11月 092023
 
かぼちゃの黄色とみりんの濃い焼き色が食欲をそそります

今回はチーズケーキではなく、バターも使わず、かぼちゃを裏ごしして生クリームとみりんを使って薄力粉を加えて焼きました。十分コクがあって、甘さは控えめなので仕上げに粉糖をたっぷり振るといいかも。

ミニパウンドケーキ型に合わせて何度でも使えるようにオーブンシートをカットしたので、トロトロの生地でも型離れ良く焼くことができるようになりました。

焼き上がってしばらくすると形は崩れますが冷やすとしっかりしています
〈材料〉ミニパウンドケーキ型2個
  • かぼちゃ 300g/正味158g(蒸して皮を取ったあとの果肉部)
  • 本みりん 50ml
  • グラニュー糖 35g
  • 薄力粉 20g
  • シナモン 小さじ1/4
  • 卵 2個(100g)
  • 生クリーム 200ml
  • ラム酒漬けフルーツビッツ 40g
  • 泣かない粉砂糖 小さじ2
〈作り方〉
  1. 型にオーブンシートを折って敷いておきます。薄力粉を2回振るっておきます。ラム酒漬けフルーツビッツの汁を切っておきます。汁は生地に使います。
  2. かぼちゃの種を取り5センチ角にカットして鍋に並べます。鍋底1センチの水を加えて蓋をして火にかけて、沸騰後10分蒸し煮します。蓋を開けて軽く水分を飛ばします。
  3. 熱いうちに皮と緑の部分を取り除き、目の粗いザルで漉し、中ボウルに入れます。
  4. みりんを小鍋に入れて火にかけて、沸騰したら弱火で半量になるまで煮詰め、冷まします。
  5. かぼちゃ生地に卵、みりん、グラニュー糖、生クリーム、フルーツビッツの汁を加えて滑らかに混ぜます。
  6. このタイミングでオーブンを180度/50分にセットして予熱を開始します。
  7. 薄力粉を振るって加えて、シリコンヘラで切るようにしっかり混ぜます。
  8. 型の底に汁を切ったフルーツビッツを均等に敷き、生地を流し入れ、オーブンに入れたら170度/50分焼きます。
  9. 粗熱がとれたら型から外して冷まし、泣かない粉砂糖を茶こしで振ります。
11月 092023
 
真ん中だけ盛り上がってしまいました

久しぶりの自家製酵母でライ麦パンを焼きました。りんご酵母の元気のピークが落ちてきていたのですが、ちゃんとパン生地を熟成して膨らんでくれました。

今回は強力粉が多めではあるのですが、ライ麦の香ばしさをしっかり味わうことができました。はちみつも少なめですが、十分甘さを感じます。

発酵中は気泡の粒がとても小さかったのですがカットしてビックリ
<材料> 1本分

ライ麦パン用元種 66g(うち粉は33g)

  • ライ麦粉(全粒粉) 22g
  • りんご酵母元種 22g
  • りんご酵母液 22g
  • はちみつ 1滴
  • モルトエキス ほんの少し

本捏ね用液

  • プレーンヨーグルト 30g
  • 浄水 50ml+10ml
  • はちみつ 5g
  • モルトエキス 0.9g(爪楊枝の先にちょっと付ける程度)

