12月 192022
 
タルト・トロペジェンヌ直径15センチ。

トロペジェンヌ、何それ? 先日初めてフジパンの「とろけるトロペジェンヌ」を食べましたが、んー、美味しいクリームパンだなぁという印象でした。

改めて「トロペジェンヌ」を調べてみると、ブリオッシュをスライスしてシロップをひたし、カスタードクリームをサンドしたという菓子パン。ブリオッシュにシロップというと、私が大好きなサバランみたいなものかなと興味を持ち、真面目に作ってみました。

シロップはひたひたではなく、クリームが馴染む程度で、さっくりと軽いブリオッシュとクリームが絡んで、メチャクチャ美味しくて黙々と食らいついてしまいました。

とにかくクリームのこだわりがハンパないレシピです。ヘトヘトになっただけの価値ある味に仕上がりました。

カットしたタルト・トロペジェンヌ。

クリームはみ出しちゃうのは仕方ないとして、あられ糖は盛りすぎました。

<材料>直径15センチ型1個分

<ブリオッシュ生地>

  • 準強力粉 150g
  • グラニュー糖 27g
  • 塩 2.4g
  • パネトーネマザー 10g
  • 卵 50g
  • 牛乳 30ml
  • 無塩バター 60g
  • 溶き卵 適量
  • ワッフルシュガー 15g(くらいが適当かと)

<バタークリーム>

  • 水 9ml
  • グラニュー糖 26g
  • 卵白 20g
  • グラニュー糖 3g
  • バター 38g

<カスタードクリーム>

  • 牛乳 100ml
  • バニラのさや 1/4本
  • 卵黄 26g
  • グラニュー糖 24g
  • 薄力粉 5g
  • コーンスターチ 5g
  • ゼラチン 2g
  • ゼラチンを溶かす水 小さじ2

<シロップ>

  • 水 10ml
  • グラニュー糖 5g
<下ごしらえ>
  • バターを室温に戻しておきます。
  • 牛乳を人肌に温めておきます。
  • 直径15センチのセルクル型に薄く油を塗り、粉を振るって叩いておきます。
<作り方>

ブリオッシュを作る

  1. 大ボウルに強力粉、砂糖、パネトーネマザーを加えて泡立て器でふんわり混ぜておきます。
  2. 牛乳、卵を加えてこねを開始します。
  3. 塩とバターを加えてこねます。
  4. 丸めて粉を振ったポリ袋に入れて空気を抜き、12〜24時間冷蔵庫へ(野菜室ではなく冷蔵室)。ほぼ膨れませんが大丈夫です。
  5. 室温に1時間かけて戻します。
  6. 打ち粉を振った台に取り出し、手で軽く潰し、麺棒で円形に伸ばして、セルクルに入れて、平に整えます。生地全体にクッキーのように空気穴を開けます。
  7. 濡らして絞ったペーパータオルで覆い、スチームオーブンの35度で60〜90分、1.5〜2倍に膨れるまで2次発酵。
  8. 生地の表面に卵を塗り、あられ糖をまんべんなく散りばめます。
  9. 180℃のオーブンで20分焼き、ケーキクーラーで冷まします。

クリームを作る

  1. 水にゼラチンを振りかけてふやかしておきます。
  2. クリーム用シロップを作ります。小鍋に水と砂糖を入れて火にかけて沸騰させます。
  3. 中ボウルに卵白とグラニュー糖を加えて、ゆるく角が立つまで泡立てます。
  4. 卵白にクリーム用シロップを注ぎながら混ぜて、しっかり角が立つまで泡立ててメレンゲ完成。
  5. メレンゲが温かいうちにバターを加えよく混ぜて、バタークリーム完成。
  6. 鍋に牛乳、バニラを入れて温めます。
  7. ボウルに卵黄と砂糖を加えてよく泡立て、ふるった薄力粉、コーンスターチを加えて混ぜます。卵黄のボウルに温めた牛乳を加えよく混ぜて、鍋にザルでこしながら戻します。鍋を中火にかけて絶えずシリコンヘラで混ぜ、固まってきたら手早くまぜます。
  8. 沸騰したら火からおろして、ふやかしたゼラチンを加えてよく溶かし混ぜます。
  9. 鍋底を氷水にあてて粗熱をとりながら混ぜて、カスタードクリーム完成。
  10. カスタードクリームにバタークリームを加え、よく混ぜます。ようやく絶品クリームの完成。お疲れ様です。

形成する

  1. 十分に冷めたブリオッシュの下から1.5〜2センチの高さでスライスします。
  2. シロップを作ります。小鍋に水と砂糖を加え火にかけて砂糖を溶かします。
  3. スライスした下のブリオッシュの切り口にに、ハケでシロップを塗ります。
  4. ブリオッシュの下側にクリームを盛ります。フチは残しておき、中央を高めに盛ります。
  5. クリームがやや固まるまで冷やして、上のブリオッシュを静かにのせ、冷蔵庫で冷やします。自重で少し沈みます。一晩おいてから優しく切り分けます。
<後記>

