2月 092023
 
フォルサワーの低温発酵ライ麦パン。

フォルサワーとライ麦を消費すべく、低温でじっくり発酵させてこんがりカリッと焼きました。バターを入れているので中はふわもちっとしていて、はちみつの香りがふんわり。優しい甘さです。

<材料>1本分
  • フランスパン用粉 175g
  • ライ麦 50g
  • フォルサワー 25g
  • 塩 4.5g
  • ハチミツ 大さじ1(21g)
  • 水 170ml
  • 無塩バター 10g
  • ドライイースト(サフ赤) 小さじ1/4
<作り方>
  1. 大ボウルに粉類とドライイーストを入れて泡立て器でふんわり混ぜておきます。
  2. 水を26度ほどにレンジであたためてハチミツを溶いて、全量ではなく少し残して粉に注いでこねます。
  3. まとまってきたら塩を加えて水で固さを調整して、バターを加えて10分ほどこねます。
  4. 中ボウルに丸めて移しラップをして、1時間ほど室温(25度)においてから、冷蔵庫で12時間1次発酵。
発酵前。
  1. 室温に戻します※1。1.5〜2倍にふくれたらガス抜きをして打ち粉をした台に取り出します。
15時間後。
  1. 手で正方形に伸ばし、三つ折りにして、麺棒で軽くのばします。
一応正方形のつもり。
三つ折りにして伸ばします。
  1. さらに三つ折りにして正方形に伸ばします。
三つ折りにして正方形に。
  1. 正方形の生地を90度回転して、向こう側と手前側を中央を目安に折り、さらに半分に畳んで綴じて太さを均等に円筒形に整えます。綴じ目を下にしてオーブンシートの上に置き、濡らして固く絞ったペーパータオルをかけます。
90度回転。
向こうと手前を中央に折ります。
さらに二つ折りにしてしっかり閉じます。
  1. オーブンに天板を入れて300度25分にセットして予熱開始。35度程度の暖かい場所で2次発酵※2。
余熱中のオーブンの上に網を置いてその上に生地と湯の器を置き、フタをかぶせて中の温度を35度に上げて外しました。
  1. クープを入れます。刃を深さ1センチくらいに垂直に入れます。今回切れ目にオリーブオイルを数滴垂らします。
  1. オーブンに入れたら240度に下げてスチームを含めて20分前後焼きます
  • ※1 真冬で室温が低いので、布団に入れたり部屋を暖かくしたりあの手この手で3時間ほどかかりました。
  • ※2 家のオーブンは300度まで上昇するのに30分ほどかかるので、この熱と時間を利用してオーブンの上にバン生地と湯を入れた器を置いて蓋をして35度まで上げたらキッチンの作業台に移してオーブンの予熱が終わるまで置いておきました。
2月 052023
 
