4月 252014
 

3月22日(土)

定刻通り午前10時にザルツブルク中央駅へ到着。さすがドイツ鉄道!

駅から通り沿いに観光スポットが集中している南側へ向かいます。とてもいい天気で暖かく、ザルツブルクも桜が満開! 白い壁に青空と花の色が映えます。

ザルツブルクも桜満開!

ザルツブルクも桜満開!

ザルツブルクは映画「サウンドオブミュージック」の舞台です。てっきりチロル地方が舞台だと思い込んでいたので、滞在中は撮影ゆかりの地だということを全く知りませんでした。

それでも要所はちゃんと撮影していたので、後から観て「おおー! なるほどー、ここだったのかー!」と驚いています。逆に映画を観て「それは無理があるだろう」といった距離感の矛盾もわかるようになりました。

なによりザルツブルクが舞台なのにドイツ語ではなくて英語というのがとっても不思議です(笑)。

さてさて、現実のザルツブルクの印象は、グラーツよりも開けていて、垢抜けている感じ。
グラーツの方が人口が多いのですが、ザルツブルクの方が人が多く感じるのは、観光客の比率がはんぱないのだと思います。

グラーツにはない、街の珍しいものがいっぱい目に飛び込んできます。

「指圧」? ブームなんですかね。

「指圧」? ブームなんですかね。

目的地の多くはSalzach川を渡った先にあるので、まず橋を目指します。
川の手前に広い庭園が現れます。MIRABELLGARTEN(ミラベル庭園)です。

街角ライブ、音楽学校の楽器の音だったり、 どこからともなく音楽が聞こえてきます。

ミラベル庭園の北の方の入り口では、アコーディオンを演奏していました。ずーっと同じフレーズで耳に残ります(笑)。この入り口は、サウンドオブミュージックに出てきましたね〜。

先の山にホーエンザルツブルク城が見えます。

映画ではここで子どもたちと歌うシーンもありました。ペガサスの泉です。

ミラベル宮殿とペガサスの泉。

ミラベル宮殿とペガサスの泉。

この場所はだれもが立ち止まり、写真を撮っていたのでなにかあるのかなぁ? と眺めていたら、外国のカップルに写真を撮ってくださいと声をかけられまして。

膝をついて、ペガサスをバックに撮ってあげたら喜んでくれました。ほほー、名所なんだと思って私も写真を数枚撮っておいてよかったー。

ザルツは「塩」、ブルクは「城」ですから、まさに塩で栄えた文化なのですね。ミラベル庭園は大司教ヴォルフ・ディトリヒが愛人のために建設したものだそうです。しかもホーエンザルツブルク城塞が真正面に見える位置を狙ってねぇ。

ミラベル宮殿は現在市庁舎として機能しているそうです。敷地をくぐり抜けて正面に出ると、花嫁さんでしょうか。宮殿に向けてカメラを構えていたらオフィシャルのカメラマンと間違われたみたいで、こちら側に視線を向けてくれちゃいました(汗)。

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ミラベル宮殿の向かい側には、ザンクト・アンドレー教会があります。

ザンクト・アンドレー教会

ザンクト・アンドレー教会

右に曲がり、通り沿いに進んでいくと、ちょっとした広場に突き当たり、木蓮が咲き乱れているスポットが!

多くの観光客が、木蓮をバックに写真を撮っています。ほぉー、なるほど、こっちの人はやっぱりこういうボリュームのある花が好きなんだろうなぁとマップを見ると、この一画はマカルト広場で、木蓮の向こう側の通りを挟んでモーツアルトの住居があります。ここは入っておかなきゃ!

マカルト広場

マカルト広場

その前に、バスやケーブルカー、博物館などがお得になる「ザルツブルクカード」の存在を知り、駅で買っておけばよかったのですがまた戻るのも大変。広場の主要ホテルで購買できるということでホテルを探したのですが、改装で閉まっていました。

あたりをあちこち探して、かなり敷居の高そうなホテルのロビーへ。

あまりにも高級なホテルなので、そんな俗っぽいカードなんて取り扱っていないのではないかと、おそるおそるホテルマンに「ザルツブルクカードありますか?」と尋ねると、「ありますよ!」笑顔でこれまた丁寧に英語で対応してくださって。ほんとオーストリアのおじさまは紳士ばかりなんですよ。親切で、涙が出そうになります。

