4月 092023
 

有機レーズンを使った酵母おこしの一連の工程を、自分なりに作りやすくまとめています。材料や環境や季節によって差異が生じます。

レーズン酵母液おこし

1日目

4月1日開始。月初からだと日にちの経過も確認しやすいです。使用器具はすべて煮沸消毒しておきます。450mlのガラス瓶を使用しています。

<材料>
  • 浄水(水道水を浄水器から給水したそのままの温度) 150ml
  • 有機レーズン 50g
  • きび糖 大さじ1

25〜30度をキープ。家では湯沸かしポットの保温(85度)の上に鍋敷きを重ねて置くのがベスト。室温は今の季節冷暖房無しで21〜24度。湿度が60〜70%。

レーズンが下に沈んでいます。

2日目

レーズンが少しずつ浮かんできます。

3日目

レーズンがさらに浮かんできます。

レーズンが徐々に浮かんできて、3日目の夜に振ると少し泡立ちます。

4日目

レーズンが半分以上いて泡も見えてきます。

レーズンが半分以上浮いてきて、泡立ちも増えてきます。

5日目

泡立ちのピーク。

レーズンのほとんどが浮かんで泡も大きくなり、瓶を振るとよく泡立ちます。澱が沈んでいるのを確認できます。

5日目の夜が泡のピーク。発砲赤ワインのような甘酸っぱいアルコールの香り。ずっと嗅いでいたい好きな香り。

6日目

澱が増えてきました。
白い澱。

泡立ちがキープされていて、底に白い澱を確認。味は甘酸っぱくてとても美味しいので、まだ熟成には至っていない様子。

7日目

泡が落ち着き酵母液の完成。

見た目は前日とあまり変化が無く、振っても泡立ちは落ち着き、底の白い澱も変化が見られませんでした。

白い澱の量はあまり増えていない。

味は酸味が増し、わずかに苦みを感じます。完成と見極めて冷蔵庫へ。8時間ほど休ませます。

午後5時に器具を煮沸消毒。液を漉し器で濾して小瓶に移します。レーズンをスプーンで押して搾って加えます。

漉し器で絞ります。
レーズン酵母液の完成!

レーズン酵母元種を作る

引き続きレーズン酵母液を使って1回目のレーズン酵母元種作りに進めます。

  • 全粒粉(春よ恋) 10g
  • レーズン酵母液 10g

スプーンで軽く粉気がなくなる程度に混ぜ合わせてフタをして、28度の所に12時間、2倍に膨れるまで置いておきます。

全粒粉なので色が濃いです。

8日目

早朝(午前5時)に確認。膨らみは1.5倍程度ですが底を確認すると気泡がすごい。芳醇な香り。

上から見ると気持ち膨らんでいます。
底の気泡がすごすぎ。

冷蔵庫へ。6時間ほど休ませます。

6時間後冷蔵庫から取り出して、2回目のレーズン酵母元種にとりかかります。

  • 1回目元種 20g
  • 春よ恋 20g
  • レーズン酵母液 20g

加えて軽く混ぜ合わせて28度のところで2倍に膨れるまで置く(今回は6時間)。途中でフタを開けるとむわっと芳醇なレーズンとアルコールの香りに驚きます。

2回目の発酵前。
6時間後2回目の発酵後。
相変わらずやんちゃな気泡。

冷蔵庫で6時間休ませます。

寝る前に3回目のレーズン酵母元種に取りかかります。酵母が元気なのでここから浄水に切り替えます。

  • 2回目元種 60g
  • 春よ恋 60g
  • 浄水 42ml(粉の70%)

混ぜて28度の所に置きます。2倍に膨れるまで6時間。

3回目以降は加えた粉の70〜100%の浄水を加えて継いでいきます。

9日目

6時間後の朝5時に確認すると2倍(以上!)に。アルコール臭は薄れて生地がプルンプルンしています。冷蔵庫で休ませます。

レーズン酵母元種の完成!
プルンプルン。
底面の気泡も落ち着いてきました。

レーズン酵母元種を継ぐ

6時間冷蔵庫で休ませた後、パン作り(リュスティック)のため元種を52g取り出して使用しました。その分をすぐに継いでおきます。

  • レーズン酵母元種(残っている分)
  • 春よ恋 25g
  • 浄水 25ml

加えて混ぜ、26〜28度のところで4時間置き、2倍(以上!)に膨れたところで冷蔵庫へ。気泡はきめ細かくなりました。

気泡がきめ細かく。
5月 062020
 

自家製天然酵母で山型パン。パン型のフタをして焼くきめ細かい角食パンいいけれど、フタをしないで伸び伸びと育つ気泡も眺めるのもいいものだなぁ。
何にしてもイースト使わずにムクムク膨れるのが不思議でたまらない。我が家で育ってくれてありがとう!

