お昼を食べようかなと葛西臨海公園に立ち寄ると、ポピーが咲いているらしいので観覧車の方まで行ってみました。
昨年よりも少し少なめの様な気がしますが、一面に赤、青、紫、白、ピンクの花が咲いていました。
5月下旬からは花摘みが楽しめるようです。
3月24日月曜日。
デパートを出たあとは、時計台のあるシュロスベルク(城山)へ向かいます。これが2回目になります。
いろいろな登山ルートがあり、前回は南西の階段ではぁはぁいいながら一気に登りました。
今日はもう一度訪れることになるのですが、まずはリフトを使って登ることにしました。
粗く掘削しただけのような洞窟が奥深く続いていて、その先にリフトがあります。
途中にはトンネルが。シュロスベルク周辺には洞窟の入り口がいくつかありました。
そういえば先日、グラーツの先達の方から、街には防空壕があちこちにあって、今でもそれをいろいろな目的で利用しているという話を聞いていました。
子どもの頃、田舎の草むらの中にある崩れかけた防空壕跡を見たことがありますが、それとは全く印象の違うしっかりした作りだなぁと思いました。
リフトが降りてくるところ。近未来的でかっこいい(笑)。
リフトに乗ってシュロスベルクへ上ります。ラクです〜。40秒ほどで上れちゃいます。
時計台から南東方向。手前にマウソレウム(霊廟・手前)、向こう側にドームが見えています。左側が王宮。
桜と時計台。
さっきK&Oデパートの地下のSPARで搾汁したオレンジジュースをここで飲みました。甘くてフレッシュでビックリ! 美味しくてもっと飲みたくなりました。
時計台を望むお気に入りの場所で記念撮影。
今回は時計台の南西側の階段を使って下山します。
3月22日(土)朝5時25分。
早朝のフランクフルト行きの列車に乗って、4時間かけてザルツブルクへ向かいます。
チケット販売機で購入して駅構内に。改札機はありません。ホームに直結していてそのまま列車に乗り込めます。
線路からホームまでの高低差はとても低く30センチ程度かしら。そのぶん列車のステップが高いところにあります。昔の雪国の列車みたいです。
車両の「2」は2等車両を意味しています。DBはドイツ鉄道。オーストリア連邦鉄道はÖBBなのですが、フランクフルト行きの列車でドイツ国境をまたぐため、ドイツ鉄道の列車が使われているのですね。
1車両の長いこと! 新幹線よりも長い気がしたので調べてみたら、ドイツ鉄道の客車は26.5mで、日本の新幹線は25mだそうです。
シートの向きがユニークです。車両の数カ所にテーブルを挟んで向かい合った席があり、車両の2カ所くらいにクリアなしきりがあり、それを背にして、それぞれシートの向きが出入り口の方を向いています。
なので車両の半分のシートが進行方向に向かって背を向けることになります。
発車してまもなく夜が明けてきました。畑を靄が覆う光景に、思わず声をあげてしまいました。
しばらくすると車掌さんがまわってきて検札をします。
アルプスの山々が遠くに見えます。チロルのような(まだ見たことはないけど)車窓にうっとり。
スイッチバックは2回あります。初めての経験です。一瞬引き返すのかと思ってあせりましたけどね(O_O)
列車室内ドアは、ハンドルに手をかけて少し引っ張る半自動。閉じるときも半自動かと思って、何度も必死で引っ張っても閉じ無くて、もがき疲れて放って置いたら自動で閉まりました。(^^;)
端から見ていたらコントだと思われただろうなぁ。数秒間放っておけば自動で閉まります。
トイレはおもしろい。室内はブルーグリーンが基調で広いです。水洗はや後ろの壁にあるボタンを押します。どのボタンも小さくて、まるで脱出ゲームのアイテムを探すかのよう。これ押したらどうなるんだろう?的なドキドキ感満載!
水洗ボタンを押すとシュパーッっと飛行機並に噴出力がものすごくて、洗面台で手をかざすとなんと粉石けんがパフッと出てきて笑いました。手洗いボタンを押すとお湯が出ます。
コンパートメントの車両もあります。ヨーロッパというとこういうイメージが強かったのですが、コンパートメントは一部しかありません。
4時間の旅は長いのですが、とてもリラックスして飽きることはありませんでした。
朝食は車内販売のカプチーノと、昨日食べ残して持ち込んだマクドのハンバーガー。
列車はガタンゴトンいいません。とても静かにスムーズに走るので快適です。
高速列車ですが、坂のきついところはとてもゆっくりです。
ザルツブルクHBFに到着です。
4時間共にしたこの車両は、このあとフランクフルトに向かいます。それはそれは先の長い旅です。いってらっしゃーい!
