10月 112023
 
口当たり軽くて美味しい

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もう四半世紀前に地元で食べた黒ごまのジェラートがとても美味しくて、今でも帰省すると時々食べに行くのですが、今回シンプルな材料を使ってそれに近い味ができたと思います。みりんを煮詰めた甘さが好きなので今回も日の出純国産純米みりんを使いました。ただできあがりが緩いので、みりんの量や煮詰め具合、砂糖の種類や量などなど研究の必要があります。美味しいだけに繰り返し作って固さを極めたいです。

ガチガチに硬くはならなくて盛りやすいけれど溶けやすい
〈材料〉5人分以上
  • 牛乳 400ml
  • みりん 80g
  • きび糖 30g
  • 練りごま 15g
〈作り方〉
  1. フライパンまたは鍋に牛乳、みりん、きび糖を入れて、中火にかけて沸々してきたら極弱火で時々混ぜながら沸騰しないように約半量になるまで30〜40分ほど煮詰めます。
  2. 火から下ろし練りごまを加えてよく混ぜて、鍋底を冷水に浸してしっかり冷まします。
  3. 金属製のバットに移して蓋をして、冷凍庫に入れます。
  4. 2~4時間たったら取り出してシリコンか木製のスプーンで空気を含ませながらかき混ぜてならし、蓋をして冷凍庫へ。
  5. 一晩以上冷凍庫に置き、アイスクリームディッシャーで掻き出して盛ります。

フーディストアワード2023☆レシピ&フォトコンテスト
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10月 102023
 
1週間かけて完成したマロングラッセ

今年の栗仕事の締めくくりは難関のマロングラッセ。スーパーで茨城県産のおつとめ品の栗を安く購入できたので、気楽に作ることにしました。

栗くり坊主でガシガシ皮を剥いて、割れても気にしない方針であえてガーゼで包みませんでした。そこまでやっても割れる栗は割れるので。それよりもガーゼの細かい糸が残りそうなのが気になったので裸のまま煮込みました。

優しく煮込みを繰り返したのでガーゼなしでもほとんど割れませんでした。砂糖も鬼のように加えたくなくて低糖度に仕上げたかったので乾くまでに日数がかかりましたが、硬くなることはなかったです。

割れたのは3個ほど

マロングラッセは昔は超高級品で憧れのスイーツでした。なぜ高いのか作ってみて納得しました。

完成品を口に入れた時の感動たるや筆舌に尽くしがたいです。シンプルな材料で時間をかけることにワクワクしながら作りました。

〈材料〉
  • 栗(皮付き) 445g
  • 洗双等 180g+60g×4日分
  • ブランデー 大さじ1×2回分
  • ラム酒 大さじ1×2回分
〈作り方〉
  1. 栗を洗い水につけておきます。
  2. 鍋にたっぷりの水を入れて40度に温め、火を消し栗を入れて30分浸します。
  3. 鬼皮を剥いて水に浸けます。
  4. 渋皮を剥いて重量を測り(今回は321g)、鍋に栗を入れてたっぷりの水を入れて中火にかけて、沸々してきたら火を消し、今回はシャトルシェフに1時間入れて保温します(栗の割れを防ぐため)。
  5. 剥いた栗を厚手の鍋に移し入れてひたひたになる量の水を測りながら注ぎます。今回は水の量は300ml。
  6. 水の量の60%の1日目の砂糖を用意します(今回は180g)。
  7. 1日目の砂糖の1/3加えてオーブンペーパーに所々穴を開けた落とし蓋をして中火にかけて、沸々としてきたら火を止め1/3の砂糖を加えます。
  8. 再度沸々させて、残りの砂糖とブランデーとラム酒を大さじ1ずつ加えて砂糖か煮溶けたら火を消し、落とし蓋をしたまま、鍋蓋は外して冷まします。1日目終了です。
  9. 2日目の朝、前日の1/3の砂糖を用意して(今回は60g)、その1/3加えて落とし蓋をして中火にかけて、沸々としてきたら火を止め1/3の砂糖を加えます。
  10. 再度沸々させて、残りの砂糖を加えて煮溶かしたら火を止めて落とし蓋をしたまま、鍋蓋は外して冷まします。
  11. 夜に一度沸々とさせて火を消して、落とし蓋をしたまま冷まします。2日目終了です。
  12. 3日目は2日目と同じ工程を行います。もう少しお酒の風味を付けたかったのでブランデーとラム酒を大さじ1ずつ加えました。
  13. 4日目も朝の工程を行います。夜には鍋の縁が白く結晶化していたので、乾かす作業に移ります。
砂糖の結晶が白くこびりついている
  1. 沸々させてごく弱火で15分泡だらけになりますがしっかり煮ます。
油で揚げてるイメージ
  1. その間に網に油を塗り、大皿にオーブンペーパーを重ねてその上に網を置いておきます。
  2. 火を消したら優しく栗を取り出して金網に並べます。
  3. 食卓カバーをかけて風通しを良くしてベタつきがなくなるまで乾かします。今回は4日乾かしました。
ダイソーで買ったレトロな食卓カバー良いです
  1. 個包装ラッピングして完成です。
個包装16個できました

