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もなパンのmonamiこと土屋徳子(つちや・のりこ)。ライター・イラストレーター

1月 162024
 
しっとりしていて甘さスッキリ

いただきものの羊羹。そのままでは食べ切れなさそうなので、抹茶ケーキに大納言のように入れてみました。

大納言ならぬ栗羊羹

羊羹なので甘すぎないかと心配でしたが、思いの外甘さスッキリなのは抹茶が緩和してくれているのかも。

抹茶はいつも飲んでいる知覧茶を直前に抹茶ミルで極細(というか粉状)に挽いたので、市販の抹茶よりも風味が出ているかも。抹茶ミルは頻繁には使わないけれど、お気に入りの茶葉で抹茶をふんだんにお得に作れるので、あると便利な調理器具のひとつだと思います。

<材料>5×12センチミニパウンドケーキ型2本分

パウンド生地

  • 無塩バター 100g
  • きび糖 40g
  • 細粒グラニュー糖 40g
  • 卵 100g
  • 薄力粉(今回はドルチェ) 80g
  • 抹茶(今回は知覧茶を抹茶ミルで挽いたもの) 8g
  • アーモンドプードル 20g
  • ベーキングパウダー 小さじ1
  • 塩 ほんのひとつまみ
  • ブランデー 小さじ1〜大さじ1

フィリング

  • 羊羹(今回は栗羊羹) 100g
  • くるみ 30g

シロップ

  • グラニュー糖 20g
  • 水 30ml
  • ブランデー 大さじ1

お好みでトッピング

  • 溶けない粉糖 小さじ1程度
<作り方>
  1. 無塩バターを中ボウルに入れて室温に戻し、指で押してつぶれる程度にしておきます。
  2. 薄力粉、抹茶、アーモンドプードル、ベーキングパウダー、塩を合わせて3回ふるっておきます。卵を溶いておきます。型にオーブンシートを敷いておきます。
  3. 羊羹を5ミリ角にカットして、ふるった粉類を少量加えてまぶしておきます。
  4. くるみをフライパンで弱火で5分程度煎って器に移して冷まし、おおよそ5ミリ角に割っておきます。
  5. バターを泡立て器でクリーム状にして、きび糖とグラニュー糖を加えて混ぜ、人肌程度の湯煎にかけて少し温めながら溶き卵を数回に分けてよく混ぜます。ブランデーも加えて混ぜます。
  6. このタイミングでオーブンを180度/30分にセットして余熱を開始します。
  7. ふるっておいた粉を加えた上に粉をまぶした羊羹をのせて、シリコンヘラで生地を底からすくい上げるようにしてサックリ混ぜ合わせます。
  8. くるみを加えてサッと混ぜ合わせます。
  9. 型に均等に生地を入れて、型の底を手のひらでパンパンたたいてならし、箸で生地をX状に中央をえぐりながら角の方に盛り上げます。飛び出したフィリングは箸の先で押し込んでおきます。
  10. オーブンで180〜170度/30分焼きます。途中10分焼いたところで先に水を付けたナイフで縦中央に切り込みを浅く入れて、残りの時間を焼きます。
  11. その間に台にアルミホイルを敷いてその上にラップを重ねて広げておきます。シロップのグラニュー糖と水を小鍋にいれてひと煮立ちさせて火から下ろしてブランデーを加えて冷ましておきます。
  12. 焼けたら少し高い所から型ごと落とし、ラップのうえに生地を転がし出して中央に置き直し、刷毛でシロップを塗り、ラップでしっかり包んでからアルミホイルでさらに包み、涼しいところに一晩おきます。
  13. お好みで溶けない粉糖を振って切り分けます。
1月 142024
 
とかち野酵母で焼いた食パン1斤

冬入りしてから天然酵母では発酵が思うように進まないので悩んでいたところに、昨年暮れにレイクタウンの富澤商店で見つけた「とかち野酵母」。インスタントドライイーストなのですがいわゆるイースト臭さというのが無く扱い易くしかも発酵力がすごくて感動しました。

とかち野酵母

5g×6包入り1箱をお試しで購入してみてとても良かったので、先日船橋駅の富澤商店で追加購入してしまいました。まだ食パンと調理パンしか作っていませんが、レシピ通りにバターロールも作りたいです。

