー」へ。
ザルツブルグ旧市街の奥の奥、ケーブルカー登り口の近くにお店があります。
お目当てはもちろん、名物「ザルツブルガーノッケルン」というスイーツです。巨大なスフレということなので、おなかを空かして向かいました。

ザンクト・ペーター教会。この右下に目的のレストランがあります。

ザンクト・ペーター教会。目的のレストランはここにあります。

ザンクト・ペーター教会。目的のレストランはここにあります。

St. Peter Stiftskellerの看板。

入り口も、ちょっと奥まったところにあり、ここなのかなというところで店員さんらしき人がいたので、「ザルツブルガーノッケルン」がメニューにあるかどうかを尋ねてみたところ、まさにそうでした。

入り口。

入り口。

奥の奥に正式な入り口が。

お店はとても奥行きがあって、いくつもの部屋に分かれ、とても広いようです。
混んでいるようでしたが、ラッキーなことに、すぐに入れました。しかも、案内されたのは、窓際の綺麗な席。喜び勇んで着席しました。

入り口が見える窓側の席。

入り口が見える窓側の席。

グラスのこのセッティングがこのお店の特徴らしい。

グラスのこのセッティングがこのお店の特徴らしい。

ところが、出されたメニューはランチメニューとお食事メニューで、「ザルツブルガーノッケルン」の記載がありません。どうしようかと思いましたが、お腹も空いていたので、普通にコースをオーダーしました。

ランチメニューでこの値段。しかも読めない(笑)。

ランチメニューでこの値段。しかも読めない(笑)。

パンとスプレッド3種とじゃがいも。それぞれに初めての味が楽しめました。でもしょっぱーい!
だってザルツブルクは「塩の砦」ですもんね。塩をふんだんに使えるというのは、贅沢なことだったのかもしれないですね。

お魚料理はとても柔らかく深みのある味ですばらしいです! 美味しくいただきました。

Dorade vom Grill
mit Holzofengemüse und Mandelbutter
「鯛のアーモンドバターグリルと木のオーブン野菜」だそうです。

Dorade vom Grill mit Holzofengemüse und Mandelbutter

Dorade vom Grill
mit Holzofengemüse und Mandelbutter

家でこんな風にオイルをかけると油っこくなるところでしょうが、さらっと食べられました。オイルの中にはナッツが入っていますね。
レモンをガーゼに包んであるのは、絞るときに飛び散らないようにするためかしら。こういう心配りって、今でこそお客様向きですが、元は皇帝・貴族への奉仕から伝わってきているんだろうなと感じます。普段着の旅行者にはあまりにももったいなさすぎます。 

こちらは、
30 std gegartes und Scharf gegrilltes vom Rinderrucken, Rosmarin Karoffel Pilz Grostel und Hollandaise Schaum
30時間料理して強火で焼かれれた牛肉とローズマリー、じゃがいもキノコのオランデーソース添え

「30時間調理して」というのは味付けのことかしら。マヨネーズみたいなのはオランデーソースだったんですね。

30 std gegartes und Scharf gegrilltes vom Rinderrucken, Rosmarin Karoffel Pilz Grostel und Hollandaise Schaum

30 std gegartes und Scharf gegrilltes vom Rinderrucken, Rosmarin Karoffel Pilz Grostel und Hollandaise Schaum

はぁ〜。人生で初めてってくらい高級な料理です。

が、正直、メインディッシュまででお腹いっぱいになってしまいました。食事も終わり、ゆっくり水(炭酸の入ってない方の水です)を飲んでいたところ、メニューを渡されました。

そうです。コースにはデザートが含まれておらず、デザートメニューが食事後に出てきたのです。そこには堂々と「ザルツブルガーノッケール」の文字が並んでました。

これよこれ! ザルツブルガーノッケルン!

これよこれ! ザルツブルガーノッケルン!

そうそう、メニューと言えば、ドイツ語か英語か問われましたので、英語のメニューをお願いしてました。

ということで、ここで食べておかないと悔いが残る! ということで、「ザルツブルガーノッケルン」を注文しました。それほどの覚悟が必要なくらい、お腹いっぱいだったのです。

メニューには「25分」とありましたが、その間に飲み物が運ばれてきました。オーストリアに来てからすっかりカプチーノ好きになってしまったので、ここでもカプチーノをオーダーしました。

いろいろ種類のお砂糖が器に入っていてかわいい。中にはスティックの先に飴状に結晶しているごついのとかおもしろい!