  • 残った栗シロップは100mlほど水を加えて沸騰させた後に容器に移して、プロテインやヨーグルト、その他のいろいろな料理に使用しています。とても美味しいです。結構な量なので冷蔵庫に入れていますが結晶化するのでときどきかき混ぜます。
10月 072023
 
ふっくら黒豆大福

黒豆大福を手作りしたくて、黒豆を炊くところから開始。この日のためにこしあんは手作りよりもおいしい富澤商店の北海道の小豆こしあんと、特上白玉粉も用意。どちらもヨドバシで送料無料で購入できてしまうのはとても便利で嬉しい限りです。

こしあん玉が偏っても気にしない

こしあんは煮詰め直さなくてもキッチンペーパーで簡単に水気を取れる便利な方法です。固めに丸めておいたので包みやすくて甘さも凝縮されました。

黒豆はホットクックのレシピ通りに作りましたが、重曹は不使用です。それでもふっくら炊けました。

正直、できたての手作り大福は極上のおいしさで感激しました。食べ終わって感動したまましばらくボーッとしてしまうほど。

1度に4個作れるのもちょうど良い

ただ作り終わった後の調理器具の山に驚きました。手の込んだケーキを作るよりも多くてビックリ。調理器具は多くてもきちんと使いこなせば美味しく作れるんだなぁと実感しました。でももう少し効率良く作りたいです。今回も気持ちだけは和菓子職人になりきりました。特にこしあんを包むとき。

〈材料〉4個(4人分)
  • 黒豆 20粒(中サイズ5粒×4)
  • こしあん 150g(水気をとって143g)32g×4
  • 白玉粉 80g
  • 水 80ml
  • グラニュー糖 15g
  • 片栗粉 大さじ3
〈作り方〉
  1. 黒豆を炊いておきます。今回はあらかじめホットクックで作っておいた黒豆を使いました。
  2. こしあんは市販の袋入り(今回は冨澤商店の北海道の小豆こしあん)から150gを取り出してキッチンペーパーで包み、もう1枚包んでラップで巻くかまたはポリ袋に入れて冷蔵庫で1晩おきます。水分を取ってあんを丸めやすくします(今回は143gになりました)。
  3. 水気を取ったこしあんを32gずつ4個丸めておきます。
  4. バットに片栗粉を入れて敷いておきます。
  5. 中ボウルに白玉粉を入れて、水を少し残して加えてシリコンヘラでねり混ぜます。グラニュー糖を加えて練り混ぜて、柔らかい粘性のゾル状になるように残りの水で調整します。
  6. 深さのある蒸し器が入る鍋に少量の湯を沸かします。蒸し器の上にオーブンシートを濡らして敷いて、もち生地を移し入れます。蓋をして強火で10分蒸します。
  7. ボウルにたっぷりの水を入れて木べらを浸しておきます。黒豆をキッチンペーパーに載せて汁を切っておきます。
  8. 中ボウルに蒸したもち生地をオーブンペーパーをひっくり返して入れて、濡らした木べらではがします。
  9. 絶えず木べらを濡らしながらもち生地をこねて、薄く伸びるまでこねます。
  10. 片栗粉を敷いたバットにもち生地を移して、全体に片栗粉をまぶしてナマコ型にしたら親指と人差し指で真ん中を握り切って半分にします。さらに半分に握り切って4個に分けます。
  11. 生地のひとつを粉を付けた手に取り、手早く大まかに楕円形に伸ばして、上半分に黒豆を5個置いたら生地の下半分を折り重ねて、円形に整えながら軽く伸ばし広げます。
  12. 丸めておいたあんを乗せて手早く端を伸ばしながらあんを包み、きゅっと閉じて綴じ目を下にして片栗粉の上に並べます。絶えず手に片栗粉をまぶしながら残りの生地も同じように包んで丸めます。
  13. 刷毛で粉を払って完成です。
ふわふわしていて作っていて癒やされます

