3月 282023
 
今季最後の紅玉で作ったりんごのタルト

季節外れの紅玉が見切り品として安く売っていたので、故郷の青森県産でもあるし今季最後のりんごの焼き菓子を作ろうと購入。少しだけ傷んでいましたが十分お得。とっておきのお菓子にしようとがんばりました。空焼きタルト、クレームダマンド、りんごのキャラメリゼ、クランブルと4工程は思いの外大変でした〜。

外見はとてもシンプルで美味しそうとは思えないけど…。

タルトを空焼きにしたことでしっかり焼き固まっていて形崩れも起こしにくく、アーモンドクリームの量を少し減らしてクランブルを追加したことで、サンドされたりんごの水分が保たれてしっとりしていました。クランブルも細かすぎてポロポロ崩れるかと思いきや、意外としっとりしっかりしています。

今季のりんご菓子作りおさめ。りんごに感謝していただきます。

〈材料〉直径20センチタルト型1個 (6〜8人分)

空焼きタルト

  • 薄力粉 90g
  • アーモンドプードル 10g
  • 塩 ひとつまみ
  • 無塩バター 50g
  • 粉糖 30g
  • 卵黄 1個

りんごのキャラメリゼ

  • りんご(紅玉) 2個
  • 無塩バター 10g
  • グラニュー糖 26g

クレームダマンド(アーモンドクリーム)

  • 無塩バター 25g
  • 細粒グラニュー糖 30g
  • 卵 25g
  • 薄力粉 5g
  • アーモンドプードル 25g
  • ラム酒 小さじ1/2

クランブル

  • 薄力粉 20g
  • アーモンドプードル 20g
  • 粉糖 20
  • きび糖 20
  • シナモンパウダー ひと振り
  • 無塩バター 20g
  • 仕上げ用の泣かない粉糖 適量
〈作り方〉
  1. タルトを作ります。小ボウルに薄力粉、アーモンドプードル、塩を入れて泡立て器でふんわりまぜておきます。
  2. 中ボウルにバターを入れて、シリコンベラでなめらかにしてから、粉糖を加えて白っぽくなるまで混ぜます。さらに卵黄を加えて混ぜます。
  3. 薄力粉、アーモンドプードルをバサッと加えて、シリコンヘラで切るようにして混ぜます。大きくカットしたラップに乗せて平たく包んで、冷蔵庫で1時間休ませます。
  4. めん棒でタルト型よりもひとまわり大きめに延ばします。
  5. 型に生地をかぶせて、型のくぼみに合わせて指で優しく押しながら敷き、めん棒で型のエッジを転がしてはみ出した生地を切り落とします。
  6. 生地の底にフォークで空気穴をあけて、冷凍庫に入れておきます。
  7. オーブンを180度20分にセットしてに予熱開始します。
  8. オーブンペーパーを型よりも少し大きめに円形にカットして、タルトの上に重ねて、タルトストーンをのせます。
  9. 180度で約15分焼いたら一度取り出してオーブンペーパーごとタルトストーンを取り除き、さらに5分焼きます。
  10. オーブンから出して粗熱が取れたら網で冷まします。
  11. りんごのキャラメリゼを作ります。りんごを4つ割にして芯を取って皮をむき、5ミリ幅にスライスしておきます。
  12. 大きめのフライパンを火にかけてバターを溶かし、カットしたりんごを加えて焼きます。りんごが崩れないように焦げないようにまんべんなくトングで優しくひっくり返しながらしっとりするまで炒めます。
  13. グラニュー糖を加えて溶かし絡めて、焦げ付かない程度に炒めたら大皿に取り出して冷ましておきます。多少水っぽさが残っていた方が盛りつけがしやすく、後で焼くのでムラが残っていても構いません。
  14. クレームダマンド(アーモンドクリーム)を作ります。小ボウルに薄力粉とアーモンドプードルを入れて泡立て器でふんわりまぜておきます。
  15. 中ボウルにバターを入れて、シリコンベラでクリーム状に練り、グラニュー糖を加えてよく混ぜます。
  16. 溶き卵を少しずつ加てよく混ぜます。
  17. アーモンドプードル、薄力粉をバサッと加えて混ぜて冷蔵庫に入れて置きます。
  18. クランブルを作ります。バターを冷蔵庫に入れておきます。粉類を中ボウルに入れて混ぜてから、バターを冷蔵庫から取り出して加えます。カードでバターを切り刻んだら、手でこすり合わせてポロポロにします。冷蔵庫に入れておきます。
  19. オーブンを180度35分にセットして余熱を開始します。
  20. タルト型に再びタルトをセットして、クレームダマンドを盛って平らに伸ばします。
  21. りんごのキャラメリゼを外周から、大きめのものを少しずつずらしながら円形に重ねて、小さめのりんごを内側に重ねて、できるだけ平らに敷き詰めていきます。極小さいりんごを隙間に入れて凹凸を無くします。クランブルを全体に振りかけ、指の腹で軽く押さえます。
  22. 170〜180度で30〜35分焼きます。
  23. 粗熱がしっかり取れてから型から取りだして冷まします。仕上げに泣かない粉糖を振りかけます。
タルトが少し甘すぎたかな。仕上げの粉糖も個人的には要らなかったかも。