本捏ね用粉 160g

  • 強力粉(春よ恋) 110g
  • ライ麦粉(細挽き) 50g
  • 塩 3g 
<作り方>
  1. ライ麦パン用元種を作ります。レーズン酵母の元種にライ麦粉とレーズン酵母液、はちみつ、モルトエキスを加えてよく混ぜて、フタをして28度ほどのところに2倍に膨れるまで置いておきます。
  2. 浄水を人肌に温めてはちみつとモルトシロップを溶かし、ライ麦パン用元種を加えてよく溶き混ぜます。
  3. 中ボウルに強力粉とライ麦粉を入れてふんわり混ぜ合わせてから、元種液を回し入れて、シリコンカードでざっくり粉気がなくなるまで混ぜます。
  4. 塩を加えて捏ねます。
  5. 発酵用のボウルに生地を移してラップをして、室温(26度)に2時間置き、冷蔵庫で12~18時間、2倍に膨れるまで発酵させます。
  6. 冷蔵庫から取り出して1時間室温に置きます。打ち粉をしたパンマットに生地を取り出して、軽く丸めてボウルをかぶせて20~30分ベンチタイム。
  7. 正方形に広げます。生地の下に手を入れて生地を傷めないように優しく伸ばします。
  8. 左右の端をそれぞれ縦中央に合わせてたたみ、優しく手で押さえながら縦長にしたら、手前と向こう側をたたんで三つ折りにします。
  9. 上1/3と下1/3を重ねて三つ折りにします。
  10. 90度回転させて上下を半分に折って端をきっちり閉じ、俵型に整えます。
  11. 綴じ目を下にしてオーブンシートに乗せて、30度スチーム/30~60分。その後お湯を入れたミルクジャグを添えてフタをして20分発酵を続けます。
  12. 上記のスチームオーブンから取り出したタイミングでオーブンを250度スチームあり/25分にセットして、空の天板を入れた状態で余熱を開始します(家のは20分かかります)。
  13. 予熱のアラームが鳴ったら、一度オーブンのトビラを開閉して生地を入れずにスタートボタンを押し、空のままスチームを開始している間に、生地に粉を振りクープを入れます。
  14. 空のままスチーム開始3分後に、生地をオーブンシートごとオーブンの天板に移し、再びスタートボタンを押します。
  15. スチームを3分追加した後、220度/17〜20分こんがりと焼きます。
11月 072023
 
昭和レトロチーズケーキシリーズ

秋の恵みの栗とりんごのフィリングを生地に託してこんがりと焼いたチーズケーキです。甘みのベースは今回もみりんを使う事で、より濃い味わいになりました。秋らしい焦げ茶色、そしてマイブームのアンゼリカとドレンチェリーとピーカンナッツをトッピングしてレトロ風に。

みりんのテリに加えてあんずジャムのナパージュでテリテリ

栗とりんごのフィリングは同量加えたのですが、りんごの味が勝っていました。はじめは栗だけにしようかと思っていたのですが、りんごとアンゼリカとドレンチェリーの甘さはアクセントになって良かったです。

ミニパウンド型は見た目がかわいいし量的にもちょうど良いです

もうすぐクリスマスなので、今月末にはレトロシリーズでいろいろ試してみようと思います。

〈材料〉5×12センチパウンドケーキ型3個分(5人分以上)

りんごの甘露煮(下記の材料で作ったものを90g使用)

  • りんご 1個(今回は紅玉180g/可食部148g)
  • 本みりん 86ml
  • グラニュー糖 21g
  • 有塩バター 5g
  • シナモン ひとつまみ

クッキー台生地 3個分

  • 薄力粉 40g
  • アーモンドプードル 4g
  • 小豆パウダー 6g
  • きび糖 18g
  • 塩 ひとつまみ
  • 無塩バター 20g
  • 卵 5g

チーズケーキ生地

  • 生クリーム 90ml
  • プレーンヨーグルト 78g(水切りして50g)
  • クリームチーズ 200g
  • 本みりん 50ml
  • きび糖 25g
  • 卵 2個(100g)
  • 薄力粉 20g
  • 栗の甘露煮 90g