オートリーズでふわふわ食パン。

ドライイースト少なめなので少し時間がかかりますが、オートリーズでふわふわの味わい深い食パンを焼きました。

耳が薄くて食べやすいです。真冬なので室温が低く、発酵にかなり時間を要しましたが、その分熟成して味が濃く、そのままでも十分美味しくいただけます。

型の中でのびのびとゆるーく膨れて焼けるので耳がやわらかく中フワフワです。
<材料>12センチ角1斤分
  • 強力粉(春よ恋) 250g
  • きび糖 22g
  • スキムミルク 3g
  • 塩 3.5g
  • ドライイースト(サフ金) 2.6g
  • 浄水 170ml
  • 無塩バター 20g
<作り方>
  1. 強力粉をボウルに入れて泡立て器でふんわり混ぜ合わせておきます。
  2. 浄水を人肌に温めておきます。
  3. ボウルに浄水を加えて、箸でかるくまぜてからシリコンドレッジで捏ねます。
  4. 軽く生地がまとまったところで、ボウルにラップをして、30分休ませます。
  5. ドライイートを加えて手でこねて、まとまってきたらきび糖、スキムミルク、塩、バターを加えていきます。
  6. かなりベトつきますが、途中でシリコンドレッジに持ち替えるとこねやすくなります。
  7. こねが終わったら丸めて、ボウルにラップをかけて、暖かいところで2倍にふくれるまで1次発酵。イースト少なめなので多少時間がかかります。今回は室温が低くて3時間ほどかかりました。
  8. パン型にオイルをしっかり塗って、ペーパータオルで拭いておきます。
  9. 生地をボウルから取り出し、ガス抜きをしたら2等分して軽く丸めてラップをかけて20分ベンチタイム。
  10. 生地を手のひらで丸くのばしたら、麺棒で正方形にのばし、左右を3つ折りにしてのばしてくるくる巻いて閉じます。
  11. 生地を型に入れてラップをかけて、35度のスチーム発酵で50〜60分2次発酵。型の8分目までふくれたらふたをします。
  12. 210度で予熱して、190度25分焼きます。
  13. 15センチほどの高さから型ごと落として空気を入れ換え、フタを開けて取りだし、冷まします。

パンの発酵は時間をかけるほど美味しくなると言うので、できるだけ時間と気持ちに余裕のあるときにじっくり発酵させて、その時間も楽しみながら作りたいなぁと思います。

今回角食パンを焼くのが久しぶりのため、今朝パン型を200度15分空焼きをしたばかりなので、型からスルッと取り出せました。

型に生地パンパンにしてピッタリ正方形に焼くのも美しいのですが、型の中で余裕を持たせた方が生地ものびのびと膨らんで、耳がやわらかく中がフワフワに焼けるのだなとわかりました。

2月 042023
 
桜あんパン(低温発酵)

こしあんたっぷりの桜あんパン。桜の花はしっかり塩抜きをしました。イースト少なめの低温発酵なので、それぞれの素材が引き立って味わい深いです。

<材料>5個分
  • 桜の花の塩漬け 5〜6個
  • 強力粉(春よ恋) 160g
  • きび糖 16g
  • 塩 2.4g
  • 無塩バター 13g
  • ドライイースト(サフ金) 小さじ1/4
  • 浄水 100ml
  • こしあん 200g
  • 溶き卵 1個
<作り方>
  1. 桜の花の塩漬けをサッと洗って水を切り、密封容器に入れて水をたっぷり注ぎフタをしてそのまま冷蔵庫で一晩塩抜きをします(塩気が強いので)。
  2. 大ボウルに塩以外の粉類を入れて、泡立て器でふんわり混ぜておきます。
  3. 浄水をレンジで35度にあたためて、バターもやわらかくしておきます。
  4. 浄水を少しだけ残して大ボウルの粉に注ぎ、手でこねます。生地がまとまってきたら塩を加え、固さを残りの浄水で調整しつつ、バターを加えて軽くこねてまとめます。ボウルにラップをかけてそのまま20分休ませます。
  5. 生地を丸めて中ボウルに移しラップをかけて室温で1時間置きます。ボウルごと大きい密封袋に入れて冷蔵庫で12時間ほど1次発酵。
  6. 冷蔵庫からボウルを取り出し1時間以上かけて室温に戻します。時間は大まかでも構わないので、おおよそ2倍に膨れるまで暖かいところに置いておきます。
  7. こしあんを1個40gでラップで丸めておきます。塩抜きした桜の花をペーパータオルで挟んで水分を取っておきます。
  8. パン生地のガス抜きをして5等分して、優しく軽く丸めてフタをかぶせて20分ベンチタイム。
  9. パン生地を手で平たく丸く伸ばして、麺棒で中央を少し高めにしてのばします。丸めておいたあんこを包み、つまんで閉じて天板に並べます。天板の上で上から押して平らにします。
  10. 30〜35度のスチーム発酵で50分2次発酵。
  11. オーブンを200度15分にセットして余熱を開始します。表面に溶き卵を塗り、中央に水気を切った桜の花を置いて指でギュッと奥深く押し込みます。
  12. オーブンで焼きます。こんがりと焼く場合は5分延長します。
12月 192022
 