お砂糖(Zucker)。

お砂糖(Zucker)。

黒いコーヒーカップに注がれたカプチーノ。ATTIBASSIってイタリアのエスプレッソを提供しているメーカーらしいです。ということは本格的な…ではなくて本物のカプチーノですね〜!

そもそもザルツブルガーノッケルンの発祥を調べてみたところ、大司教ヴォルフ・ディトリヒが愛人サロメのために、初めて作らせたようです。…って、この大司教の名前を書くのこれで3度目です。ミラベル宮殿・庭園→レジデンス→ザルクブルガーノッケルンと、目的はともあれ、ザルツブルグの名所や名物を作り上げることに尽力した、一途な大司教だったんでしょうねぇ。
その後ホーエンザルツブルク城に幽閉され、5年後の1617年にその牢獄で亡くなったのだそうです。なんとも。

さて、ザルツブルガーノッケルンを待つこと15〜20分ほどで、それは運ばれてきました。

「大きい。。。。。」

予想していた大きさよりもずっと大きな3つのとんがったメレンゲの山が並んだスフレです。私の顔よりも大きいんです。
運ばれてくる際、それを見ていた周りのお客さんらの視線が一点に集中しました。
どよめきとともに「あれはなんだ?」とウェイターさんに盛んに聞いているのが各所で聞こえました。
誇張ではなく本当なのです。
それほど珍しい、といいますか、巨大なスフレだったのです。

ウェイターさんが手際よくお皿にサーブしてくれました。

Salzburger Nockerl with fuit sauce ザルツブルガー・ノッケルン・フルーツソース添え。

Salzburger Nockerl with fuit sauce ザルツブルガー・ノッケルン・フルーツソース添え。

味は、ちょっと日本人好みではないかな、という感じでとろみと甘みが分かれている感じ。もちろん、とても美味しいです。ただ、量がとても多く、食べても食べても減りません。もったいない話ですが、最初はよく味わっていたのですが、後の方では、なんか流し込む様な感じで食べてしまいました。さすがに残すのはもったいないお化けが出てしまいますので。

食べている最中も、最寄りの席のお客さんがずーっと身を乗り出して見ていて、目を合わせたら笑っちゃいそうで堪えるのが大変でした。

ということで何とか完食。コースもデザートも非常に美味しくいただきましたが、最初から「ザルツブルガーノッケルン」だけを頼んでいた方が、ちゃんと味わえたかなとも思いました。まあ、すべて美味しかったので「良い」としておきましょう。

St. Peter Stiftskeller

4月 262014
 

Salzach川にかかるマカルト橋を渡り、細いけれど賑わうゲトライテガッセ(Gerreidegasse)という通りを歩いて東へ向かいます。

マクドナルドの鉄看板がおしゃれです〜。

マクドナルドの鉄看板がおしゃれです〜。

これはよく見るとZARAの鉄看板。

これはよく見るとZARAの鉄看板。

今まで見たうちで一番風格のあるSPAR。それもそのはず、この上がモーツアルトの生家なのです。

モーツアルトの生家1階にあるSPAR。

モーツアルトの生家1階にあるSPAR。

ザルツブルクカードを提示してモーツアルトの生家へ。
こんな繁華街で生まれ育ったとは。部屋の数が多く、部屋には資料や展示物が置かれているため、当時の生活感はあまり感じられれなかったのですが、窓からみる外の景色は興味深かったです。
モーツアルトももこの窓から街の様子を見ていたんだろうなぁと考える方が、ここが生家なんだと実感しやすかったです。

