5月 072011
 

森の都」と呼ばれる「本」で「生」されたお米、その名も「森のくまさん」。
ずっと気になっていた、この「森のくまさん」でお米食パンを作る日がやってきました!

GOPANの森のくまさんお米食パン

GOPANの森のくまさんお米食パン

 

森のくまさんご飯は、軽い粘っこさが特徴でしたが、お米食パンではどうなんでしょうか。

熊本県産森のくまさん

熊本県産森のくまさん

<材料>

  • 熊本県産森のくまさん…220g
  • 水…白米と合わせて410g からスタート

    • 今回はこの水分量に「+6.1ml」足したので、
      白米(220g)+水=416.1g
      になります。
  • 上白糖…16g
  • 塩…4g
  • 無塩バター…10g
  • 小麦グルテン…50g
  • ドライイースト…3g

 

森のくまさんお米食パンの自己評価

 

  • もっちり 4
  • 甘さ 5
  • 身の柔らかさ 4
  • きめの細かさ 3
  • 形の良さ 3
  • 耳の食感 3
  • 口溶け 2
  • 粘りけ 5

 

GOPANの森のくまさんお米食パンの断面

GOPANの森のくまさんお米食パンの断面

 

森のくまさんの威力を目の当たりにするのはまずこねの段階です。
羽が一瞬止まることが何度かありました。
これは生地が硬いのではなくて、粘って止まる感じです。

発酵の段階で、お米の芳しさが広がってきます。
炊飯の時もそうだったので、このお米って、加熱されはじめに香りを放つ性質があるのかしら。

そして焼き上がりを切るとき、ちぎるときに、粘りのすごさを実感します。

森のくまさんお米食パンのスライス。中央に穴が開いていてしまうほど切るときの粘りけが強いです

森のくまさんお米食パンのスライス。中央に穴が開いていてしまうほど切るときの粘りけが強いです

口に入れた瞬間に感じる甘みも強い。特に身の方が甘い気がしました。

耳はちょーっと硬いかな。ちぎるのに力を込めてしまいます。でも味わいがあります。

耳、身、ともに口溶け感はあまりなく、最後まで口に残ります。

「粘り強くて、甘い」というのが象徴的な「森のくまさんお米食パン」。
ただし、耳は硬めなので、顎や歯が弱い方は、薄切り…は難しいので小さめにカットして召し上がって欲しいです。

翌日たべても、身は柔らか。甘みは控えめ。
耳はぱさぱさしていますが、前日よりも食べやすくなっています。

森のくまさんお米食パンは、翌日の方がおすすめです。

 

5月 052011
 

今回のGOPAN銘柄米食パンは、しっかり系の「千葉県いすみ産 ふさこがね」です。
一昨年デビューした期待の大型新人で、「鉄人28号のような骨太な食感」なのだそう。
個人的にも期待度が高く、お米食パンやご飯でいただくのを楽しみにしていました。

GOPANのふさこがねお米食パン

GOPANのふさこがねお米食パン

 

「ふさこがね」の名前の由来は、

千葉県の「ふさ」と、品種の特徴である「黄金色でたわわに実る」様子をイメージする「こがね」を組み合わせたもの。

なのだそうです。
ふさこがねちゃん」というカントリーな女の子キャラもいます。

千葉県産ふさこがね

千葉県産ふさこがね

<材料>

  • 水…白米と合わせて410g からスタート

    • 今回はこの水分量に「+2.8ml」足したので、
      白米(220g)+水=412.8g
      になります。
  • 上白糖…16g
  • 塩…4g
  • 無塩バター…10g
  • 小麦グルテン…50g
  • ドライイースト…3g

 

ふさこがねお米食パンの自己評価

 

  • もっちり 4
  • 甘さ 5
  • 身の柔らかさ 4
  • きめの細かさ 2
  • 形の良さ 4
  • 耳の食感 3
  • 口溶け 2
  • 粘りけ 3

 

GOPANのふさこがねお米食パンの断面。きめは多少粗め

GOPANのふさこがねお米食パンの断面。きめは多少粗め

「しっかり系」といえば、以前食べた「ハツシモ」の印象が鮮烈に残っています。

なので、ふさこがねも洗米してから、分量の水に一晩浸しておきました(とはいっても洗米したのが夜中2時30分頃だったので、正味4時間ほど)。

そのかいあってなのか、ミル音は滑らかでした。

さて、「ふさこがね」は「こね」の段階で、生地は柔らかめなのに、重く、パンケースからずっしずっしと弾力感が伝わってきます。

GOPANふさこがねお米食パンのスライス。切るときも粘りが強い手応え

GOPANふさこがねお米食パンのスライス。切るときも粘りが強い手応え

まず、一口目から強烈な甘さに驚きました。
全体が甘いのかと思って耳と身を分けて食べたところ、身も十分甘いのですが、それ以上に耳の方が突出していました。

耳はお菓子を食べているよう。甘さが口に残ります。

耳の食感は硬めで、ミルが滑らかだった割にはシャリシャリ感が残っています。
それに対して身はとてもふんわり柔らかで弾良性がありますが、想像していたほど粘りは強くなかったです。