タルト・トロペジェンヌ直径15センチ。

トロペジェンヌ、何それ? 先日初めてフジパンの「とろけるトロペジェンヌ」を食べましたが、んー、美味しいクリームパンだなぁという印象でした。

改めて「トロペジェンヌ」を調べてみると、ブリオッシュをスライスしてシロップをひたし、カスタードクリームをサンドしたという菓子パン。ブリオッシュにシロップというと、私が大好きなサバランみたいなものかなと興味を持ち、真面目に作ってみました。

シロップはひたひたではなく、クリームが馴染む程度で、さっくりと軽いブリオッシュとクリームが絡んで、メチャクチャ美味しくて黙々と食らいついてしまいました。

とにかくクリームのこだわりがハンパないレシピです。ヘトヘトになっただけの価値ある味に仕上がりました。

カットしたタルト・トロペジェンヌ。

クリームはみ出しちゃうのは仕方ないとして、あられ糖は盛りすぎました。

<材料>直径15センチ型1個分

<ブリオッシュ生地>

  • 準強力粉 150g
  • グラニュー糖 27g
  • 塩 2.4g
  • パネトーネマザー 10g
  • 卵 50g
  • 牛乳 30ml
  • 無塩バター 60g
  • 溶き卵 適量
  • ワッフルシュガー 15g(くらいが適当かと)

<バタークリーム>

  • 水 9ml
  • グラニュー糖 26g
  • 卵白 20g
  • グラニュー糖 3g
  • バター 38g

<カスタードクリーム>

  • 牛乳 100ml
  • バニラのさや 1/4本
  • 卵黄 26g
  • グラニュー糖 24g
  • 薄力粉 5g
  • コーンスターチ 5g
  • ゼラチン 2g
  • ゼラチンを溶かす水 小さじ2

<シロップ>

  • 水 10ml
  • グラニュー糖 5g
<下ごしらえ>
  • バターを室温に戻しておきます。
  • 牛乳を人肌に温めておきます。
  • 直径15センチのセルクル型に薄く油を塗り、粉を振るって叩いておきます。
<作り方>

ブリオッシュを作る

  1. 大ボウルに強力粉、砂糖、パネトーネマザーを加えて泡立て器でふんわり混ぜておきます。
  2. 牛乳、卵を加えてこねを開始します。
  3. 塩とバターを加えてこねます。
  4. 丸めて粉を振ったポリ袋に入れて空気を抜き、12〜24時間冷蔵庫へ(野菜室ではなく冷蔵室)。ほぼ膨れませんが大丈夫です。
  5. 室温に1時間かけて戻します。
  6. 打ち粉を振った台に取り出し、手で軽く潰し、麺棒で円形に伸ばして、セルクルに入れて、平に整えます。生地全体にクッキーのように空気穴を開けます。
  7. 濡らして絞ったペーパータオルで覆い、スチームオーブンの35度で60〜90分、1.5〜2倍に膨れるまで2次発酵。
  8. 生地の表面に卵を塗り、あられ糖をまんべんなく散りばめます。
  9. 180℃のオーブンで20分焼き、ケーキクーラーで冷まします。

クリームを作る

  1. 水にゼラチンを振りかけてふやかしておきます。
  2. クリーム用シロップを作ります。小鍋に水と砂糖を入れて火にかけて沸騰させます。
  3. 中ボウルに卵白とグラニュー糖を加えて、ゆるく角が立つまで泡立てます。
  4. 卵白にクリーム用シロップを注ぎながら混ぜて、しっかり角が立つまで泡立ててメレンゲ完成。
  5. メレンゲが温かいうちにバターを加えよく混ぜて、バタークリーム完成。
  6. 鍋に牛乳、バニラを入れて温めます。
  7. ボウルに卵黄と砂糖を加えてよく泡立て、ふるった薄力粉、コーンスターチを加えて混ぜます。卵黄のボウルに温めた牛乳を加えよく混ぜて、鍋にザルでこしながら戻します。鍋を中火にかけて絶えずシリコンヘラで混ぜ、固まってきたら手早くまぜます。
  8. 沸騰したら火からおろして、ふやかしたゼラチンを加えてよく溶かし混ぜます。
  9. 鍋底を氷水にあてて粗熱をとりながら混ぜて、カスタードクリーム完成。
  10. カスタードクリームにバタークリームを加え、よく混ぜます。ようやく絶品クリームの完成。お疲れ様です。

