昨年の春は本家本元ザッハーのザッハトルテを送料無料で購入できたので存分に堪能できましたが、今年はそのような太っ腹企画はさすがに無さそうなので、暖かくなる前におうちでザッハトルテを作って楽しもうと思いました。なお、作ったのは3月下旬です。
グラズールにもこだわりたくてチョコレートと砂糖も心を鬼にして大量投入し、大理石(風)のまな板も購入して、本腰を入れて挑戦しましたが、うーん、シャリシャリ感がいまいちでした。まだまだ修行が足りません。
しかも残ったグラズールを2度ならず3度もかけて全量使い切るという貧乏性。なので4日かけてようやく完成しました。
作り方は邪道ですが、味は近いものになりました。チョコレートの量も甘さも堪能。…それでも本家に比べたら甘さ控えめですが。無糖のホイップクリームとコーヒーとともに、贅沢極まりない味に遠いオーストリアに思いをはせながら美味しくいただきました。
とにかくカロリー量が半端ないので、次に作るのは来年だと思います。そのための覚え書き。
それにしても当時の貴族はどんだけ贅沢だったんだ…。
〈材料〉直径12~15センチ
スポンジ生地
- 無塩バター 44g
- 細粒グラニュー糖 22g
- チョコレート 75g
- 卵黄 2個
- 卵白 2個
- メレンゲ用細粒グラニュー糖 22g
- 塩 ほんのひとつまみ
- 薄力粉 44g
- アプリコットジャム アヲハタ1瓶
コーティング用
- グラニュー糖 180g
- ビターチョコレート 100g
〈作り方〉
- バターを室温にもどしておきます。型にオーブンペーパーを敷いておきます※1。薄力粉を茶こしで3回振るっておきます。チョコレートを湯煎で溶かしておきます。
- バターをクリーム状にして、細粒グラニュー糖を加えて白っぽくなるまですり混ぜます。
- 溶かしたチョコレートを加えて混ぜます。卵黄を加えて混ぜます。
- 別ボウルに卵白と塩をほんのひとつまみを加えて、ハンドミキサーで泡だてます。メレンゲ用のグラニュー糖を数回に分けて加えて角を立たせます。
- オーブンを180度で余熱を開始します。
- 卵黄の生地にメレンゲを加えて、泡立て器で混ぜます。
- ふるった薄力粉を加えて、シリコンヘラで粉気を馴染ませながら混ぜます。
- シリコンヘラで型に入れ、軽く底をトントン叩いて気泡をぬぎ、ヘラで表面を平らにならします。
- 170度で30~40分焼きます。
- 型を15センチ上から落として、型から外して網で冷まします。
- アプリコットジャム全量を鍋に入れてブレンダーでなめらかにします。鍋を火にかけて、とろみが付く程度に煮詰めます※2。
- スポンジの上面を薄く平らに切り取ります。高さの半分でスライスします。
- スポンジの1枚にアプリコットジャムを塗り、サンドしてはみ出たジャムをスパチュラでならしながら側面に塗ります。
- 型底よりも小さめにカットしたオーブンシートを型底に乗せて、スポンジを乗せます。型底の台ごとコップや瓶などの上にのせます。下にはオーブンシートを敷いた大きめの皿かバットを敷いておきます。
- さらに鍋を火にかけてヘラで底が一瞬見えるくらい、ダレない程度まで煮詰めます。
- ジャムをスポンジの上面から全体に流しかけて表面を平らにならして乾かします。垂れているジャムをスパチュラできれいに取り除きます。
- キレイにな大理石のまな板とスパチュラを用意して、別鍋に水、グラニュー糖を加えて火にかけて沸騰させます。
- 火を止めてから刻んだチョコレートを加えてヘラでよく溶かします。
- 再び火にかけて108度まで煮詰めて火を止めます。
- チョコレートをまな板に適量垂らし、スパチュラで伸ばしたりまとめたりを繰り返します。粘りけが出るまでになったら、鍋に戻します。
- これを数回繰り返し、鍋のチョコレート全体が粘りけのあるとろみがついたところで、ジャムがけしたスポンジにチョコレートを一気に流しかけます。
- スパチュラでならさない方がキレイに仕上がります。固まる前に垂れたチョコレートをスパチュラで落とします※3。
- 冷蔵庫で冷やし固めます。室温に戻してからカットします。
※1 型の側面のペーパーは縁ぎりぎりでカットしておきます。
※2 煮詰めて最後に残ったアプリコットジャムは容器に入れてヨーグルトなどに混ぜていただきました。
※3 下のオーブンシートに落ちたチョコレートを再度鍋で溶かしてから、冷やし固めたケーキに流しかける、という工程を3回繰り返して全量使い切りました。