フワッと膨らんで失敗知らず
<材料>
  • 強力粉(春よ恋) 250g
  • きび糖 18g
  • 塩 4g
  • とかち野酵母 5g(1袋)
  • 脱脂粉乳 5g
  • 無塩バター 15g
  • 浄水 170ml
<作り方>
  1. 無塩バターを室温に戻して指で押してつぶれる柔らかさにしておきます。浄水をレンジで20秒かけて30度程度に温めておきます。
  2. 中ボウルに塩と無塩バター以外を入れてスプーンでふんわり混ぜ合わせて浄水を少し残してまわし入れ、ハンドミキサーの低速で捏ねます。
  3. 生地がザッとまとまったら、塩を加えて残りの浄水で硬さ整えながら、10分ほど低速で、粘りけが出るまで捏ねます。
  4. バターを加えてなめらかになるまで捏ねます。シリコンのカードで生地をボウル内で丸くまとめて、ラップをしっかりかけて30度前後のあたたかい場所で40〜50分発酵します。
  5. 約1.5倍に膨れたらボウル内で生地を軽く押してガス抜きをしてまとめ直して、ラップをかけてさらに30分発酵します。
  6. 膨れていなくても良いので軽くガス抜きをしたら打ち粉をした台に生地を取りだし、生地を2等分にして緩く丸めて蓋をかけて、温かい場所で20分ベンチタイム。
  7. その間に型に油を薄く塗っておきます。
  8. 生地の気泡をつぶさないように優しく長方形に延ばして、左右両端を中央に重ねて三つ折りにしてから、緩く手前からくるくる巻いて端をしっかり閉じ、型に入れます。
  9. スチーム35度のオーブンで1時間ほどかけて型から生地がはみ出す程度まで2次発酵します。
  10. 200度に余熱をして190度で25分焼きます。
1月 122024
 
元日の東京湾上空
海ほたるから神奈川県を望みその先に富士山

2024年元日に北九州へ。とてもお世話になっている親戚へのご挨拶に行ってきました。コロナ過を経てやっと5年ぶり。羽田はとても良い日和りでスターフライヤーにも順調に乗ることができて無事北九州に到着。

TULLY’Sのコーヒー
ブラックだとチョコレートがもらえます

着いて早速隠れ家のような素敵なネイルサロンへ。初めてなので緊張しましたが、和やかな会話ととても丁寧な施術に見とれて、旅の疲れもほどけていきました!

とてもていねいにかわいいグラデーションとお花のポイントを入れてもらいました

ピカピカきれいな指先に見とれながら車で移動中に、ナビのテレビでまさかの津波警報。北九州は全く揺れなかったので実感が無いものの、福岡沿岸にも津波注意報の範囲内になっている様子。

お世話になる家に到着後、温かく迎えていただきご馳走を用意してくれていてどれもとても美味しかった! 胸がいっぱいであまり食べられなかったのがとても残念…。なにより元日から大変なことになっているのに、どうにも実感できていないことがもどかしいというか申し訳ないというか。

翌日は神社にお参りをしておみくじ(大吉!)を引き、宿泊するホテルに荷物を移動してから、親戚への新年のご挨拶に。ここでも歓迎してもらって感謝の念に堪えないです。本当に温かいファミリー。私は失礼がなかったかととても心配です。

ホテルに戻ってホッと一息ついたところで東京の知人から羽田でなにやら事故があったとメッセージが届いて、テレビをつけたら飛行機が着陸して燃えている光景が。えっ?!

これは東京に戻れるんだろうかと不安に襲われましたが、この時点でスターフライヤーは通常通り飛んでいるようだったので、4日の便が欠航になるとは思いもしませんでした。

3日目は「北九州市立いのちのたび博物館」へ行ってきました。子どもから大人まで生物の進化と文化を興味を持って辿れる工夫が凝らされていて、まるであつ森のリアル博物館。子どもの頃に近くにあったら通っただろうなぁとうらやましい施設でした。とにかく広い!

北九州市立いのちのたび博物館

地元スーパーの食品売り場が大好きな私は、ホテル近くのイオンタウンが楽しくて、特に精肉売り場の充実っぷりが半端なくて驚きでした。かねてから一度食べてみたかった鶏のたたきや炭火焼きも少量で買えたので、ホテルで(お酒無しでも)美味しくいただきました。

その日の夜中に4日の帰りの便が「欠航」というメールが届き、初めてこれはやばいなと思いました。おみくじは大吉だったのに…。

全便ではなく間引くように欠航になった便に当てはまっていて、慌ててその日の空席待ちの予約を入れても順位がどんどん後の方に押し出されていくので、1日遅らせて帰ることに。夜中にホテルのフロントに電話で延泊が可能かどうか問い合わせて、部屋は移動になるけれども可能ということでホッとしました。

4日目はもともと夜の便で帰るつもりだったので、日中は古賀サービスエリアに連れて行ってもらい、おみやげを買いました。下りの古賀SAではネットの動画で見ていたかわいいウシのソフトクリーム製造ロボットの実演を見ることができて嬉しかった!