実際はレシピのクリーム量よりも多めに作ってしまい、余ったクリームは小分けにして冷凍して絶品アイスクリームになりました。そういえば昔、自家製アイスクリームにコーンスターチやゼラチン入れて作ったことを思い出しました。今回のクリームのレシピは余らない量で書き直しました。

4月 242022
 
おうちでザッハトルテ2022
チョコレート分厚い(笑)

昨年の春は本家本元ザッハーのザッハトルテを送料無料で購入できたので存分に堪能できましたが、今年はそのような太っ腹企画はさすがに無さそうなので、暖かくなる前におうちでザッハトルテを作って楽しもうと思いました。なお、作ったのは3月下旬です。

グラズールにもこだわりたくてチョコレートと砂糖も心を鬼にして大量投入し、大理石(風)のまな板も購入して、本腰を入れて挑戦しましたが、うーん、シャリシャリ感がいまいちでした。まだまだ修行が足りません。

しかも残ったグラズールを2度ならず3度もかけて全量使い切るという貧乏性。なので4日かけてようやく完成しました。

作り方は邪道ですが、味は近いものになりました。チョコレートの量も甘さも堪能。…それでも本家に比べたら甘さ控えめですが。無糖のホイップクリームとコーヒーとともに、贅沢極まりない味に遠いオーストリアに思いをはせながら美味しくいただきました。

とにかくカロリー量が半端ないので、次に作るのは来年だと思います。そのための覚え書き。
それにしても当時の貴族はどんだけ贅沢だったんだ…。

グラズール1回目
グラズール3回目
無骨なトリュフみたい
〈材料〉直径12~15センチ

スポンジ生地

  • 無塩バター 44g
  • 細粒グラニュー糖 22g
  • チョコレート 75g
  • 卵黄 2個
  • 卵白 2個
  • メレンゲ用細粒グラニュー糖 22g
  • 塩 ほんのひとつまみ
  • 薄力粉 44g
  • アプリコットジャム アヲハタ1瓶

コーティング用

  • グラニュー糖 180g
  • ビターチョコレート 100g
〈作り方〉
  1. バターを室温にもどしておきます。型にオーブンペーパーを敷いておきます※1。薄力粉を茶こしで3回振るっておきます。チョコレートを湯煎で溶かしておきます。
  2. バターをクリーム状にして、細粒グラニュー糖を加えて白っぽくなるまですり混ぜます。
  3. 溶かしたチョコレートを加えて混ぜます。卵黄を加えて混ぜます。
  4. 別ボウルに卵白と塩をほんのひとつまみを加えて、ハンドミキサーで泡だてます。メレンゲ用のグラニュー糖を数回に分けて加えて角を立たせます。
  5. オーブンを180度で余熱を開始します。
  6. 卵黄の生地にメレンゲを加えて、泡立て器で混ぜます。
  7. ふるった薄力粉を加えて、シリコンヘラで粉気を馴染ませながら混ぜます。
  8. シリコンヘラで型に入れ、軽く底をトントン叩いて気泡をぬぎ、ヘラで表面を平らにならします。
  9. 170度で30~40分焼きます。
  10. 型を15センチ上から落として、型から外して網で冷まします。
  11. アプリコットジャム全量を鍋に入れてブレンダーでなめらかにします。鍋を火にかけて、とろみが付く程度に煮詰めます※2。
  12. スポンジの上面を薄く平らに切り取ります。高さの半分でスライスします。
  13. スポンジの1枚にアプリコットジャムを塗り、サンドしてはみ出たジャムをスパチュラでならしながら側面に塗ります。
  14. 型底よりも小さめにカットしたオーブンシートを型底に乗せて、スポンジを乗せます。型底の台ごとコップや瓶などの上にのせます。下にはオーブンシートを敷いた大きめの皿かバットを敷いておきます。
  15. さらに鍋を火にかけてヘラで底が一瞬見えるくらい、ダレない程度まで煮詰めます。
  16. ジャムをスポンジの上面から全体に流しかけて表面を平らにならして乾かします。垂れているジャムをスパチュラできれいに取り除きます。
  17. キレイにな大理石のまな板とスパチュラを用意して、別鍋に水、グラニュー糖を加えて火にかけて沸騰させます。
  18. 火を止めてから刻んだチョコレートを加えてヘラでよく溶かします。
  19. 再び火にかけて108度まで煮詰めて火を止めます。
  20. チョコレートをまな板に適量垂らし、スパチュラで伸ばしたりまとめたりを繰り返します。粘りけが出るまでになったら、鍋に戻します。
  21. これを数回繰り返し、鍋のチョコレート全体が粘りけのあるとろみがついたところで、ジャムがけしたスポンジにチョコレートを一気に流しかけます。
  22. スパチュラでならさない方がキレイに仕上がります。固まる前に垂れたチョコレートをスパチュラで落とします※3。
  23. 冷蔵庫で冷やし固めます。室温に戻してからカットします。