24時間券 26ユーロで購入しました。どこで使えるか詳しく書かれたパンフレットももらえます。英語ですけど。博物館がだいたい10ユーロと考えると、3館見たら元は取れちゃいます。

ザルツブルクカードの24時間用。紙ではなく樹脂製。

ザルツブルクカードの24時間用。紙ではなく樹脂製。

ここでもお礼を言って、ビッテシェーンと見送ってもらい、本当に気持ち良い思い出ができました。振り返ってホテルの名前を確認すると「ザッハ−・ザルツブルク」でした。
…ってそのときは名前を見てもピンとこなかったのです。後日、改めてホテルの名前をみてビックリしました(゜Д゜)

あ、あのザッハトルテのホテル・ザッハーです。ウィーンのホテル・ザッハーにあるレストランで提供されたのが始まりなんですって。数日後にグラーツのホテル・ザッハー直営のカフェで、ザッハトルテをいただいた後で知りました。なにかいろいろな縁でつながっている気がします。

さて、ザルツブルクカードを握りしめて、モーツアルトの住居へ。

モーツアルトの住居。

モーツアルトの住居。

日本語のガイドが聴ける端末を貸してくれたので聴きながら観覧しましたが、これ全曲聴いていたら日が暮れてしまいそうなので駆け足でまわりました。楽譜とか、当然なのでしょうがレプリカが展示してあって、ちょっとがっかりかなぁ。後半は日本語版が用意されていないようで英語に切り変わっちゃったし、お土産屋さんのおねーさんも無愛想で、ふーんって感じでした。

この先にあるSalzach川にかかるマカルト橋を渡ります。観光客であふれています。

ミラベル庭園

MIRABELLGARTEN
モーツァルトの生家
MOZARTS GEBURTSHAUS
モーツァルトの住居
MOZARTS WOHNHAUS

ホーエンザルツブルク城
FESTUNG HOHENSALZBURG

4月 032014
 

2014年、3月10日(月)、成田から発ち、約12時間かけてフランクフルトへ。
ひゃっほー! ユーラシア大陸初上陸!

フランクフルト空港。これぞエアポートって感じ。

フランクフルト空港。これぞエアポートって感じ。

フランクフルト空港は果てしなく広く、そしてものすごい活気があります。
活気があるというのは空と滑走路。
はじめて見る色の青空には縦横無尽にクロスする飛行機雲。
滑走路はルフトハンザ機が混雑する交差点のようにあっちこっちから行き交い、飛行機だけでなく、整備や乗客を乗せたシャトルバスや、荷物を運ぶ車やらがひっきりなしに走っている光景。まさに飛行機とクルマが同等に走っています。映画で見るような軍の飛行場のイメージが近いです。
すごいなぁ。成田ではあり得ない。

ターミナル内がまた広いので、搭乗口を確認しつつひたすら歩きました。

さ、先が見えない!

さ、先が見えない!

中央にドームのようなところがあって、左に曲がったところで確か入国審査がありました。

分岐点となるドーム。

分岐点となるドーム。

聞かれた内容は、

・最終目的地は?
・何日間滞在?
・目的は?

英語で、しかも定番の質問でホッとしました〜!
「sightseeing」と答えたら一瞬「え?」って表情されましたけど(^^;)

スーツケースはピックアップしなくてもそのままグラーツまで届きますが、やはり国境をまたぐので、ここで再度、手荷物検査がありました。パソコン、iPhone、カメラはもちろん出しました。あとの機器はバッグに入れたままだったような。上着は脱いだけど、靴は脱がなかったと思います。

ちなみにウィーン経由だと質問無し。スタンプ押すだけらしいです。ただし乗り継ぎの時間が短いのが厳しくて乗り遅れることもあるらしいです。

入国審査が終わってホッとしたドーム下。

入国審査が終わってホッとしたドーム下。

免税店通り。A09搭乗口はまだ先...。

免税店通り。A09搭乗口はまだ先…。

ここから搭乗口のA09までがまた下ったり曲がったり。

到達すると、そこは地下のシャトルバスのターミナルです。
のどが渇いた〜。

グラーツ行きの飛行機に乗るためのシャトルバスを待つ場所。初めてのドイツに緊張気味のジョニー。

グラーツ行きの飛行機に乗るためのシャトルバスを待つ場所。初めてのドイツに緊張気味のジョニー。

…と、ほかの人の行動を見ていたら、待合室風のフロアの後ろ側に、無料のドリンクサーバーが数台ありました。

ルフトハンザの無料のドリンクサーバー。

ルフトハンザの無料のドリンクサーバー。

すごーい! リッチですねぇ。ファーストやビジネスでなくても無料で提供してくれるなんて、他の空港で見たことない!