とても上手にソフトクリームを盛り上げるウシくん

延泊をして早朝6時にチェックアウト。九州でも息が白かった。この時点で空席待ち順位は2番目。バスで北九州空港へ。もちろん飛行機はほぼ満席ですが、手荷物検査後に空席待ちの状態で手続きをしました。荷物は便が確定したら積んでくれるとのことですが、未確定のまま私自身は保安検査を通って搭乗口で待つことに。この間本当にドキドキでした。搭乗開始後に空席待ちの名前の一部と空席登録ナンバーが表示され、画面の文字が小さいので近くまで寄らないと見えない。すぐにチェックインをして航空券を受け取れました。非常口の通路側なので最後の最後に搭乗。空席待ちは私を含めて2名搭乗できました。たった2名…。もしかしたら乗れなかったもと思うと、この便に賭けて良かったです。

中央席ではなくてラッキーだったとしみじみ。もちろんTULLY’Sコーヒーのブラックとチョコレートをいただき体も心もホッとしました。

羽田に到着して、荷物が無事出てくるのか心配でしたが、最後に積まれたのですぐに出てきてサクッと受け取れました。これは空席待ちならではのメリットかも。

くたくたでしたがお腹が空いたので、到着ロビーのベンチでローソンのおにぎり食べながらテレビのニュースで羽田の様子を映し出しているのを見て何とも言えない気分でした。

家に帰ってからもネイルが嬉しくて写真を撮りました。気泡が見当たらずきれいが長続きするのでとても嬉しいです。

帰ってからもまだまピカピカネイル

ただ落ち着いたころに地震と津波の情報がワッと入ってきて、いろいろな思いが錯綜している状態です。

12月 122023
 
今年も作りましたパネトーネ

今年のシュトレンとクグロフは作って美味しく食べたので、パネトーネはいいかなと思っていましたが、昨日シャトレーゼで見たパネトーネがとても美味しそうだったので、やっぱり作っちゃいました。

パネトーネ用の大カップ2個分の生地を手で捏ねるのは体力的にしんどいので、久しぶりにキッチンエイドに頼りました。少し固めの生地で、バターの量半端ないのに拒むことなくガシガシと練り込んで捏ね続ける力強さに見惚れてしまいました。

今回はサフも加えたので、冷蔵庫でのオーバーナイト発酵でもしっかり発酵ができました。

そして使い切れるか心配だったドレンチェリーとアンゼリカもこれでめでたく使い切れたので嬉しいです。

パネトーネはリッチな菓子パン

オレンジピールの酸味や、アーモンドスライスの香ばしくシャリッとした歯ごたえなどいろいろなアクセントがあって美味しいです。

<材料> パネトーネ用ベーキングカップ(紙製 直径10×高さ10センチ)2個分

フィリング

  • ラム酒漬けフルーツビッツ 100g
  • ブランデー漬けいちじく 30g
  • アーモンドスライス 30g
  • 牛乳(アーモンド浸し用) 20ml
  • オレンジピール 40g
  • ドレンチェリー 4個(14g)
  • アンゼリカ 20g

生地

  • 強力粉(春よ恋) 360g 
  • きび糖 70g
  • 塩 6g
  • パネトーネマザー 28g
  • サフ(金) 3g
  • 卵黄 1個
  • 卵 1個
  • 牛乳 175ml
  • 浄水(調整用) 20ml
  • 無塩バター(練り込み用) 100g