※1 型の側面のペーパーは縁ぎりぎりでカットしておきます。
※2 煮詰めて最後に残ったアプリコットジャムは容器に入れてヨーグルトなどに混ぜていただきました。
※3 下のオーブンシートに落ちたチョコレートを再度鍋で溶かしてから、冷やし固めたケーキに流しかける、という工程を3回繰り返して全量使い切りました。

 Posted by on 2022年4月24日 at 8:11 AM
5月 042021
 

定番のミルキークリームロールケーキの練乳を、水切りヨーグルトに変えて作りました。ミルキークリームと遜色無いです。コクがあり酸味はほとんど感じないです。

<材料>

スポンジ生地

  • 薄力粉…40g
  • 卵…3個
  • 細粒グラニュー糖…60g
  • 無塩バター…15g
  • 牛乳…25g

クリーム

  • プレーンヨーグルト…60gを水切りしたものを30g
  • 生クリーム(乳脂肪36%)…170ml
  • 細粒グラニュー糖…40g

<下準備>

  • グラシン紙を型に合わせて折って入れておきます。
  • 薄力粉を2〜3回茶こしでふるっておきます。
  • バターと牛乳を合わせて湯煎で溶かしておきます。
  • ヨーグルト60gをコーヒーのペーパーフィルターに入れて、1〜2時間ほど水切りしておおよそ半量にします。

<作り方>

  1. ボウルに卵とグラニュー糖を加えて、ボウルをお風呂の温度ほどの湯煎にかけて、ハンドミキサーの高速で泡立てます。持ち上げるとトロリと生地が連なり落ちるくらいまで。
  2. オーブンを190度20分にセットします。
  3. 薄力粉を加えて、ハンドミキサーの低速で泡を消さないように粉をまんべんなく混ぜます。
  4. シリコンへらに持ち替えて、溶かしバター牛乳の器に生地をひとすくい加えてよく混ぜ合わせて、大ボウルの生地に戻して、ボウルを回転させながら底からすくいあげて、ツヤっぽくなるまで混ぜます。
  5. 天板に生地を流し入れます。ボウルに付いた生地は型の端の方に入れ、ヘラについた生地は入れません。カードで表面を均等にならします。天板の底をとんとんたたいて気泡を出します。
  6. オーブンに入れて170度で20分焼きます。
  7. 焼き終わったら高い位置から型ごと落として空気を入れ換えます。ケーキクーラに移しオーブンペーパーの端だけはがしてあら熱を取ります。暖かいうちに焼き面にオーブンペーパーをかけた上に板を乗せてひっくり返し、グラシン紙に霧吹きをかけて静かにはがします。
  8. スポンジの向こう側の端1.5センチを斜めにカットします。表面に1.5センチ幅で横に浅く切り込みを入れておきます。
  9. キッチンエイドのボウルに生クリームと半量のグラニュー糖を加えてホイップを開始します。角が立つ手前で止めておきます。
  10. 水切りヨーグルトに残りのグラニュー糖を入れて滑らかに混ぜ、ホイップに加えてヘラで混ぜます。硬くならない程度にヘラで整えます。
  11. ホイップをスポンジに盛りスパチュラでならします。向こう側は3センチほど塗り残しておきます。生地の手前は薄く、横中央を気持ち高く盛り上げて、向こう側を薄く、ゆるい山型に形成します。
  12. オーブンペーパーの手前からゆる〜りと巻いて、オーブンペーパーをさらにラップで包みます。
  13. 冷蔵庫で数時間休ませてから温めたナイフでカットします。
4月 072021
 

タルト(クッキー)生地から作る、いつものレアチーズケーキです。毎度のことなのですが既成のビスケットにさらにバターを加えるのに抵抗があるので、はじめからバター少なめでクッキーを焼き、残りのバターを砕いてから加えています。

今回はキッチンエイドのハンドミキサーを使ったので、クリームチーズを練るところから体力的に楽でした。

<材料>直径15センチ

クッキー地

  • 薄力粉 30g
  • 全粒粉 10g
  • アーモンドプードル 4g
  • 無塩バター 14g
  • てんさい糖 15g
  • 塩 ほんのひとつまみ
  • 卵 7g
  • 砕いてから混ぜる無塩バター 14g

