12月 162013
 

ビリーとジョニーが、部屋に落ちていたバーコードに興味津々。

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バーコードは「03…」から始まるので米国の商品らしい。

もしかすると家にあるぬいぐるみのタグがちぎれたのでは? と、ネットでこのバーコードを検索してみると、案の定、わにたん、うにたん、うさたん、もんたん、ひよこさんら、まんまるなぬいぐるみシリーズがヒットした。

ところが彼らのタグをチェックすると、いずれもちぎれた様子はなく、今回部屋に落ちていたバーコードとも一致しない。

するとこのバーコードのタグは、どこからきたのだろう。

おそらくだれかのタグに挟まれていた状態で我が家まで来て、最近それがはがれたのでは…と推測。

ではこのバーコードの本来の主はいったい?

ビリーとジョニーがなにやら決意したようだ。

8月 122013
 

ハワイ旅行のメジャーな観光地巡りをまとめたダイジェストムービーを公開しました。

1-2日目はジョニーが波乗りに挑戦しようと、伝説のサーファー由来の地へと向かいます。

3〜6日目の動画です。ダイヤモンドヘッド、この木何の木、ラニカイビーチや、夜明けの空のオリオン座と強烈な朝日が印象的でした。

4月 282013
 

ホノルルに着いたビリーとジョニー。
ここは常夏の楽園。みんな楽しそう。
ビリーもジョニーもうきうきで遊びに夢中。

ワイキキビーチでウキウキのビリーとジョニー

ワイキキビーチでウキウキのビリーとジョニー

「あ、こんなことしてる場合じゃないよ、Kを探さなきゃ」
と言っても、ここはホノルル。初めて訪れた南国の地、
右も左もわかりません。

途方にくれていると、なにやら涼しげな格好をしたくまの女の子が。

「なにをしてるの? おのぼりさんたち」

なにをしてるの? おのぼりさんたち。

なにをしてるの? おのぼりさんたち。

「ぼくらはおのぼりさんじゃないぞ。ニューヨークから来たんだ」
「そう。でも、そのださい格好は、どう見てもJ○Lパックの団体さんよ」
「えー!」

自分たちは、決めたつもりだったのに、ださいと言われてショックを隠せない
ビリーとジョニー。

「そんなことより、なにをしてるのよ?」
「じつは、ぼくたちKっていうのを探してるんだ。ホノルルのK」
「K? そうね。ホノルルのKと言えば、あれのことかも。そうそう、私の名前はデボラよ。あなたたちの名前は?」
「ぼくはビリー」「ぼくはジョニー。兄弟なんだ」
「そう、ビリーとジョニーの兄弟さんなのね。じゃ、私がKまで案内してあげるわ」
「本当? 嬉しいなぁ。ありがとう」
「でも、そのかわりに、私のことは「デボラさん」って呼ぶのよ」

デ、デボラさん...。

デ、デボラさん…。

「わかったよ、デボラ、じゃない、デボラさん」
こうして、デボラに引きつられ、ビリーとジョニーは、
一路、ホノルルのKを目指すことに。

4月 282013
 

ニューヨーク、DUMBOで出生の秘密を知ったビリーとジョニー。

「お母さんたちはどこにいるんだろう?」

せっかく生まれ故郷のDUMBOに行けたのに、肝心のお母さんの消息は知れず。

DUMBOから自由の女神を望み母を思うビリーとジョニー

DUMBOから自由の女神を望み母を思うビリーとジョニー

そんな時、アザラシのデイジーが、1枚の紙切れをくわえてやってきた。

「くまの兄弟がたずねてきたら、この紙を渡して欲しい」

と、くまのお母さんからの伝言があったと。お母さんの伝言だ。

アザラシのデイジーが謎の紙切れを持ってやってきた。

アザラシのデイジーが謎の紙切れを持ってやってきた。

ビリーとジョニーが紙切れを見てみると、そこには「K」の文字が。

「K?」

Kと言えば、ビリーが肌身離さず持ち歩いているポシェットにも、「K」と書かれた紙切れが。
2つの紙切れを見比べると、デイジーがくわえてきた紙切れには、うっすらと「ホノルル」の文字が。