モーツアルトの生家の窓からのぞく外の風景。当時もこんな風に賑わっていたのでしょうか。

モーツアルトの生家の窓からのぞく外の風景。当時もこんな風に賑わっていたのでしょうか。

当時もこんな風に陽が射していたのかしら。

03-22-49

ひとつ山側のChurfürststraße通りでストリートパフォーマンスをしていたEd Silverさん。Facebookのお友達に(笑)。

Ed Silverさん

Ed Silverさん

大司教の住居レジデンツ。門や中庭をいくつも通って進みます。目的はとあるレストランなのですが、奥の奥の方にあるようです。

レジデンツ広場。

レジデンツ広場。

この宮殿もミラベル庭園を造った大司教ヴォルフ・ディトリヒによって造り始められたのだそうです。

ドーム広場。

ドーム広場。

門をくぐるたびに目の前に広がる想像もしなかった光景に、ただもうため息が出るばかりです。
フランツィスカーナー教会(Franziskanerkirche)の塔も相当高いです。

フランツィスカーナー教会(Franziskanerkirche)。

フランツィスカーナー教会(Franziskanerkirche)。

世界的に広がってますね〜。”Happy”
ザルツブルク編。オーストリアの人はダンス好きなのでみなさんノリノリお上手(*^_^*)
モーツアルトの生家前や、サウンドオブミュージックでも出てきたモーツアルト小橋も出てきます。さすが音楽の街。

4月 252014
 

3月22日(土)

定刻通り午前10時にザルツブルク中央駅へ到着。さすがドイツ鉄道!

駅から通り沿いに観光スポットが集中している南側へ向かいます。とてもいい天気で暖かく、ザルツブルクも桜が満開! 白い壁に青空と花の色が映えます。

ザルツブルクも桜満開!

ザルツブルクも桜満開!

ザルツブルクは映画「サウンドオブミュージック」の舞台です。てっきりチロル地方が舞台だと思い込んでいたので、滞在中は撮影ゆかりの地だということを全く知りませんでした。

それでも要所はちゃんと撮影していたので、後から観て「おおー! なるほどー、ここだったのかー!」と驚いています。逆に映画を観て「それは無理があるだろう」といった距離感の矛盾もわかるようになりました。

なによりザルツブルクが舞台なのにドイツ語ではなくて英語というのがとっても不思議です(笑)。

さてさて、現実のザルツブルクの印象は、グラーツよりも開けていて、垢抜けている感じ。
グラーツの方が人口が多いのですが、ザルツブルクの方が人が多く感じるのは、観光客の比率がはんぱないのだと思います。

グラーツにはない、街の珍しいものがいっぱい目に飛び込んできます。

「指圧」? ブームなんですかね。

「指圧」? ブームなんですかね。

目的地の多くはSalzach川を渡った先にあるので、まず橋を目指します。
川の手前に広い庭園が現れます。MIRABELLGARTEN(ミラベル庭園)です。

街角ライブ、音楽学校の楽器の音だったり、 どこからともなく音楽が聞こえてきます。

ミラベル庭園の北の方の入り口では、アコーディオンを演奏していました。ずーっと同じフレーズで耳に残ります(笑)。この入り口は、サウンドオブミュージックに出てきましたね〜。

先の山にホーエンザルツブルク城が見えます。

映画ではここで子どもたちと歌うシーンもありました。ペガサスの泉です。

ミラベル宮殿とペガサスの泉。

ミラベル宮殿とペガサスの泉。

この場所はだれもが立ち止まり、写真を撮っていたのでなにかあるのかなぁ? と眺めていたら、外国のカップルに写真を撮ってくださいと声をかけられまして。

膝をついて、ペガサスをバックに撮ってあげたら喜んでくれました。ほほー、名所なんだと思って私も写真を数枚撮っておいてよかったー。

ザルツは「塩」、ブルクは「城」ですから、まさに塩で栄えた文化なのですね。ミラベル庭園は大司教ヴォルフ・ディトリヒが愛人のために建設したものだそうです。しかもホーエンザルツブルク城塞が真正面に見える位置を狙ってねぇ。

ミラベル宮殿は現在市庁舎として機能しているそうです。敷地をくぐり抜けて正面に出ると、花嫁さんでしょうか。宮殿に向けてカメラを構えていたらオフィシャルのカメラマンと間違われたみたいで、こちら側に視線を向けてくれちゃいました(汗)。

03-22-44

ミラベル宮殿の向かい側には、ザンクト・アンドレー教会があります。

ザンクト・アンドレー教会

ザンクト・アンドレー教会

右に曲がり、通り沿いに進んでいくと、ちょっとした広場に突き当たり、木蓮が咲き乱れているスポットが!