<材料>

  • 強力粉 200g
  • 全粒粉 30g
  • 元種 80g
  • 浄水 140〜150ml
  • きび糖 15g
  • 塩 4g
  • 無塩バター 15g

<作り方>

  1. 塩を除く粉類を中ボウルに入れて泡立て器でふんわり混ぜておきます。
  2. キッチンエイドのボウルに粉類と、人肌よりぬるめの浄水の80%に元種を入れて溶いたものを入れて、ヘラで粉気がなくなるまで混ぜてまとめます。
  3. ボウルにラップをかけて30分オートリーズします。
  4. 塩を加えて、バターも加えて、キッチンエイドの速度2でこねます。
  5. 浄水で固さを調整して、滑らかにこねあがったら中ボウルに戻し、ラップをして、35度ほどの暖かいところで1.5倍になるまで1次発酵。途中で一度シリコンヘラでガス抜きをして、さらに1.5倍になるまで、おおよそ7〜10時間かかります。
  6. ガス抜きをして、打ち粉をした台に取り出し、2等分して、軽く丸めて30分ベンチタイム。
  7. 手で伸ばして、大きな気泡はつぶしながらも、粗めに気泡をのこしつつ、縦に三つ折りにして、緩く巻いて閉じ、サラダオイルを塗った型に並べます。
  8. 型にフワッとラップをかけて、40度で1時間30分〜2時間2次発酵。
  9. 型の9分目まで膨れたらラップをはずし、250度で30分にスチームオーブンをセットして余熱開始します。
  10. 表面に霧吹きをかけて、220〜180度27分焼きます。途中15分で向きを入れ替えます。
  11. 型ごと15センチの高さから落として、網に取り出し冷まします。
5月 042020
 

レーズン酵母の元種の残った70gを使って、全粒粉のブールを焼きました。

珍しく電気オーブンを300度にガンガンに予熱して焼いたので、クラストが薄くて感激!
…でも今月の電気代が心配。

<材料>1斤分

  • 強力粉(スーパーキング) 140g
  • 全粒粉 60g
  • きび糖 8g
  • はちみつ 5g
  • 天然酵母の元種 70g
  • 浄水 150ml
  • 塩 4g

<作り方>

  1. 浄水をレンジで人肌よりもぬるめに温めて、元種の容器に少し加えて緩めておきます。
  2. 大ボウルに粉類を入れて、泡立て器でふんわり混ぜ合わせておきます。
  3. 大ボウルに浄水を少し加えて、1の緩めた元種を加えてヘラで粉気が無くなるまで混ぜて、ラップをかけて30分そのまま休ませます。
  4. 残りの浄水で固さを調整して、塩を加えて手で捏ねます。
  5. 全体が均等な固さになったところでまとめてラップをかけて30分休ませます。
  6. ヘラで返すようにしてガス抜きをしてまとめ直して、ラップをかけて30分休ませます。
  7. もう一度生地をまとめ直してガスを抜き、生地を中ボウルに移し替えてラップをかぶせて室温で4時間ほどおきます。
  8. ほどなく膨らんできたら(1.5倍くらい)、しっかりとポリ袋でボウルごと包み、冷蔵庫の野菜室で一晩(9〜12時間くらい)おきます。
  9. 翌朝2倍ほどに膨らんでいたら、室温に2時間ほどおいておきます。
  10. 生地に打ち粉をして、打ち台に取り出して、軽くガスを抜きながら手で丸く伸ばします。
  11. 左右をたたみ、手前から軽くたたんでまとめて、ボウルをかぶせて30分ベンチタイム。発酵かごに打ち粉をしておきます。
  12. 生地を丸くのばして左右をたたみ、手前と向こう側を中央に折りたたんで、端を押し込むようにして軽くまるめて閉じ、なまこ型にして、とじ目を上にして発酵かごに入れます。
  13. キッチンペーパーを濡らして固く絞り、パン生地にふわっとかけて、ラップもフワッとかけて、暖かいところ(35度くらい)に1時間ほど二次発酵します。
  14. 2次発酵の40分くらいで、オーブンの下段に天板を入れた状態でを「スチームオーブンの300度20分」にセットして余熱を開始します(家のオーブンでは300度の余熱が完了するまで35分かかります)。
  15. 余熱が250度ほどになったところで、オーブンシートに発酵かごから生地を転がすようにひっくり返して取り出します。クープを45度の角度で1センチほどの深さに入れて、十分に霧吹きをかけます。
  16. 余熱が完了したら、生地を入れて250度に下げます。17分焼いたら220度に下げて7分焼きます。