デイジーが加えた紙切れには「K」と「HONOLULU」の文字が。

デイジーが加えた紙切れには「K」と「HONOLULU」の文字が。

「ホノルルのK?」
「そこにお母さんの手がかりがあるのかも」
「ホノルルに急ごう」

ビリーとジョニーは、こうしてホノルルを目指しました。

3月 032013
 

ふるさと発言の失敗から気を取り直し、ビリーはお土産を買ってきたことを思い出した。
ニューヨークのユニオンスクエアから少し南に行ったところにある、絵本の専門店「Books Of Wonder」で見つけてきた「Corduroy」という絵本だ。

Books Of Wonder

Books Of Wonder

本棚でひときわ目立つ赤い表紙に、ビリーにそっくりなクマのぬいぐるみの絵が描かれていたので、手に取らずにはいられなかった。

ページをめくるたび、主人公のクマをビリーの境遇に置きかえて読んでしまい、途中でハラハラドキドキ、ラストに思わず目から涙があふれてしまった感動の一冊。これをみんなに読んであげようと、迷わず購入して帰国した。

「Corduroy」という絵本

「Corduroy」という絵本

店員のお兄さんが、プレゼント用にラッピングをしてくれた緑のペーパーを、先輩クマたちの前で開けると、「なーんだ、絵本か」という目で見ていたが、ビリーが表紙を開いて読み始めると、みるみるうちに引き込まれていった。

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絵本の内容は次のとおり。

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とあるデパートのおもちゃ売り場に、ぽつんと売れ残っていたクマのぬいぐるみ(…ってまんまビリーじゃないですか!)。彼の名前は「コーデュロイ」。その名のとおり、コーデュロイのストラップ付きズボンをはいている。

ある日女の子が彼を見つけて、「こんなクマのぬいぐるみがずっと欲しかったの!」と、一目で気にってお母さんに買ってとねだると、「だめよ。今はもうお金がないの。それにそのクマのぬいぐるみはズボンのストラップのボタンが片方取れているから新品じゃないし」

…女の子はあきらめて立ち去るしかなくて、彼は悲しい目で見送った。

彼はストラップのボタンが取れていることを知らなかったので、見つけ出そうと決意。夜中に一人で動き出して売り場を抜け出し(この時点でテッド化している!)、デパートのエスカレーターを昇り、寝具売り場にたどり着いた。

彼はベッドの上のマットレスに、もう片方のストラップのボタンと同じボタンを見つけた。ただしこれはマットレスをしっかりつなぎ止めているボタンなので、簡単には外れない。何度も何度もぐいぐい引っ張って、やっと取れたかと思ったら、彼もボタンも反動ではじき飛ばされ、そばにあったライトを倒してしまった。

物音に気がついた警備員さんが慌ててやってきて、ベッドの下にかくれていた彼をみつけ、彼をかかえてもとのおもちゃ売り場に連れ戻してしまった…。もう少しでボタンが手に入るところだったのに…。

ところが次の朝、彼が目を覚ますと、目の前にあの女の子が! 開店一番にここに来て「貯金をはたいてあなたを家に連れて帰るの!」と言う。
店員さんが、「箱に入れて上げましょうか?」というのも断り、彼を抱えて早々に家に連れて帰った。

女の子の部屋のベッドのそばには、彼用の小さいベッドも用意してあった。「あなたが来るのをずっと待っていたの…」と。(テッドのような気○いな親子の部屋でなくてよかった…)

女の子は彼のストラップにボタンを縫い付けてくれた。彼は嬉しくて思わず「大好きだよ!」と言ってしまった。(完璧にテッドの流れだ…)
女の子も「もちろん私もよ!」と、彼を強く抱きしめた…。

めでたしめでたし。

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…ビリーが涙をこらえてやっと読み終えて顔を上げると、そこには信じられない光景が!
先輩クマたちが感動のあまり泣き伏している!

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クマだけにとどまらず、家中のぬいぐるみたちによる号泣の嵐!

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…それもそのはず。うちにいるぬいぐるみたちは、ほとんど同じような境遇で、ここにやってきたものばかりなので、もう身につまされて手が付けられない状態だ。

ああ、なんてドンピシャな絵本をみつけてしまったんだろうか…。ビリー、やっぱり今回の旅は得るものが多かったね。

さて、この「Corduroy」という絵本は、なんと1968年という昔に書かれたもので、とても有名なものらしいです。いつの時代も、いくつになっても、だれもが感動するお話なのでしょう。
映像化もされていて、多少アレンジされていますが、CGなんてもちろん無い時代に、よくこれだけ作り込んだものだと感心させられる作品です。