「#大切な人に届けたい料理」で、日本のキッチンからトルコ・シリアへエールを!【復興支援企画】
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12月 142014
 

いつものアメリカンアップルパイの生地を、オーストリアの小麦粉で作りました。

オーストリアの小麦粉で作ったアメリカンアップルパイ

オーストリアの小麦粉で作ったアメリカンアップルパイ

温めてナイフとフォークで切り分けると、味わいのある生地がしっかり酸味のあるリンゴにホロホロとまとわりついて、素材の素朴な風味が楽しめます。いいですねこういう組み合わせ。

今回は底が抜けないパイ皿で焼きましたが、キレイに取り出せました。

オーストリアの小麦粉で作ったアメリカンアップルパイ

オーストリアの小麦粉で作ったアメリカンアップルパイ

<材料>直径18センチ1ホール

タルト生地

  • オーストリアの小麦粉タイプw480…180g
  • シナモンシュガー…大さじ1
  • 塩…小さじ1/4
  • 無塩バター…90g
  • 卵…大さじ1
  • 水…大さじ1
  • ラム酒…大さじ1

フィリング

  • 紅玉…2個
  • きび糖…リンゴの正味の30%
  • 薄力粉…20g
  • シナモン…小さじ1
  • グローブ…適宜
  • 塩…ひとつまみ

<作り方>

  1. タルト生地を作ります。パイ皿に薄く油を塗り、粉を振ってはたいて冷蔵庫で冷やしておきます。
  2. 中ボウルに粉類を入れて泡立て器でふんわり混ぜておきます。
  3. バターを加えて両手に持ったカードで切り刻みながら粉と混ぜてホロホロにします。
  4. 卵と水を合わせておき、生地にサッとまわしかけ、ヘラでサクッとまぜあわせ、ラム酒を加えたらヘラで生地を押しつけては切って重ねて押しつけるを繰り返します。
  5. 生地をポリ袋に入れてぎゅっと丸めて休ませます。冬場は室温で、夏は冷蔵庫へ。
  6. フィリングを作ります。リンゴを5ミリ幅のイチョウ切りにしてボウルに入れ、残りの材料を加えて混ぜ合わせておきます。
  7. 生地の2/3をオーブンペーパーで挟み、薄く丸く伸ばし、ペーパーをはがしてパイ皿の上に敷き、はみ出した部分をナイフでカットします。
  8. フィリングのリンゴをパイ生地の上にのせて均等に並べて、しみ出た液も流し入れます。
  9. 生地の1/3を丸く薄くのばして、パイ皿の方の生地の縁に卵を塗り、伸ばした生地パイ皿にかぶせて縁を指で押して接着します。ナイフではみ出した生地をカットします。
  10. 残った生地を丸めてリンゴの形にして、松の実を2個押し込んで、カットしたオーブンペーパーに乗せておきます。
  11. 240度に余熱したオーブンで10分、220度で20分、様子を見ながら200度で10分焼きます。最後の15分でリンゴの形の生地を入れて焼きます。
  12. 冷めてからパイ皿から取りだし、溶けない粉糖をふりかけます。
12月 032014
 