先日ヨドバシカメラの抽選販売で当選して購入したリングフィット。相当いい汗かいてます。ぐっすり過ぎるくらいよく眠れてます。

4月 302020
 

ゆるーりとレーズンの自家製天然酵母を起こして、角食パンや、くるみパンを焼いてます。ワインのようないい香りの酵母。クセのない味。ふっくら膨らむ様が不思議で楽しく癒されます。

<材料>

〈作り方〉

  1. 塩を除く粉類を中ボウルに入れて泡立て器でふんわり混ぜておきます。
  2. キッチンエイドのボウルに粉類と元種、人肌よりぬるめの浄水の80%を入れて1の低速でこね始めます。
  3. 途中で塩を加えて、バターも加えて速度2でこねます。
  4. 浄水で固さを調整して、滑らかにこねあがったら中ボウルに戻し、ラップをして、35度で2倍になるまで1次発酵。
  5. 途中で一度シリコンヘラでガス抜きをして、さらに1.5倍になるまで、おおよそ7〜10時間かかります。
  6. ガス抜きをして、打ち粉をした台に取り出し、2等分して軽く丸めて20分ベンチタイム。
  7. 伸ばして縦に三つ折りにして、緩く巻いて閉じ、サラダオイルを塗った型に並べます。
  8. 型にフワッとラップをかけて、40度で1時間30分〜2時間2次発酵。
  9. 型の9分目まで膨れたら型に蓋をして、200度で余熱したオーブンで190度27分焼きます。
  10. 型ごと15センチの高さから落として、網に取り出し冷まします。
4月 302020
 

レーズンから自家製天然酵母の少量の元種を作ります。ヨーグルトメーカーを使うと作りやすいです。
元種は、角食パン1斤+ロールパン1回分の、2回で使い切れる量です。

<酵母液の材料>

  • レーズン(有機・オイルコーティング無し) 100g
  • 浄水 250ml
  • はちみつ 5g

<作り方>

  1. ガラス瓶やスプーンなどを煮沸消毒しておきます。
  2. ガラス瓶にレーズン、浄水、はちみつを加えます。
  3. ヨーグルトメーカーの28度で5日保温します。
  4. シュワシュワ泡立ち、ワインのような良い香りがたちます。瓶の底に白いおりがたまります。
  5. その後少し落ち着いたら茶こしで液を漉して、一晩冷蔵庫で休ませます。
  6. 酵母液は1ヶ月ほどで使い切ります。

<元種1日目>

  • 酵母液 20ml
  • 全粒粉 20g
  1. ガラス瓶やスプーンなどを煮沸消毒しておきます。
  2. 酵母液を室温に戻して、全粒粉と混ぜて、35度で6〜12時間ほど、2倍になるまで発酵します。
  3. 6時間冷蔵庫で休ませます。

<元種2日目>

  • 元種に強力粉 30g
  • 浄水 21ml
  1. 足して混ぜて35度で4時間ほど、2倍になるまで発酵します。
  2. 6時間冷蔵庫で休ませます。

<元種3日目>

  • 元種に強力粉 40g
  • 浄水 28ml
  1. 足して混ぜて35度で2〜3時間ほど、2倍になるまで発酵します。
  2. 6時間冷蔵庫で休ませます。
  3. 元種は1週間ほどで使い切ります。