カップはエスプレッソ用の小さいサイズ。でも飲み放題。左側にお茶のパックもありました。

ここで初めて、こんなにコーヒーの種類が選べるのか〜!と驚きました。まずは無難な「Coffee」で(笑)。でもこの一杯がとてもありがたかったです!(ToT)

マキアートも追加できるみたいです。ウィンナーメレンゲですって! でもこの時点では使い方わからず。

コーヒーの味は濃かった! アメリカのようなシャビシャビコーヒーを想像していたのですが、全く違ってしっかりした美味しいコーヒーでした。ドイツすごい〜! と、こんなところで感激したりして。

このフロアで初めてヨーロッパのトイレへ。確か男性が「Herren」で、女性が「Damen」なので「D」に入ればいいのよねと。

トイレもアメリカ風を想像していたのだけど、全然違いました。しっかり個室になっていたし(ドアとか壁に隙間がない)、きれいだし。水を流すレバーが無くて、後ろの壁に大きなスイッチがあって、それを押すのか! と初めて知りました。オーストリアも行った先は全部この方式でした。

まだドイツ国内なので、借りたWi-Fiルーターは使えないのですが、空港内のWi-Fiが使えるので、ここでiPhoneで通信ができましたし、050+で日本と通話もできました(無料)。
音声もしっかり聞こえたし、声が届く時差もそれほど気にならない程度で通話できました。
スゴイ時代だ。

グラーツ行きの飛行機(小さいジェット機)に乗り継ぎです。
機内では飲み物とごついサンドイッチが配られました。

機内食のサンドイッチ。

機内食のサンドイッチ。

この時点ではもう胸一杯、お腹いっぱいでサンドイッチはお持ち帰り。これもあとから本当に貴重な食料となりました(おいしかったです!)。

嬉しかったのは、このルフトハンザ機のキャビンアテンダントさんが、3列席後方の窓側に一人でちょこんと座っている私を日本人と認識してくれたこと(中国や韓国人ではなくて)。にこやかに日本語で挨拶してくれたのでホッとしました。
通路側に座っていた紳士がサンドイッチを手渡ししてくれたので、笑顔で会釈すると笑顔を返してくれました。笑顔って最強の万国共通語なんだなぁと実感しましたね。
これを知ったら心強くなって、このあとも笑顔でいようと心がけたことが本当に役立ちました。これがあったから異国での不安も相当回避できたのだと思います。

とはいえ言葉が全くわからないので、周りの状況を判断しようと自分なりに緊張感を持って常に勘を働かせていましたけどね。天然なので相当外していたかもしれませんが。

飛行機から見た夕陽と、夕陽に照らされるアルプス山脈が本当にキレイで感動しました。♪アルプス一万尺〜♪と、頭の中でずーっと歌ってました。飛行機はザルツブルク上空を飛んでいきます。

ザルツブルクが舞台の映画「サウンドオブミュージック」の、アルプスの空撮から静かに始まるオープニングを彷彿させます。まさにこの景色なのですね。

ザルツブルクが舞台の映画「サウンドオブミュージック」の、アルプスの空撮から静かに始まるオープニングを彷彿させます。まさにこの景色なのですね。

グラーツの空港に到着。確かここでもシャトルバスでターミナルまで行きました。

シャトルバスから見たグラーツの空港ターミナル。

シャトルバスから見たグラーツの空港ターミナル。

新しくてキレイです。ああ、今見ると、こういう造りだったと納得できます。

到着の出口。

到着の出口。

ここで現地のスタッフに無事会うことができて、ホテルまでタクシーで送っていただきました。
よくまぁ、ここまで1人でこれたものだと思いました。

フランクフルト空港からグラーツ空港へ(陸路の地図)

グラーツ=フェルト キルヒェン空港 Flughafen Graz-Feldkirchen