12月 102022
 
今年のパネトーネ

私的にクリスマスの3大お菓子といえば“シュトレン““クグロフ““パネトーネ“。今年は早々に自家製シュトレンを各所に配り(好評でした!)食べ切ってしまったので、今回はパネトーネを作りました。

パネトーネ種のパンは時間に余裕を持って作りやすくて、香りもマイルドで、長持ちして優くほっとする美味しさ。

今回は具材をたっぷり、ゆず茶も加えて柑橘風味も楽しめました。この時期ならではのささやかな贅沢。

一切れペロリです。
<材料> パネトーネ用ベーキングカップ(紙製 直径11×高さ12センチ)2個分
日持ちするのでプレゼントにも最適!
  • ラム酒漬けフルーツビッツ 200g
  • 強力粉(春よ恋) 360g
  • きび糖 70g
  • 塩 6g
  • パネトーネマザー 28g
  • 卵黄 1個
  • 卵 1個
  • 牛乳 175ml
  • 浄水(調整用) 20ml
  • 無塩バター(練り込み用) 100g
  • ゆず茶 30g
  • 無塩バター(クープ用) 13g
  • 無塩バター(仕上げ塗り用) 10g
<下ごしらえ>
  • ラム酒漬けフルーツビッツをザルにあげて汁を切っておきます。
  • 練り込み用バターを室温に戻しておきます。
  • 牛乳を人肌に温めておきます。
  • 卵と卵黄を溶いておきます。
  • クープ用のバターは短冊状に8つにカットして冷やしておきます。
<作り方>
  1. 大ボウルに強力粉、きび糖、塩を入れてざっくり混ぜ合わせます。
  2. 牛乳、卵黄と卵、牛乳、パネトーネマザーを加えて捏ねを開始します(今回はキッチンエイドの1〜2速で捏ねました)。
  3. 生地が固すぎるようであれば浄水を少しずつ加え、通常よりも少し固めに捏ねます。
  4. バターを加えて捏ねます。生地が緩くなりますがしばらく捏ねを続けます。粘りが出てきてまとまるまで20分ほどかかりました。
  5. 粉を多めに振った台に生地を取りだして、手早く広げて、ゆず茶を全体に塗ってから、汁を切ったフルーツビッツを乗せて、生地で包むように何度もたたみます。具材が飛び出さないように、生地の中で均等になるようにまとめます。打ち粉は多めに使います。
  6. 粉を振ったボウルに丸めた生地を入れて、ラップをかけて暖かい場所で約2時間、2倍に膨れるまで1次発酵。
  7. 生地の表面に打ち粉をして、グーで優しくパンチでガス抜きをしてから取り出して、打ち粉をした台に取りだし、2等分にします。軽く丸めて、濡らしたペーパータオルを固く絞って生地にかぶせて、20分ベンチタイム。
  8. 生地の表面から具材が飛び出さないように丸め直し、パネトーネのベーキングカップに入れます。35度のスチームオーブンで60〜90分、生地のトップがカップの高さに膨れるまで2次発酵。
  9. オーブンを190度35分にセットして余熱を開始します。その間も生地にふわっとラップをかけて乾燥を防ぎます。
  10. 生地に十字形にクープを入れて、切れ目に沿ってクープ用のバターを乗せます。
  11. 170度のスチームショットで33分焼きます。
  12. 仕上げ用のバターを湯煎で溶かして、焼き上がった直後の表面に塗ります。
  13. 十分に冷めたらポリ袋に入れて、涼しい場所で休ませます。冷蔵庫には入れないように。熟成させて美味しくいただきます。
具材たっぷりのパネトーネ2022
12月 012022
 
パウンドケーキ
今年はマーガリンを太白ごま油に置き換えました

半世紀以上作り続けているパウンドケーキ。いつも油脂は無塩バターと無塩マーガリンを半々で作っていましたが、最近マーガリンの味が気になるようになり、今回は油脂の3/4をバター、1/4を太白ごま油に置き換えてみました。