多くの観光客が、木蓮をバックに写真を撮っています。ほぉー、なるほど、こっちの人はやっぱりこういうボリュームのある花が好きなんだろうなぁとマップを見ると、この一画はマカルト広場で、木蓮の向こう側の通りを挟んでモーツアルトの住居があります。ここは入っておかなきゃ!

マカルト広場

マカルト広場

その前に、バスやケーブルカー、博物館などがお得になる「ザルツブルクカード」の存在を知り、駅で買っておけばよかったのですがまた戻るのも大変。広場の主要ホテルで購買できるということでホテルを探したのですが、改装で閉まっていました。

あたりをあちこち探して、かなり敷居の高そうなホテルのロビーへ。

あまりにも高級なホテルなので、そんな俗っぽいカードなんて取り扱っていないのではないかと、おそるおそるホテルマンに「ザルツブルクカードありますか?」と尋ねると、「ありますよ!」笑顔でこれまた丁寧に英語で対応してくださって。ほんとオーストリアのおじさまは紳士ばかりなんですよ。親切で、涙が出そうになります。

24時間券 26ユーロで購入しました。どこで使えるか詳しく書かれたパンフレットももらえます。英語ですけど。博物館がだいたい10ユーロと考えると、3館見たら元は取れちゃいます。

ザルツブルクカードの24時間用。紙ではなく樹脂製。

ザルツブルクカードの24時間用。紙ではなく樹脂製。

ここでもお礼を言って、ビッテシェーンと見送ってもらい、本当に気持ち良い思い出ができました。振り返ってホテルの名前を確認すると「ザッハ−・ザルツブルク」でした。
…ってそのときは名前を見てもピンとこなかったのです。後日、改めてホテルの名前をみてビックリしました(゜Д゜)

あ、あのザッハトルテのホテル・ザッハーです。ウィーンのホテル・ザッハーにあるレストランで提供されたのが始まりなんですって。数日後にグラーツのホテル・ザッハー直営のカフェで、ザッハトルテをいただいた後で知りました。なにかいろいろな縁でつながっている気がします。

さて、ザルツブルクカードを握りしめて、モーツアルトの住居へ。

モーツアルトの住居。

モーツアルトの住居。

日本語のガイドが聴ける端末を貸してくれたので聴きながら観覧しましたが、これ全曲聴いていたら日が暮れてしまいそうなので駆け足でまわりました。楽譜とか、当然なのでしょうがレプリカが展示してあって、ちょっとがっかりかなぁ。後半は日本語版が用意されていないようで英語に切り変わっちゃったし、お土産屋さんのおねーさんも無愛想で、ふーんって感じでした。

この先にあるSalzach川にかかるマカルト橋を渡ります。観光客であふれています。

ミラベル庭園

MIRABELLGARTEN
モーツァルトの生家
MOZARTS GEBURTSHAUS
モーツァルトの住居
MOZARTS WOHNHAUS

ホーエンザルツブルク城
FESTUNG HOHENSALZBURG

4月 222014
 

3月22日(土)朝5時25分。

早朝のフランクフルト行きの列車に乗って、4時間かけてザルツブルクへ向かいます。

夜明け前のグラーツ中央駅前。いい天気です。

夜明け前のグラーツ中央駅前。いい天気です。

チケット販売機で購入して駅構内に。改札機はありません。ホームに直結していてそのまま列車に乗り込めます。

駅の構内。地上から直接と地下からホームに続いています。

駅の構内。地上から直接と地下からホームに続いています。

線路からホームまでの高低差はとても低く30センチ程度かしら。そのぶん列車のステップが高いところにあります。昔の雪国の列車みたいです。

フランクフルト行きの列車。

フランクフルト行きの列車。

車両の「2」は2等車両を意味しています。DBはドイツ鉄道。オーストリア連邦鉄道はÖBBなのですが、フランクフルト行きの列車でドイツ国境をまたぐため、ドイツ鉄道の列車が使われているのですね。

1車両の長いこと! 新幹線よりも長い気がしたので調べてみたら、ドイツ鉄道の客車は26.5mで、日本の新幹線は25mだそうです。

2等車両。

2等車両。

シートの向きがユニークです。車両の数カ所にテーブルを挟んで向かい合った席があり、車両の2カ所くらいにクリアなしきりがあり、それを背にして、それぞれシートの向きが出入り口の方を向いています。
なので車両の半分のシートが進行方向に向かって背を向けることになります。

出発!