長野県産の紅玉を赤ワインで煮たコンポート。
紅玉は数個単位でしか手に入らないので、1個でもとても貴重。

ひとくち、ひとくちを味わいたくて、さいの目切りにしてみました。

紅玉1個で作るコンポート

紅玉1個で作るコンポート

ちょっと前までは「青森県産のリンゴしか買わないぞ!(津軽生まれなので)」と突っ張っていましたが(じょっぱり)、少しは性格まぁるくなったのでしょうか…。正直、紅玉の味の違いはわかりません(笑)。
これでちょこっとクグロフ作りたいなぁ。

<材料>紅玉1個分(ボンヌママンの瓶1個分)

  • 紅玉…1個(可食135g)
  • 果糖…20g
  • 赤ワイン…大さじ2
  • ラム酒…小さじ1

<作り方>

  1. 紅玉の皮と芯を取り、8mmほどのさいの目に切ります。
  2. 鍋に入れて果糖を加え、皮を3/4いれ、赤いワインを注ぎます。
  3. 中火にかけて落としぶたをして、汁気がなくなるまで煮ます。
  4. 熱いうちにラム酒を振りかけ、瓶に移してふたをして冷まします。
10月 182014
 

秋も深まってくると、クグロフの季節という気がしてきます。
クグロフってクリスマスのお菓子だと思い込んでいましたが、オーストリアでは3月でもスーパーに山のように売られていました。よもや普段使いのお菓子だったとは!
ちなみにマリーアントワネットの好物だったとか。

リンゴのクグロフ

リンゴのクグロフ

紅玉の季節。リンゴのお菓子が作りたかったのです。いつもの真夜中クッキングです。

最近は無塩バターが手に入らなくて困った困った。
OKストアでニュージーランドの無塩バターを入手。それこそ強烈にバタ臭いけど、焼いたら気にならなくなりました。

マーガリンだけは使いたくなくて…。

クグロフ型で焼いたのはたぶん人生で2度目です。
前回は型から取れずに生地が崩れて玉砕でしたが、今回はスルッと型離れしました。

アイシングの加減がわからず、絵に描いたようなもったりになってしまいました。もう少し緩くてもよかったかな。

DSC08323

<材料>直径18センチクグロフ型(にしてはちょっと分量が足りない)

フィリング

  • 紅玉…1個243g(可食部180g)
  • ドライクランベリー…30g
  • 果糖…30g
  • 水…40g
  • ラム酒…適宜

ケーキ

  • 無塩バター…100g
  • 細粒グラニュー糖…114g
  • 薄力粉…100g
  • アーモンドプードル…14g
  • ベーキングパウダー…3g
  • 卵…114g(2個強)
  • 塩…ひとつまみ

アイシング

  • 細粒グラニュー糖…40g
  • 卵白…適宜
  • ラム酒…適宜
  • バニラエッセンス…適宜
  • ピスタチオ…数粒

<作り方>

  1. 型にバターを薄く塗り、いったん冷やしてから粉を振りはたき、冷蔵庫で冷やします。
  2. フィリングを作ります。リンゴをいちょう切りにして鍋に入れ、全ての材料とリンゴの皮を2枚加えて火にかけます。
  3. 水分が無くなったら火を止めラム酒を少し加えて冷まします。冷めたらリンゴの皮は取り除きます。
  4. ケーキ生地を作ります。大ボウルにバターをいれて室温に戻しておきます。
  5. 中ボウルに粉類を入れて泡立て器でふんわり混ぜ合わせておきます。
  6. バターを練り、砂糖を加えて混ぜ、卵を加えてサッと混ぜ合わせます。好みでバニラエッセンスを加えます。
  7. 粉類をバサッといれて、その上にフィリングを120g加え、ヘラでサックリと混ぜ合わせます。
  8. クグロフ型に生地をいれて底をパンパンとたたいて空気を抜き、内側と外側に生地をこすりつけるようにのばして中央をへこませます。
  9. 200度に予熱したオーブンで200〜180度で35分焼きます。
  10. 粗熱が取れたら軽く型をたたいてひっくり返して取り出します。
  11. アイシングの材料を混ぜます。卵白を少しずつ加えてクリーム状にして、ケーキの上から垂らします。
  12. ピスタチオを刻んでトッピングします。