いつもよりもしっとりやわらかくて口当たりも軽やか

これからはこのレシピでいこうかなと思います。

1本を12等分して袋詰めして各所にお裾分け。あっという間に消えます。

<材料>18センチパウンド型2個分

パウンド生地

  • ラム酒漬けフルーツ 150g
  • くるみ 50g
  • 無塩バター 150g
  • 太白ごま油 50g
  • 薄力粉 225g
  • ベーキングパウダー 小さじ1
  • シナモン 小さじ1
  • ナツメグ 小さじ1/2
  • グローブ 小さじ1/4
  • 塩 ひとつまみ
  • 細粒グラニュー糖 200g
  • 卵 3個
  • バニラエッセンス 数滴

シロップ

  • グラニュー糖 30g
  • 水 50ml
  • ブランデー(またはラム酒) 大さじ1
<下ごしらえ>
  • ラム酒漬けフルーツをザルで漉しておきます。汁は生地に使います。
  • くるみを余熱無しのオーブンで150度で15分焼きます。冷めてから大きい粒はカットしておきます。
  • バターを大ボウルに入れて室温に戻しておきます。
  • 型に合わせてオーブンペーパーを折って敷いておきます。
  • 卵を溶いておきます。
<作り方>
  1. パウンドケーキ生地を作ります。中ボウルに粉類を入れて、泡立て器でふんわり混ぜ合わせておきます。
  2. 大ボウルのバターをハンドミキサーでクリーム状にして、太白ごま油を加えてよく混ぜます。
  3. グラニュー糖を加えて白っぽくなるまで混ぜます。
  4. 溶き卵を数回に分けて加えてよく混ぜます。バニラエッセンスと、ラム酒漬けフルーツの汁も加えて混ぜます。
  5. 粉類をバサッと加えて、ラム酒漬けフルーツを粉の上に乗せ、シリコンヘラで切るように混ぜ、粉気が少なくなったところにくるみを加えて、サッと混ぜ合わせます。
  6. オーブンを200度45分にセットし、余熱を開始します。
  7. 型に均等に生地を入れて、手のひらで型の底をパンパンたたいて空気を出しながらならします。生地にXのように切り込みを深く入れて型の角に生地を盛り上げて、オーブンに入れます。
  8. 180度で10分焼いたらナイフで中央縦に切り目を入れます。残り35分を170度で焼きます。
  9. 焼いている間にシロップを作ります。小鍋にグラニュー糖と水を入れて火にかけて煮溶かし、沸騰したら火から下ろしてブランデー(またはラム酒)を加えて冷まします。
  10. 広いテーブルにアルミホイルを敷き、その上にラップを敷いて、焼き上げたケーキをひっくり返してオーブンシートを剥がして中央に置き直します。とても熱いので気をつけます。
  11. シロップを均等にシリコン刷毛で手早く塗り、ラップでピッタリ包んでさらにアルミホイルで包んで冷まします。
  12. 涼しい所に3日〜1週間おいてからいただくと美味。
11月 302022
 
マジパン入りシュトレン

今年のマジパン入りシュトレン作り。気合を入れたのはいいのですが、1年に1度きりの作業に結構手間取ってしまって、キッチンはしっちゃかめっちゃか。11月22日に作り、28日にカットして味見をしてみました。

こだわっただけおいしく仕上がり正直ホッとしました。これからカットして各所にお裾分け。気に入ってもらえると良いなぁ。

薄くスライスしていただきます

マジパンのラム酒が効いていて、大人向け。甘さもちょうどよかったです。常温で寝かせたので熟成したのかな。

<材料> 2個分

フィリング

  • ラム酒漬けフルーツ 300g
  • スライスアーモンド 80g

マジパン

  • アーモンドプードル 140g
  • シナモン 小さじ1
  • ナツメグ 小さじ1/2
  • 細粒グラニュー糖 90g
  • 練乳 大さじ2
  • フルーツ漬けのラム酒 大さじ3〜5