チーズ生地

  • プレーンヨーグルト(自家製ギリシャヨーグルト) 200g
  • クリームチーズ(フィラデルフィア) 200g
  • グラニュー糖 60g
  • レモン果汁 大さじ1/2
  • 生クリーム(脂肪分45%) 100ml
  • ホワイトラム 大さじ1/2
  • ゼラチン 5g
  • ゼラチンを溶かす湯 40ml

<作り方>

  1. ヨーグルトを水切りします。コーヒーのペーパードリッパーにペーパーをセットしてコップの上に置きます。ペーパーにヨーグルトを入れてラップをかけて、冷蔵庫で2〜3時間おきます。賞味約100gになるまで水切りします。
  2. クッキー地を作ります。無塩バターを中ボウルに入れて室温でやわらかくします。小ボウルに薄力粉、全粒粉、アーモンドプードル、塩を加えて泡立て器でふんわり混ぜておきます。
  3. バターにグラニュー糖を加えてシリコンヘラでクリーム状にしたら、卵を加えて混ぜます。
  4. 粉類をバサッと入れて、シリコンヘラで切るように混ぜ合わせます。
  5. オーブンペーパーに生地を乗せて、ラップを重ねて丸く平らにのばします。
  6. オーブンを180度15分にセットして余熱をします。
  7. クッキー地に爪楊枝の先やフォークで刺して穴を付けてから焼きます。
  8. 網にペーパーごと上げて冷まします。
  9. 粗熱が取れたらポリ袋(丈夫なアイラップがおすすめ)にクッキーを入れて、麺棒を転がせて砕きます。
  10. 後から混ぜる用のバターをポリ袋に加えて手で軽くもみながらなじませます。
  11. ケーキ型の底よりもひとまわり大きめにオーブンペーパーをカットして敷き、その上にポリ袋をひっくり返して生地を広げて、ポリ袋に手を入れた状態で、適度に平らになるように指で押して整えます。冷蔵庫で冷やしておきます。
  12. クリームチーズを中ボウルで室温に戻して、ハンドミキサーのターボビーターでクリーム状に練ります。
  13. グラニュー糖を加えて滑らかに混ぜます。レモン果汁を加えて混ぜ、水切りしたヨーグルトを加えて混ぜ、ホワイトラムを加えて混ぜます。
  14. ゼラチンを湯で溶かして、大さじ1程度ずつチーズ生地に加えてはよく混ぜます。
  15. 泡立てボウルに生クリームを入れて、ハンドミキサーで6分立てにします。しっかり泡立てるとチーズ生地に滑らかになじみにくくなるので、柔らかめで止めておきます。
  16. シリコンヘラでチーズ生地のボウルにホイップクリームを少し加えては底からすくってしっかり混ぜ合わせます。
  17. クッキー地を敷いたケーキ型の中央にチーズケーキ生地を流し入れて、底を軽くトントンたたいて気泡を抜きながら平らにして、シリコンヘラで型をまわしながら生地の表面を平らに整えます。
  18. 冷蔵庫で6時間ほど冷やし固めます。
  19. 濡らして固く絞ったタオルをレンジで20秒加熱して、型の側面を巻いて温めて、底をコップなどに置いて上から静かに押しながら型から外します。底板も取り外します。
4月 022021
 

先日購入したキッチンエイドのハンドミキサーで、初ホイップ。まずは謎のアクセサリ「リキッドブレンダーロッド」を装着。

見た目がラテ用のミルクホイッパーに似てるのでそれ用なのかなと思ったのですが、取説の用途には「スムージー、ダイエットドリンクミックス、チョコレートミルク、アイスティー、ミルクシェーク、スープ、ソース」と記してあり、説明として「ホイップクリームやムースのミックス生地の場合。」「卵白の泡立てやメレンゲのミキシングなどの場合。」に使うのだそうです。

乳脂肪47%の生クリーム100mlにグラニュー糖10gを加ええて、ホイップクリームをどれだけ泡立てられるのか挑戦してみました。

超高速にしても思いの外泡立ちません。ん〜、「リキッドブレンダーロッド」は泡立てると言うよりも、深めのコップで液体をミックスする用途で使う物なのかな。カルピス原液と水を混ぜたり、ミロと牛乳を混ぜたり、玉子焼きやオムレツ用の卵液を混ぜたりとかに向いていそう。プロティンと牛乳はどうだろう。

泡立ちにくそうなので、「16-Tineホイッパー」に取り替えてみました。
これも量が少ないためか、あっという間に泡立つものでも無かったです。

もしかしてターボビーターの方が早いかもしれない。次は試してみよう。
※追記:ターボビーターの形状のほうが使い慣れているせいか、泡立てやすかったです。

先日作っておいたチーズケーキに6分立てのホイップクリームを添えてみました。
これがビックリするほどホイップクリームが甘く感じられました。きめ細やかに泡立てられたからでしょうか。キッチンエイドのハンドミキサーでホイップするときは、以前よりも砂糖は少なめで良いのかもしれません。