グラーツ中央駅からザルツブルク中央駅のルート
ザルツブルク中央駅(Salzburg Hbf)
お昼は中央駅のマクドナルドへ。グラーツのマクドはこれが初めて。
CMでも、街の看板でも緑色を強調していて、ヘルシー路線を意識しているようです。現地の人の話では、こちらではマクドナルドができるときに反対運動が繰り広げられたとのこと。遺伝子組み換え食品にはとにかく敏感だと聞きました。
で、オーストリアのマクドの味ってどうなんだろう?ということで、定番のビックマック。
それととても目立っていた、ビッグマックよりも大きいBig Tastyも注文してみました。
日本のようなセットが無いので、ドリンクとポテトも個別に注文。価格も高い印象。100円マックに相当する1ユーロマックもありますけど、円に換算すると140円マックになっちゃいますもんね。
味はどこでも食べても一緒。ビッグマックはビッグマックでした(笑)。レタスがボロボロこぼれるのもいっしょ。
お腹はすいていたものの、かなり疲れていたのであまり食べられませんでした。残りは明日の列車内での朝ごはん用にお持ち帰り。
一息ついたら中央駅から朝とは逆方向のトラム乗り場から1番の「Eggenberg」行きに乗って、西のエッゲンベルグ城に向かいます。
降車の停留所はその名も「Schlosspark Eggenberg」。公園を囲む塀に沿って進むと、入り口の門があります。
公園の入場料は2ユーロ。ここでもチケット売り場のおじさまが、日本人だと認識してくださって、英語で場内の展示は工事中で見られないとの詳しい説明と、日本語のパンフレットを手渡してくれました。もちろん笑顔でのお礼を忘れずに。
日本語版パンフレット。おお〜! 日本語表記は嬉しい!
場内には「日本の間」があり、1600年代にオランダ商人から購入したという、豊臣期の大阪図屏風が壁の装飾として組み込まれているのだそう。
日本では大阪夏の陣でこの時代の資料が焼失してしまったけれど、唯一この屏風絵だけがエッゲンベルク城に数世紀にわたり保存されていたということです。
エッゲンベルク城は日本国外の城としては唯一、大阪城と友好城郭提携を締結したお城だそうですよ。
ああ、ぜひまた訪れて屏風絵を見たいものです。
お城は左右対照的できちっとした四角形の箱のような形で、日本人が好みそう。
エッゲンベルグ城は、ハンス・ウルリヒ・フォン・エッゲンベルク候爵が1625年に建築に着手し、365個の窓は一年を表しているなど、天文・宗教・人文主義的な世界観を表現した建築物なのだそうです。グラーツが古くから教養あふれる街だったという象徴ですね。今でもグラーツには多くの大学関係者が居住しているのだそうです。
庭園文化財の広い公園内にはあちこちにクジャクがいます。甲高い声で鳴くのですぐわかります。
城の内部はドラクエかゼルダの世界。入ってすぐに聖なる泉が…?
昼間は明るくていいけど、今回は室内の様子はわかりませんが、夜は怖いだろうなぁ。実はお城や教会は苦手です。あまりにも古い歴史が重くのしかかってくるようで。
階段を上り下りするときには思わず「ザッザッザッ」と擬態音を言ってみたり。
お城をぐるりとまわるだけでも結構歩きます。
ベンチで一休みしてから、エッゲンベルク城を後にしました。
ぶらぶらと中央駅に向かって歩いて行くと、戦闘機見つけました。
こんなものが柵で囲まれることなくどどーんと置いてあるなんて!(O_O)
SAAB 35 Draken(サーブ 35 ドラケン)というスウェーデンのサーブ社の戦闘機だそう。「Draken」はドラゴンの意味だそう。オーストリア空軍で採用されていたけれど、2005年に全機退役したということです。
FH JOANNEUMという大学構内の一画で展示しているようです。
さらに東に向けて歩いて行くと、こんな怪しげな看板も。入ってみたいような気も…。
その先にLiDLというスーパーマーケットを見つけました。あちここちで見かけた名前だったので、とりあえず入ってみると、ディスカウントスーパーでした。
外にある大きなカートを押して店内に入ると、まず最初にパンのコーナーがあって、ケースの中からワイヤー製の桑みたいな器具を使ってお目当てのパンを書き出すようにいして引きずり出し、紙パックに入れます。これが大きくて安くてビックリ! アップルパイとドーナツをいただきました。おいしかった!