トッピング

  • 無塩バター(クープ用) 13g
  • 無塩バター(仕上げ塗り用) 10g
  • ポップシュガー 大さじ2
<下準備>
  • ラム酒漬けフルーツビッツとブランデー漬けいちじくをザルにあげて汁を切っておきます。
  • アーモンドスライスをフライパンで5分ほど煎り、牛乳(20ml)に浸して、ザルで漉しておきます。
  • オレンジピールに軽くブランデー(分量外)をまぶしておきます
  • ドレンチェリーは4つ割に、アンゼリカを5ミリ角にカットしておきます。
  • 練り込み用バターを室温に戻しておきます。
  • 牛乳を人肌に温めておきます。
  • 卵と卵黄を溶いておきます。
  • クープ用のバターは短冊状に8つにカットして冷やしておきます。
<作り方>
  1. 大ボウルに強力粉、きび糖、塩、パネトーネマザー、サフを入れてざっくり混ぜ合わせます。
  2. 牛乳、卵黄と卵、牛乳を加えて捏ねを開始します(今回はキッチンエイドの1〜2速で捏ねました)。
  3. 生地が固すぎるようであれば浄水またはアーモンドスライスを浸して漉した牛乳を少しずつ加え、通常よりも少し固めに捏ねます。
  4. バターを加えて捏ねます。生地が緩くなりますがしばらく捏ねを続けます。粘りが出てきてまとまるまで20分ほどかかりました。
  5. 粉を多めに振った台に生地を取りだして、手早く広げて、フィリングを全体に散らし、生地で包むように繰り返したたみます。具材が飛び出さないように、生地の中で均等になるようにまとめます。ベタつかないように打ち粉は多めに使います。
  6. 粉を振ったボウルに丸めた生地を入れて、ラップをかけて室温で30分ほど置いてから、冷蔵庫で一晩〜12時間、2倍に膨れるまで1次発酵。
  7. 室温に1時間戻し、打ち粉をした台に優しく取りだし、2等分にします。軽く丸めて、濡らしたペーパータオルを固く絞って生地にかぶせてラップもかけて20分ベンチタイム。
  8. 生地の表面から具材が飛び出さないように優しく丸め直し、打ち粉をした台の上でろくろのようにまわしてパネトーネのベーキングカップよりもスリムにまとめてからカップに入れます。底を軽くパンパン叩いてならします。
  9. ふんわりラップをかけて35度のスチームオーブンで60〜90分、生地のトップがカップの高さに膨れるまで2次発酵。
  10. オーブンをスチーム190度/30分にセットして余熱を開始します。その間も生地にふわっとラップをかけて乾燥を防ぎます。
  11. 生地に十字形にクープを入れて、切れ目に沿ってクープ用のバターを乗せます。ポップシュガーを1個につき大さじ1トッピングして軽く押し付けます。
  12. 170度で30分焼きます。
  13. 仕上げ用のバターを湯煎で溶かして、焼き上がった直後の表面に塗ります。
  14. 十分に冷めたらポリ袋に入れて、涼しい場所で熟成させて美味しくいただきます。
12月 102023
 
ミニパウンドケーキ型で4個できます

年末のプレゼント用ケーキを作るのにミニパウンドケーキ型が大活躍。今回はオレンジピール入りのミニ ガトーショコラを一気に4個作りました。材料は15センチホール型と同じ量です。

今回買い出し無しですべて家にある材料で作れたというのが自分でも驚きました。たまたま揃っていただけなのですが。なのでチョコレートはスイート、ビター、ミルク、市販のチョコなどをミックスしました。

チョコレートは濃厚でいて口の中でホロッと溶ける軽さ

ガトーショコラもそうですが、チョコレート菓子はつくづく冬に作って楽しむお菓子だと思いました。

<材料>5×12センチパウンドケーキ型4個分
  • チョコレート 100g
  • 無塩バター 40g
  • 卵黄 3個
  • グラニュー糖(卵黄用)  22g
  • 卵白 3個
  • 細粒グラニュー糖(卵白用)  80g
  • 薄力粉(今回はドルチェ) 30g
  • ココアパウダー(今回はバンホーテン) 30g
  • 塩 ほんのひとつまみ
  • 生クリーム(42%)  40g
  • ラム酒(キルシュでも) 大さじ1
  • オレンジピール 40g
  • 溶けない粉砂糖 適量
<作り方>
  1. 型にオーブンシートを敷いておきます。オレンジピールにラム酒(分量外)を軽くまぶしておきます。薄力粉とココアパウダーを合わせて3回振るっておきます。
  2. 刻んだチョコレートとカットしたバターをステンレスボウルに入れて、フライパンに45度の湯を沸かして湯煎して溶かします。
  3. 小鍋に生クリームを入れて火にかけてフツフツさせて、上記2.のチョコレート生地に加えて混ぜ、ラム酒とオレンジピールも加えて混ぜておきます。
  4. 泡立て用のボウルに卵白を入れ、細粒グラニュー糖を数回に分けて加えながらハンドミキサーの中速でしっかり泡立てておきます。
  5. 卵黄とグラニュー糖を中ボウルに入れて泡立て器で白っぽくもったりするまで混ぜます。
  6. 3.のチョコレート生地のボウルと、5.の卵黄のボウルを湯煎でそれぞれ人肌に温めて、卵黄のボウルにチョコレートを加えて混ぜます。
  7. このタイミングでオーブンに天板を入れて180度/30分にセットして予熱を開始します。
  8. 上記6.の生地に、4.で泡立てた卵白を1/3ほど加えてシリコンヘラで混ぜ合わせます。
  9. 上記8.の生地に薄力粉とココアパウダーを振るって加えて、シリコンヘラでさっくり混ぜます。
  10. 粉気が無くなったら残りの卵白を加えて全体になじむように混ぜ、生地を型へ均等に流し入れます。型の底を軽くトントン叩いて大きな気泡を抜きます。
  11. 160度/30分焼きます。
  12. 網に取り出し温かいうちにオーブンシートを剥がして冷まし、溶けない粉砂糖を振ります。