シュトレン生地

  • ライ麦粉 10g
  • 準強力粉 145g
  • 薄力粉 145g
  • シナモン 小さじ1
  • ナツメグ 小さじ2/3
  • カルダモン 小さじ1/3
  • グローブ 小さじ1/3
  • ドライイースト 4g
  • 無塩バター 60g
  • 卵 1個
  • きび糖 60g
  • 塩 4g
  • 牛乳 50ml
  • 水 40ml

仕上げ用

  • ラム酒 大さじ3
  • 無塩バター 50g
  • グラニュー糖 50g
  • シナモン 小さじ1/2
  • 粉砂糖 30g
<下ごしらえ>
  • ラム酒漬けフルーツをザルで漉しておきます。漉したラム酒はマジパンに使います。
  • スライスアーモンドを150度15分ローストして、牛乳にいったん浸し、ザルで漉しておきます。漉した牛乳はシュトレン生地に使います。
<作り方>
  1. マジパンを作ります。粉類をボウルに入れて泡立て器でよく混ぜたら、練乳と漉したラム酒を少しずつ加えながらシリコンベラで混ぜて、緩くなりすぎない程度にまとめて、ラップに2等分して筒状にして丸めて冷蔵庫に入れておきます。
  2. シュトレン生地を作ります。大ボウルに粉類を入れて泡立て器でよく混ぜます。
  3. スライスアーモンドを浸して漉した牛乳と水と卵を加えて、こねを開始します(今回はキッチンエイドの低速でこねました)。
  4. 生地の固さを確認しながら、固いようであれば水を少しずつ足します。
  5. バターを加えてこねて、さらに漉したあとのフルーツとスライスアーモンドを加えて軽くこねます。
  6. こねが終わったら大きめの密封容器に生地を移して、室温(19度くらい)で数時間一次発酵。
  7. 生地が2倍にふくれたらガス抜きをして取り出し、生地を2等分にして丸めて30分ベンチタイム。
  8. 軽く伸ばしてマジパンを挟んで二つ折りにします。
  9. オーブンの発酵モード(40度)で45分二次発酵。
  10. 1.5倍にふくれたら180度で30分、170度に下げて20分焼きます。
  11. 取り出したらラム酒を塗り、溶かしバターを刷毛で塗ります。
  12. 粗熱がとれたらポリ袋に入れ、シナモンシュガーを入れてまぶします。そのまま一晩おきます。
  13. アルミホイルの上にラップを大きめにカットして敷き、シュトレンを置いて上から1個につき15gずつ粉砂糖をふるって、包んで涼しいところに1週間保存します。

<後記>

冷蔵庫ではなく常温で約1週間熟成しました。涼しい場所を選んだつもりですが、ふんだんにまぶしておいた粉糖はとけていたので、改めてふりかけました。

5月 302021
 

フワッフワの真綿のようなパネトーネマザー山型食パンです。
先日通販で購入したパネトーネマザーの菓子パンバラエティセットがとてもふわふわで美味しかったので、久しぶりにパネトーネマザーパン作り再燃。パネトーネマザー種がなかなか手に入らず(昔はカルディでも手に入ったのに)、レイクタウンの富澤商店でも売り切れになっていて、数日後にやっと買うことができました。
こねているときのイースト臭さも無く、とても扱いやすい。膨れ具合もハンパないし、ふわふわふっくら、優しくくせのない味に改めて感動しました。これはしばらくはまりそうです。

<材料>

  • 強力粉 250g
  • パネトーネマザー種 10g
  • てんさい糖 15g
  • スキムミルク 5g
  • 浄水 185ml
  • 塩 3.5g
  • 無塩バター 20g