出発!

発車してまもなく夜が明けてきました。畑を靄が覆う光景に、思わず声をあげてしまいました。

朝靄に覆われた風景。映画みたいだ〜。

朝靄に覆われた風景。映画みたいだ〜。

しばらくすると車掌さんがまわってきて検札をします。

車窓からの日の出。

車窓からの日の出。

アルプスの山々が遠くに見えます。チロルのような(まだ見たことはないけど)車窓にうっとり。

スイッチバックは2回あります。初めての経験です。一瞬引き返すのかと思ってあせりましたけどね(O_O)

アルプスだ〜!

アルプスだ〜!

列車室内ドアは、ハンドルに手をかけて少し引っ張る半自動。閉じるときも半自動かと思って、何度も必死で引っ張っても閉じ無くて、もがき疲れて放って置いたら自動で閉まりました。(^^;)
端から見ていたらコントだと思われただろうなぁ。数秒間放っておけば自動で閉まります。

出入り口付近。飛行機みたい。

出入り口付近。飛行機みたい。

トイレはおもしろい。室内はブルーグリーンが基調で広いです。水洗はや後ろの壁にあるボタンを押します。どのボタンも小さくて、まるで脱出ゲームのアイテムを探すかのよう。これ押したらどうなるんだろう?的なドキドキ感満載!
水洗ボタンを押すとシュパーッっと飛行機並に噴出力がものすごくて、洗面台で手をかざすとなんと粉石けんがパフッと出てきて笑いました。手洗いボタンを押すとお湯が出ます。

トイレの中。

トイレの中。

コンパートメントの車両もあります。ヨーロッパというとこういうイメージが強かったのですが、コンパートメントは一部しかありません。

コンパートメント。欧州の列車というとこのイメージが強いです。これも2等車両。

コンパートメント。欧州の列車というとこのイメージが強いです。これも2等車両。

4時間の旅は長いのですが、とてもリラックスして飽きることはありませんでした。
朝食は車内販売のカプチーノと、昨日食べ残して持ち込んだマクドのハンバーガー。

車内販売のカプチーノ。おいしいです。3ユーロだったかな? トレーにエスプレッソと共に数個のせて通路を歩いて販売しています。

車内販売のカプチーノ。おいしいです。3ユーロだったかな? トレーにエスプレッソと共に数個のせて通路を歩いて販売しています。

列車はガタンゴトンいいません。とても静かにスムーズに走るので快適です。
高速列車ですが、坂のきついところはとてもゆっくりです。

今回の旅の仲間。ビリー、ジョニー、デビたん、キャンたん、ねむたん、三太、リーダー、おむたん、ちび太、チロたん。

今回の旅の仲間。ビリー、ジョニー、デビたん、キャンたん、ねむたん、三太、リーダー、おむたん、ちび太、チロたん。

車窓に突然こんな感じでお城が現れる。

車窓に突然こんな感じでお城が現れる。

世界の車窓から。

世界の車窓から。

ザルツブルクHBFに到着です。

ザルツブルク・ハウフトバーンホフなのかな。

ザルツブルク・ハウフトバーンホフなのかな。

ホームが明るくてそして長い。ゴミ箱の分別のカラーがきれい。

ホームが明るくてそして長い。ゴミ箱の分別のカラーがきれい。

車両までの階段が高い。

車両までの階段が高い。

4時間共にしたこの車両は、このあとフランクフルトに向かいます。それはそれは先の長い旅です。いってらっしゃーい!

駅構内。とても新しくてきれい。

駅構内。とても新しくてきれい。

駅舎。最近で来たばかりなんでしょうね。歴史ある街なのに新しくて不思議な感じ。

駅舎。最近で来たばかりなんでしょうね。歴史ある街なのに新しくて不思議な感じ。

グラーツ中央駅からザルツブルク中央駅のルート

ザルツブルク中央駅(Salzburg Hbf)