アパートだったらいろいろ調理できてそれもおもしろいだろうなぁ。
LiDLすぐそばの停留所からトラムでHauptbahnhofまで戻りました。まだ早い時間でしたが、さすがに歩き疲れたので、ホテルに戻りゆっくり休みました。
シュロスシュパーク エッゲンベルク(Schlosspark Eggenberg)
LiDL(ディスカウントストア)
3月21日(金)。
今日の朝食のパンは、ツオップのケシの実(青)バージョン。プチプチしていて食べやすいんです。
おかずは相変わらず欲張ってます。右上の小さいパックはクリームチーズで、その下は鶏肉のソフトなスプレッドで、離乳食みたい! と思いました。でもパンに塗ると食べやすいです。少ししょっぱいですけどね。
今日は1日グラーツ巡りをしようと決心していたので、朝からトラムの24時間券を購入。4.70ユーロです。
チケット販売機はデフォルトはドイツ語表記ですが、英語にも切り替えられます。
カードとコインはOKですが、紙幣はNGでした。コインもおつりはでないと思います。
チケットには、
「24時間券 2014年3月22日8時42分(購入日時)」と書かれています。たぶん。
トラムに乗ったらまず出入り口近くにある検印機にチケットを入れて、刻印をします。1度刻印をしておけば、あとは乗り降り自由です。たまに車掌さんにチケット見せてと言われたときに見せればOKです。実におおらかなシステムなんですが、もしチケットを持っていないと罰金が厳しいらしいです。
仕事場に立ち寄るため一度下車。近くのコミック書店の入り口のドアの一番目のつきやすいところに、日本の少女漫画のポスターが貼ってあります。これを見た時は複雑な気持ちになりましたね。こっちでいう今の日本の文化がこれなのかぁ?
上の方にはゼルダの絵も。ゼルダが人気なのは嬉しいけど。
6日目に訪れた教会に再び入ってみました。やっぱりスゴイなぁ。今日は人がいて祈ってましたね。映画やドラマでしか見たことがなかったので、リアルに感動しました。
城山へと向かいます。
坂道を登っていくのですが、途中にお土産屋さんがあって、ディスプレイがとてもステキでした。ああ、このおみやげ欲しい! と思ったのですが、思ったときに買うべきでした。結局買えずじまいでした。
途中にあるツインの塔になっているMariahilferkircheという教会にも寄りました。さらに古めかしく厳かでした。
それにしてもなんという青空でしょうか。
ムーア川にかかるデザインされた橋「Murinsel」を渡っていきます。おもしろい橋です。
橋を渡った先にある城山の急な階段があります。ひたすら上っていきます。
大きな時計台が目の前に現れます。それはそれは大きな時計です。
おもしろいのは、短針が分を示し、長針が時間を示しています。この時計の時刻は「9時44分」を示しています。
さらに上を目指すと城跡のような建物が見えてきます。本当に古い。
鐘楼もあります。
城山の頂上は開けていて、グラーツを囲む山々と、さらに向こう側のアルプス山脈も望めます。ミュンヘン、ロンドン、ダブリン、フランクフルト、アムステルダムなどの方向を示しています。
城山へ行き来するケーブルカーはこの日は動いていなかったのでした。残念。
乗り降り口の近くには、観光地によくあるコインをプレスして刻印する手回しマシンがありました。1ユーロと5セント硬貨を入れ、ハンドルを回すと5セント硬化がプレスされて出てきます。2枚ほど記念に作ってきました。
3種類あるのですが、1ユーロのコインが足りなくてもう1種が類作れませんでした。ケーブルカーの刻印のようです。
あとの2種類は、Murinselというムーア川にかかるデザインされた橋と、時計台でした。
12日目。ハウフト広場の街角ライブのマリンバの音にのせて
Mariahilferkirche(教会)
Murinsel(橋)
Glokenturm(鐘楼)
Uhrturm(時計台)