ナパージュ

  • あんずジャム 30g
  • 水 小さじ1
〈作り方〉
  1. ヨーグルトをコーヒードリッパーのペーパーで一晩かけて水切りしておきます。
  2. りんごの甘露煮を作ります。りんごを4つ割にして芯を取りの皮をむき8ミリ角にカットします。
  3. フライパンにみりんを入れて火にかけて沸騰したら弱火にして半量になるまで煮詰めます。
  4. りんごとグラニュー糖を加えて強火にかけて沸騰したら弱火で10分ほど煮詰め、バターとシナモンを加えて和えたら器に移して冷まします。
  5. クッキー生地を作ります。無塩バターを中ボウルに入れて室温に戻しておき、粉類を小ボウルに入れて、泡立て器でふんわり混ぜ合わせておきます。
  6. 無塩バターときび糖を混ぜ、溶き卵と塩を加えて混ぜます。
  7. 粉類をザッと加えてヘラで切るようにまぜたらラップを広げて移して四角く包み、麺棒でならして冷蔵庫で休ませます。
  8. その間にオーブンペーパーを型に合わせて折っておきます。
  9. 生地を台に置いて麺棒で型の底(内側)の大きさに合わせて伸ばし(今回は幅4.5×3=13.5センチ/高さ11.5センチ)、3つにカットしてオーブンシートに並べます。オーブンシートに乗せてからナイフやヘラなどである程度形を整えます。
  10. オーブンを180度/13分にセットして余熱を開始します。爪楊枝の頭の部分でクッキー地に均等に穴を開けます。
  11. 170度に下げて13分焼きます。冷めたら型に合わせてナイフで削って型の底に敷いておきます。
  12. チーズケーキ生地を作ります。クリームチーズを大ボウルに入れて室温に戻しておきます。みりんを小鍋に入れて中火にかけて、沸騰したら弱火で5分ほど約半量になるまで煮詰め、冷ましておきます。薄力粉をふるっておきます。栗の甘露煮はキッチンペーパーで水気を切って、8ミリ角にカットしておきます。
  13. クリームチーズを練り、きび糖を加えて泡立て器でなめらかになるまでよく混ぜます。
  14. 別の中ボウルに生クリームと水切りヨーグルトとみりんを入れて混ぜ、溶き卵を数回に分けて加えて泡立て器でよく混ぜます。
  15. このタイミングでオーブンを180度/50分にセットして予熱を開始します。
  16. 生クリームの生地を、クリームチーズのボウルに加えてなめらかにします。ふるっておいた薄力粉を加えてサックリ混ぜます。
  17. りんごの甘露煮と栗の甘露煮をそれぞれ90gずつパラパラと加えて混ぜ、生地を型に均等に流し入れます。型の底を軽くトントンたたいて気泡を出し、オーブンできつね色になるまでしっかり焼きます。
  18. オーブンから取り出して粗熱が取れてから型から外し、冷めてからオーブンペーパーを剥がします。
  19. 小鍋にあんずジャムと水を入れて火にかけて、沸騰したら弱火でとろみがつくまで煮詰めます。
  20. ケーキの表面に刷毛でジャムをサッと塗り、お好みでフライパンで炒ったピーカンナッツと半分にカットしたドレンチェリーやアンゼリカを飾り、乾かします。ラップに包んで冷蔵庫で保存します。
 Posted by on 2023年11月7日 at 4:45 PM
11月 072023
 
角食パンをスライスしたところ

そろそろ消費したいと思っていたりんご酵母の元種を全量使って角食パンを焼きました。元種は元気な状態で角までぴっちぴちに焼けました。

少し焼きすぎたかもしれません
<材料>1斤分
  • 強力粉(春よ恋) 230g
  • きび糖 20g
  • スキムミルク 10g
  • りんご酵母元種 92g(ベーカーズ40%)
  • 浄水 150ml
  • 塩 3.5g
  • 無塩バター 20g
<作り方>
  1. 大ボウルに強力粉、きび糖、スキムミルクを入れて泡立て器でふんわり混ぜ合わせておきます。
  2. 浄水をレンジで600w/20秒かけて人肌に温めます。無塩バターを室温に戻しておきます。
  3. 大ボウルに元種を加えて、浄水を少し残して注ぎ、ハンドミキサーのドゥフックの低速で混ぜ合わせます。
  4. ある程度混ざってきたら一段階早くして捏ね、浄水を加えて固さを調整し、まとまってきたところで塩を加えて良く捏ねます。
  5. なめらかに粘りがでてきたら無塩バターを加えて、つややかに生地が薄く伸びるまで捏ねます。
  6. 発酵用のボウルに生地を丸めて移し、濡らして硬く絞ったキッチンペーパーをかぶせて室温に1時間置きます。
  7. ボウルごとポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で12~18時間低温発酵します。
  8. ボウルをポリ袋から取り出して、1時間室温に戻します。
  9. 粉を振った台に生地を取りだして2等分にカットし、軽く丸めて濡らして絞ったキッチンペーパーをかぶせて20~30分ベンチタイム。
  10. 型に薄く油を塗っておきます。
  11. 生地を長方形に延ばして、左右を縦中央に向けて折り、手前からくるくる丸めて端をしっかり閉じ、型に入れます。
  12. 30度ほどの暖かいところか、またはオーブンをスチームの35度/60~90分にセットして2次発酵を開始します。型の8分目まで膨らむまで時間を調整します。
  13. 型にフタをして、オーブンを190度/25分にセットして余熱を開始します。
  14. オーブンに入れて途中で180度回転させて25分焼きます。
  15. オーブンから取り出したら型を少し高いところから落として空気を入れ換えて、網に取り出して冷まします。
11月 042023
 
