13日目−ホーエンザルツブルク城塞とグラーツへの帰還
ザンクト・ペーター教会から、いよいよホーエンザルツブルク城塞のある山へ登ります。
ケーブルカーの乗り口までは墓地を通ります。西洋の墓地がほんっと苦手です。さっきまであんなに青空だったのに、なにやら雲行きもあやしくなってきました。
ザルツブルク自体が高い場所にある街なので、天候も変わりやすいのだとは思います。
ここもサウンドオブミュージックで出てくる場所だそうです。
お城はお城で、相当恐ろしい歴史から成り立っているのだと思うとホントだめですね。テーマパークのお城ではなくて本物のお城の免疫ができていないというか。歴史もろくに知らずに訪れちゃってごめんなさいという感じです。
墓地を通り過ぎるとケーブルカーの鉄看板が。かわいいです。ザルツブルクカードがあれば無料で乗れます。
ケーブルカーは、なんと1892年からあったのだそう。
お城に登って思ったこと。お城は遠くから見る方がいいなぁ。
城壁をくぐると、ライオンの紋章が目に入ります。そして場内にはライオンとともに「蕪(カブ)」の紋章が。58の碑文とかぶの紋章があるのだそう。それにしてもなぜに「かぶ」?
ホーエンザルツブルク城塞は1077年に大司教ゲープハルトによって建設が始まり、1500年(16世紀はじめ)に大司教レンパルト・フォン・コイチャッハによって拡張され、ロマネスクから後期ゴシック様式に変わったのだそうです。かぶの紋章は、貧しい農村から大出世したこの大司教のシンボルとして定着したようです。
「隠れミッキーを探せ!」もとい「隠れかぶを探せ!」みたいな。…って本末転倒。ランドの方がここからインスパイアされたのかも。ああまったくもう、ランド基準の自分の思考をなんとかしなくちゃ。
お城の中庭のようなところ。坂になっているのでここでボール蹴ったら下まで一気に転がっていきそう。
長い歴史の中で、その姿が完璧に残されているという数少ないお城の1つなのだそうです。
地下牢には囚人があふれていたらしいし、あの大司教ヴォルフ・ディートリッヒも獄中で亡くなってると言うし。
これもお城に物資を運ぶための相当古い軌道なんでしょうね。ここにもありましたよ、ライオンとかぶの紋章。
ホーエンザルツブルクは山の上の城塞だけあって、平らな場所が少なく、常に坂を登っているか下っているか。しかも敷地が広く、迷路とは行かないまでも通路がグルグル回りくねっているような構造なので、同じ場所をなんども通ったり、目的の場所になかなかたどり着けないため、非常に疲れます。
お城に住んでいる人は足が鍛えられただろうなぁ。
煌びやかな部屋や家具、大広間、大きなストーブなど、豪華な暮らしがうかがえましたが、住み心地がいいとは思えないです。
お城から見た風景。バリバリHDR風に見えますが、実は明瞭度はいじっていないのでまさにこんな風景。
下界へと降りるとまた陽が射してきました。
日も落ちてきました。ゲトライデガッセ通りを西に歩きます。
再びザルツブルク中央駅。この時間でもウィーンに行く列車があるんだなぁ。チューリッヒなんてのもある!
18時15分発のGraz行きで帰ります。約8時間の滞在でした。十分楽しめました〜!
帰りの列車内で、高度を測るアプリをダウンロード。早速計測してみると864m越え!
日本だと筑波山の頂上を走っているようなものですね。緯度も北海道よりも高いです。