<作り方>

  1. 大ボウルに強力粉、てんさい糖、スキムミルク、パネトーネマザーを入れて泡立て器でふんわり混ぜておきます。バターは室温にもどします。
  2. 浄水をレンジで20秒温めます。ボウルにまわし入れます。
  3. ハンドミキサーにドゥフックを取り付けて低速でこねをスタートします。
  4. ザッと生地がまとまったところで塩とバターを加えて、1段階高速で3分ほどこねます。
  5. シリコンヘラで生地をまとめてボウルにラップをして10分ほど休ませます。
  6. シリコンヘラで生地をまとめなおして、暖かいところで1次発酵。
  7. 生地が1.5倍に膨らんだら、シリコンヘラで生地を軽くまとめなおして、発酵を続けます。
  8. 生地が2倍に膨らんだらガス抜きをして取り出し、2等分して丸めて15〜20分ベンチタイム。
  9. 食パン型の内側にサラダオイルを塗ります。
  10. 生地を縦長の長方形にのばして左右から三つ折りにして、手前からくるくる丸めて閉じ、食パン型に並べます。
  11. 型にラップをかけて、暖かいところで30分ほど二次発酵。
  12. 食パン型の8分目まで膨らんだら、オーブンをスチーム200度27分にセットします。
  13. 170度で27分焼きます。
  14. 型ごと落として空気を入れ換えて取り出して、冷めてから切り分けます。
5月 042021
 

定番のミルキークリームロールケーキの練乳を、水切りヨーグルトに変えて作りました。ミルキークリームと遜色無いです。コクがあり酸味はほとんど感じないです。

<材料>

スポンジ生地

  • 薄力粉…40g
  • 卵…3個
  • 細粒グラニュー糖…60g
  • 無塩バター…15g
  • 牛乳…25g

クリーム

  • プレーンヨーグルト…60gを水切りしたものを30g
  • 生クリーム(乳脂肪36%)…170ml
  • 細粒グラニュー糖…40g

<下準備>

  • グラシン紙を型に合わせて折って入れておきます。
  • 薄力粉を2〜3回茶こしでふるっておきます。
  • バターと牛乳を合わせて湯煎で溶かしておきます。
  • ヨーグルト60gをコーヒーのペーパーフィルターに入れて、1〜2時間ほど水切りしておおよそ半量にします。

<作り方>

  1. ボウルに卵とグラニュー糖を加えて、ボウルをお風呂の温度ほどの湯煎にかけて、ハンドミキサーの高速で泡立てます。持ち上げるとトロリと生地が連なり落ちるくらいまで。
  2. オーブンを190度20分にセットします。
  3. 薄力粉を加えて、ハンドミキサーの低速で泡を消さないように粉をまんべんなく混ぜます。
  4. シリコンへらに持ち替えて、溶かしバター牛乳の器に生地をひとすくい加えてよく混ぜ合わせて、大ボウルの生地に戻して、ボウルを回転させながら底からすくいあげて、ツヤっぽくなるまで混ぜます。
  5. 天板に生地を流し入れます。ボウルに付いた生地は型の端の方に入れ、ヘラについた生地は入れません。カードで表面を均等にならします。天板の底をとんとんたたいて気泡を出します。
  6. オーブンに入れて170度で20分焼きます。
  7. 焼き終わったら高い位置から型ごと落として空気を入れ換えます。ケーキクーラに移しオーブンペーパーの端だけはがしてあら熱を取ります。暖かいうちに焼き面にオーブンペーパーをかけた上に板を乗せてひっくり返し、グラシン紙に霧吹きをかけて静かにはがします。
  8. スポンジの向こう側の端1.5センチを斜めにカットします。表面に1.5センチ幅で横に浅く切り込みを入れておきます。
  9. キッチンエイドのボウルに生クリームと半量のグラニュー糖を加えてホイップを開始します。角が立つ手前で止めておきます。
  10. 水切りヨーグルトに残りのグラニュー糖を入れて滑らかに混ぜ、ホイップに加えてヘラで混ぜます。硬くならない程度にヘラで整えます。
  11. ホイップをスポンジに盛りスパチュラでならします。向こう側は3センチほど塗り残しておきます。生地の手前は薄く、横中央を気持ち高く盛り上げて、向こう側を薄く、ゆるい山型に形成します。
  12. オーブンペーパーの手前からゆる〜りと巻いて、オーブンペーパーをさらにラップで包みます。
  13. 冷蔵庫で数時間休ませてから温めたナイフでカットします。