お米の味はさほど強くなく、少し感じる程度。

耳が香ばしいのでトーストで食べてもおもしろいかも。とにかく甘さではこれまでのブランドお米食パンではダントツ1位です。

「しっかり系」でもハツシモお米食パンとはまったく違った味と食感。
ふさこがねご飯の方も興味深いです。

翌日、トーストにしたところ、案の定ものすごく甘い!

ふさこがねお米食パンをこんがりトースト

ふさこがねお米食パンをこんがりトースト

6枚切りほどの厚みにカットして、トーストし、マーガリンまたはバターを塗るだけで、ジャムなどをつけなくても十分味わえます。

トーストしないパンの方は弾力性が増し、ちょっと硬めでぱさつき感がありますが、甘さは健在。
ふさこがねお米食パンは、甘いトースト向きだと思いました。

 

5月 042011
 

前回初めて挑戦した「GOPANの白神こだま酵母お米食パン」は、膨らみがいまひとつでした。
そこで今回は手間無く安定して膨らむように工夫しました。
また、よりおいしくなるように材料もバージョンアップしています。

GOPANの白神こだま酵母お米食パンVer.2

GOPANの白神こだま酵母お米食パンVer.2

 

<材料>1斤分

  • 白米…220g
  • 白米+水=410gから酵母を溶かす湯の分を差し引き→400g
  • スキムミルク…3g
  • 塩…3.5g
  • 無塩バター…10g
  • 白神こだま酵母ドライ…3g
  • 酵母を溶かす水…10ml
  • きび糖……16g
  • 小麦グルテン…50g

 

< 作り方>

  1. 白米を洗米し、水を足して合計で400gにします。
  2. パンケースに計量した米類と水を一滴残らず!入れて、GOPANにセットします。
  3. パンケースにきび糖と塩、無塩バター、スキムミルクを加えて、小麦グルテンを入れた投入ケースをGOPANにセットします。
  4. 「米パン」キーを押して「食パン」に設定し、「スタート」キーを押します。
  5. 「ミル」の10回目の粉砕が終わって、その10分後から酵母の準備を始めます。水10mlを、小ボウルに入れて、レンジで40度に温めます。ここに白神こだま酵母ドライを3gパラパラと振り入れます。
    白神こだま酵母ドライ10g包。ここから3gを使います

    白神こだま酵母ドライ10g包。ここから3gを使います

  6. 中ボウルに40度の温水を入れ、そこに小ボウルを湯煎にかけます。小ボウルの酵母液を軽くかき混ぜたら、こねの動作までそっとしておきます。
    湯煎中。ふくらんできました

    湯煎中。ふくらんできました

  7. 「こね」動作が始まり、投入ケースの投入ブザー音が鳴ったらふたをあけて、溶かした酵母液をパンケースにヘラでこそげ取るように一滴残らず入れます。
    白神こだま酵母液をパンケースに投入

    白神こだま酵母液をパンケースに投入

  8. 途中で羽が止まるようであれば、少量の水を加えます。今回は「+3.0ml」の水を加えました。
  9. あとは焼き上がるのを待ちます。
GOPANの白神こだま酵母お米食パン断面。膨らみが安定しているのできめ細やかです

GOPANの白神こだま酵母お米食パン断面。膨らみが安定しているのできめ細やかです

<POINT>

材料にスキムミルクを加え、砂糖をきび糖に変えて、ちょっぴりリッチなお味に。
前回の上面の凹みは、白神こだま酵母の過多が原因かということで、今回は2g減らして3gにしました。
そして、白神こだま酵母を溶かすタイミングが重要です。
ミル動作を10回カウントして、その10分後が一番確実ですが、できあがりの時刻を確認して、そこから「2時間27分」逆算した時刻に作り始めるといいのかも。

たとえば、できあがり時刻が「13時10分」と表示されていたら、「10時43分」から酵母を作り始めるということになります。

もし、スタートした時刻をおぼえていれば、その「1時間30分後」から作り始めるのでもOKです。
でも私はスタート時にテンション上がってるので、いつもスタート時刻を確認するのを忘れてしまいます…。