  • 食べきれなかった大福は密封容器に入れて冷蔵庫へ。硬くなっていたのでフライパンでじっくり両面をこんがり香ばしく焼くと、餅がとろ~りとして甘さも増して美味しくいただきました。
10月 012023
 
見た目がワイルドで笑ってしまう

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栗まんじゅうを作りたかったのです。そのために昨日はがんばって栗の甘露煮を作りました。中にごろんと1個大きな栗を入れたかったのです。

もっときれいにつるんとつやっとしたもの目指したのですが、技術が伴わずワイルドな栗を再現してしまいました。栗まんじゅうを作りたかったのに。

虫食い穴まで(中の白あんが飛び出た)

作る工程はとても楽しかったです。生地(鬼皮かな?)で白あんを包む時は、和菓子職人になりきっていました。気持ちだけですが。

生地には煮詰めた国産純米本みりんを使ったので形成がとてもしやすくて、薄くのばしても大きな餡を包みきれるのには驚きました。

照り用の卵液にもみりんを加えて焦げ茶色にこんがり焼きました。ムラにならないようにきれいに仕上げてみたいものです。

大きな栗を包んでいるのでかなり大きい栗まんじゅうです

本物の栗の3倍はあります。皮はサクッとしていて、白あんは固めにしたので甘さが凝縮されて、栗の味も楽しめて笑顔になれるお菓子です。

<材料>6個(6人分)

生地

  • 無塩バター 10g
  • きび糖 34g
  • 卵 34g
  • みりん 12ml
  • 重曹 1g
  • 重曹を溶く水 1ml
  • 薄力粉 100g

フィリング

  • 白あん 180g(200gから水気を取ったもの)
  • 栗の甘露煮 6粒(100g)

栗の座(おしりのつぶつぶ)

  • 卵白 1個分
  • けしの実 大さじ2

照り出し用卵液

  • 卵黄 1個分
  • みりん 小さじ1/2
<作り方>
  1. 白あんをキッチンペーパーに包んでラップまたはポリ袋に包んで冷蔵庫で一晩水気を取っておきます。
  2. 栗を分けて、白あんで包んで丸めてバットに並べてフタをして、冷蔵庫に入れておきます。
  3. 生地を作ります。みりんを小鍋に入れて半量の6mlになるまで焦がさないように煮詰めて冷ましておきます。
  4. 重曹を水で溶かしておきます。薄力粉を数回ふるっておきます。
  5. ボウルに無塩バターときび糖を入れて混ぜて、溶き卵を加えながら混ぜます。
  6. みりんと重曹を加えて混ぜて、ボウルを60度の湯煎にかけて混ぜてきび糖を溶かします。
  7. ボウルを冷水にあてて冷ましてから、ふるっておいた薄力粉を加えてシリコンヘラでさっくり混ぜます。フタをして冷蔵庫で30分~1時間休ませます。
  8. 別ボウルに分量外の薄力粉を敷いて、生地を取りだして薄力粉をまぶしながら練り、まとまったら生地を6等分して丸めて並べて置きます。
  9. 生地に打ち粉をしながら麺棒で平たくのばして餃子の皮くらいの大きさします。手にとって栗白あんをのせて包みます。生地を優しく手早く寄せながら閉じておおよその栗の形に整え、バットに並べておきます。
  10. 天板にオーブンシートを敷き打ち粉をしておきます。照り出し用の卵液を作っておきます。卵白を底の丸い小鉢に入れ、けしの実も同様に底の丸い器に入れておきます。
  11. 栗の形の上部を優しく持って下部を卵白に浸し、手早くケシの実に押し付けてまぶしたら、速やかに天板のオーブンシートに置き、指で形を整えます。とんがりはスライムのように強調します。
  12. 生地全体に細かい霧吹きをかけて粉を消して、ケシの実のついていない部分に照り出し用の卵液を塗ります。乾いてからもう一度塗ります。
  13. オーブンを180度20分にセットして余熱を開始します。
  14. 170〜180度で15〜20分焼きます。

  • けしの実を付けるときは栗のおしりを卵白に少し深めに浸してから、けしの実を卵白のついた上辺よりも少し浅めに付けます。カイザーゼンメルのけしの実を付ける工程を思い出しました。

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