コインランドリーで洗濯をしている間に昼間の旧市街へSIMを買いに。しかも繁華街を歩くのはこれが初めて。平日でも人が行き交います。
オーストリアで通信する際、日本の「国際ローミング」や「海外パケット定額」を使うと、非常に高額になってまうため、今回は、SIMフリーのスマートフォン(今回はGoogleのNexus5)を持参し、オーストリア現地でプリペイドのデータ用SIMを購入することにしました。
オーストリアでは、A1、T-Mobile、Orangeの3つのキャリアがサービスを提供していて、さらにMVNOが数社サービスを行っています。日本に居る時に予め情報を入れていたので、今回はT-MobileのプリペイドSIMを購入する事にしました。
T-Mobileのショップは、ショッキングピンクの外観ですぐに分かります(このショップイメージはドイツでも同様でした)。グラーツの繁華街で見つけたT-Mobileショップに入りました。
さすが、おしゃれな店内にはシャンデリアが。
50セントで飲めるコーヒーサーバーもありました。しかも種類が多い。
店員さんに、「データオンリーのプリペイドSIMをください」と言ったんですが、発音が悪かったのか、最初に持ってきたのは音声通話もできるプリペイドSIMでした。「番号が選べるよ」と言われて「あれ?」と気がつき、「これじゃない」と言って「データオンリー」と何度か言ってみたところ「ああ、インターネットオンリーだね」と言って、該当のSIMを持ってきてくれました。ここのショップだけかもしれませんが、最初から「インターネットオンリー」と言っておけば、話が通じやすいかもしれません。このSIM、もちろんLTE(4G)対応なので、高速で便利なのです。
ドイツで購入する際は、パスポートなどが必要になるらしいのですが、オーストリアではパスポートも必要なく、コンビニで買い物をする様に手軽にSIMを購入することができます。
さて、このSIMカード。値段がなんと10ユーロ。日本円で1,400円ほどでしょうか。これで1ヶ月10GBもの通信が可能です。このカード、昨年までは上限3GBだったのですが、価格競争で通信容量が3倍以上になったらしいのです。10GBの通信容量と言ってもピンと来ないかもしれませんが、ソフトバンクが1ヶ月で制限なしに使える容量が7GB、イーモバイルが5GBとなっていますから、それらよりもずっと多い容量が、わずか10ユーロで使用できるのです。ですから、毎日動画をバンバン閲覧しなければ、2-3週間の旅行でもこのSIMカードだけで十分です。
使い方は、SIMソケットに入れるSIMカードを入れるだけ。SIMカードは、標準サイズのSIMがベースになっており、その中にMicroSIMの切り込みが入ってますから、今回はNexus5のMicroSIMに合わせてMicroSIMの切り込みで切り抜き、Nexus5のSIMスロットに入れます。再起動を求められ再起動をしますと、PINを要求されます。このPINは、先ほど切り抜いたSIMのベース部分の裏側に書かれて居る4桁の数字です。これを入力すると、Nexus5の場合は、あとは何もせずに通信できる様になりました。
Wi-Fiルーターを使う場合、Wi-Fiルーターの電源を入れて、しばらく待ってからスマホを使うと言う手間があるのですが、このプリペイドSIMを使うと、日本でスマホを操作している時とまったく同じ感覚で使えるので、非常に便利です。
ここで注意点ですが、Nexus5の場合だけかもしれないのですが、スマホを再起動させますと、再起動の度にPINを要求されます。はじめて再起動した際、またいきなりPINを要求されてしまい、それが出先の事でしたので、結構慌ててしまいました。スマホを再起動させなければ何ら問題ないのですが、再起動するかもしれないなと言う場合は、PINを別途控えて持参するか、4桁の数字をちゃんと覚えておく必要があります。これさえクリアしておけば、非常に便利なスマホ生活が送れますので、オーストリアに行く際は、プリペイド方式のデータSIMを購入して、SIMフリーのスマホを活用するのというのがオススメです。