GOPANのお米食パンの工程時間表

GOPANの白神こだま酵母お米食パンのスライス。甘く優しい香りにホッとします

GOPANの白神こだま酵母お米食パンのスライス。甘く優しい香りにホッとします

5月 042011
 

GOPANのお米食パンの、できあがりまでの時間(工程)を、計測して表にまとめました。
自分が「ミル何回目だっけ?」とか、「ピーピーピー♪と鳴ってからどれくらいの時間こねてるのかしら」とか、参考にするために作りました。

ストップウォッチのボタンを押すタイミングのズレや、環境によっては結果が異なるはずです。
下図は、「米パン」モードの「食パン」「標準」による工程です。なお、ここは50Hz地域です。

GOPANお米食パン工程時間表

GOPANお米食パン工程時間表

 

4月 292011
 

GOPANで作るお米食パン、今回の銘柄は優しい食感系の「三重県産 伊賀の ヤマヒカリ」です。

GOPANのヤマヒカリお米食パン。山高に盛り上がる姿が美しい

GOPANのヤマヒカリお米食パン。山高に盛り上がる姿が美しい

お米の品種来歴を見ると、名前からもわかるとおり、親がコシヒカリなのですね。

 

名前の由来は

熟色が美しい品種で、中山間に光り輝く。

なのだそうです。

「滅びゆく米」だったヤマヒカリ。それを復活させた女性がいて、信念を持って守り、育てられたものなんだと思うと、とても感慨深いものがあります。
ゴパンも楽しみだけど、ご飯でも早く食べたいなぁ。

さて、米粒は前回の「夢の華」に比べると小粒です。でもミルの粉砕音は負けず劣らず大きかったです。

焼きの段階で、山高の凛としたフォルムに見とれていたら、あれよあれよという間に盛り上がり、パンの上面がGOPANの上蓋にくっつくんじゃないかと心配になったほど。

ヤマヒカリお米食パンの焼きはじめ。このままいったらやばいでしょう

ヤマヒカリお米食パンの焼きはじめ。このままいったらやばいでしょう

また、焼けているときのお米の香りにもハッとしました。
ほかのお米食パンはどちらかというと小麦グルテンやドライイーストの香りが先に立ちますが、ヤマヒカリはお米の香りが際立っています。

パンにナイフを入れたときにも、お米の香りがフワッと先に来ました。

切り分けると、大きな気泡が!  これが驚異的な盛り上がりの原因だったとは。

ヤマヒカリお米食パンの断面に大きな気泡。まぁ、これはどうしようもない

ヤマヒカリお米食パンの断面に大きな気泡。まぁ、これはどうしようもない

膨らむ速度が速い分、きめが粗くなりやすかったんですね。

 

<材料>

  • 水…白米と合わせて410g からスタート

    • 今回はこの水分量に「+3.4ml」足したので、
      白米(220g)+水=413.4g
      になります。
  • 上白糖…16g
  • 塩…4g
  • 無塩バター…10g
  • 小麦グルテン…50g
  • ドライイースト…3g

 

ヤマヒカリお米食パンの自己評価

  • もっちり 3
  • 甘さ 5
  • 身の柔らかさ 5
  • きめの細かさ 2
  • 形の良さ 3
  • 耳の食感 3
  • 口溶け 3
  • 粘りけ 4

 

ヤマヒカリお米食パンをカット。きめは粗めです

ヤマヒカリお米食パンをカット。きめは粗めです

 

食べ始めの食感はあっさりしていて、身の柔らかさ以外に際だった特徴は感じられませんでした。

甘みも初めは控えめなのでうま味が先にきます。
ところが、噛みしめているうちに甘みもうま味も強くなっていきます。
特に耳は「硬い」というよりも「しない」(北海道の方言で、「弾力・柔軟性はあるが歯でかみ切りにくい」)ので、口の中で溶かすように食べると、うま味がじわじわとしみ出してくるようです。

食べ終わると、口の中がまるでお菓子を食べたあとのように甘みがじーんと残っています。

耳の香ばしく焼けたところにうま味が凝縮しています。お米の味もしつこくない程度に感じます。ただし耳の食感に粒々したものが残ります。

切り分けたり、耳をちぎっても、細かいパンくずが比較的散らばりにくかったです。

ふんわりしたパンの食感で優しいお米らしさを味わいたい人に向いているかなと思います。

翌日食べたところ、少しパサパサしていますが、身は十分柔らかく、やはりパンくずが散らかりにくいのがいいです。
味はあっさりしていますが、昨日ほどではないにしろ、食べたあとに甘みが残ります。
サンドイッチや、ジャムなどをペーストするのに適した、優しい味です。