オーストリアのアップルパイ

オーストリアの代表的なお菓子でまだ作ったことがなかったのがアプフェルシュトゥルーデル。生地を薄ーく広ーく延ばしてりんごを包んで巻くという工程がとても難易度高そうだったので、作りやすいように少ない量でチャレンジしたところうまくいきました。

職人になりきりシリーズ、今回は生地を薄くのばすところではピザ職人になってました。体全体を使ってリズム感良くノリノリで両手の甲に交互に渡しながら回転させて少しずつ広げていきます。素人の私でも破れずにきれいに延ばすことができました。

できあがって皿に盛って粉糖を振っている時点で初めて気がついたのですが、これってまるでバビーズで食べたアメリカンアップルパイじゃないですか。りんごを生のまま使ったりフィリングの作り方もそっくりで、工程も生地で巻くか、型に入れてかぶせるかの違いだけで、当たり前ですが食べてみて味もそっくり。

NYのBubby’sで食べたアップルパイ

この写真を見て、さらにホイップクリームを添えているところまでそっくり。生地の香ばしくてパリッとした食感とともに感動してしまいました。

アップルパイって世界をつなぐお菓子なのかも。

<材料>20センチ1個(4人分)

クラム

  • スポンジケーキ 50g

生地

  • 塩 小さじ1/4
  • 凖強力粉(リスドオル) 60g
  • 水 23ml
  • 太白ごま油 7g
  • 卵 10g

フィリング

  • りんご(紅玉) 200g
  • ラム酒漬けレーズン 15g
  • てんさい糖 10g
  • シナモンパウダー 小さじ1/2

仕上げ用

  • 無塩バター 25g
  • 泣かない粉砂糖 小さじ1
〈作り方〉
  1. スポンジケーキを細かくちぎってクラムを作ります。バットに入れて半日かけて乾燥させ、ザルで漉すかフードプロセッサーで細かくしておきます。先日作ったデコレーションケーキ用のスポンジの切れ端を冷凍しておいたのでちょうど使い切れました。
  2. 凖強力粉と塩を振るって中ボウルに入れます。
  3. 水、太白ごま油、卵を加えてシリコンヘラで混ぜ、馴染んできたら手で捏ねます。
  4. 生地がなめらかに薄く伸びるようになったら、濡らして硬く絞ったキッチンペーパーを被せて室温で30分休ませます。
  5. りんごを八つ割にして皮と芯を取り、3ミリ幅にカットしておきます。
  6. バターを湯煎で溶かしておきます。てんさい糖とシナモンを合わせて混ぜておきます。天板にオーブンシートを敷いておきます。
  7. 捏ね台の上に清潔な目の細かいふきんを広げて粉を振り、生地を乗せて可能な限り麺棒で薄く伸ばします。
  8. 生地を手に取り、両手の甲に交互に渡しながら回転させて少しずつ薄く伸ばしていきます。
  9. ふきんの上に広げて、縦長の長方形に生地を破らないように縁を優しく引っ張りながら薄く伸ばします。ふきんが透けるような薄さにします。
横25センチ縦40センチほどに広げます
  1. 手前5センチを開けてクラムを全量横長に盛り付けます。その上にりんごを全量盛り、ラム酒漬けレーズンを均等に散りばめて、てんさい糖とシナモンを満遍なく振りかけます。
フィリングを盛りつけます
  1. 生地の端をそれぞれ2センチ残して溶かしバターを塗ります。
  2. このタイミングでオーブンを200度/30分にセットして予熱を開始します。
  3. 手前のふきんを持って巻き簀のように向こう側に生地を被せたら、左右の端から具がこぼれないように整えながら半分転がします。今度は向こう側のふきんの端を手前の生地に被せます。被せ目は上にある状態です。左右の端を軽く抑えて閉じます。
  4. ふきんで生地を包んで天板の上に移し、オーブンシートに転がし、綴じ目を下にして置きます。溶かしバターを表面に塗ります。
オーブンシートに転がしてバターを塗ったところ
  1. 竹串の先で数ヶ所突いて穴を開け、オーブンに入れます。
  2. 15分焼いたところで一度取り出して手早くバターをささっと塗り、天板を180度回転させてオーブンに入れ直してこんがり焼きます。
  3. 焼き終えたら残っている溶かしバターを全て塗り、粗熱を取ります。
  4. 温かいうちにカットして皿に盛り付けてから、粉糖を振りかけます。ホイップクリームを添えていただきます。
クラムが甘かったので砂糖少なめでも十分甘みがありました