形成する

  1. 十分に冷めたブリオッシュの下から1.5〜2センチの高さでスライスします。
  2. シロップを作ります。小鍋に水と砂糖を加え火にかけて砂糖を溶かします。
  3. スライスした下のブリオッシュの切り口にに、ハケでシロップを塗ります。
  4. ブリオッシュの下側にクリームを盛ります。フチは残しておき、中央を高めに盛ります。
  5. クリームがやや固まるまで冷やして、上のブリオッシュを静かにのせ、冷蔵庫で冷やします。自重で少し沈みます。一晩おいてから優しく切り分けます。
<後記>

実際はレシピのクリーム量よりも多めに作ってしまい、余ったクリームは小分けにして冷凍して絶品アイスクリームになりました。そういえば昔、自家製アイスクリームにコーンスターチやゼラチン入れて作ったことを思い出しました。今回のクリームのレシピは余らない量で書き直しました。

12月 102022
 
今年のパネトーネ

私的にクリスマスの3大お菓子といえば“シュトレン““クグロフ““パネトーネ“。今年は早々に自家製シュトレンを各所に配り(好評でした!)食べ切ってしまったので、今回はパネトーネを作りました。

パネトーネ種のパンは時間に余裕を持って作りやすくて、香りもマイルドで、長持ちして優くほっとする美味しさ。

今回は具材をたっぷり、ゆず茶も加えて柑橘風味も楽しめました。この時期ならではのささやかな贅沢。

一切れペロリです。
<材料> パネトーネ用ベーキングカップ(紙製 直径11×高さ12センチ)2個分
日持ちするのでプレゼントにも最適!
  • ラム酒漬けフルーツビッツ 200g
  • 強力粉(春よ恋) 360g
  • きび糖 70g
  • 塩 6g
  • パネトーネマザー 28g
  • 卵黄 1個
  • 卵 1個
  • 牛乳 175ml
  • 浄水(調整用) 20ml
  • 無塩バター(練り込み用) 100g
  • ゆず茶 30g
  • 無塩バター(クープ用) 13g
  • 無塩バター(仕上げ塗り用) 10g
<下ごしらえ>
  • ラム酒漬けフルーツビッツをザルにあげて汁を切っておきます。
  • 練り込み用バターを室温に戻しておきます。
  • 牛乳を人肌に温めておきます。
  • 卵と卵黄を溶いておきます。
  • クープ用のバターは短冊状に8つにカットして冷やしておきます。
<作り方>
  1. 大ボウルに強力粉、きび糖、塩を入れてざっくり混ぜ合わせます。
  2. 牛乳、卵黄と卵、牛乳、パネトーネマザーを加えて捏ねを開始します(今回はキッチンエイドの1〜2速で捏ねました)。
  3. 生地が固すぎるようであれば浄水を少しずつ加え、通常よりも少し固めに捏ねます。
  4. バターを加えて捏ねます。生地が緩くなりますがしばらく捏ねを続けます。粘りが出てきてまとまるまで20分ほどかかりました。
  5. 粉を多めに振った台に生地を取りだして、手早く広げて、ゆず茶を全体に塗ってから、汁を切ったフルーツビッツを乗せて、生地で包むように何度もたたみます。具材が飛び出さないように、生地の中で均等になるようにまとめます。打ち粉は多めに使います。
  6. 粉を振ったボウルに丸めた生地を入れて、ラップをかけて暖かい場所で約2時間、2倍に膨れるまで1次発酵。
  7. 生地の表面に打ち粉をして、グーで優しくパンチでガス抜きをしてから取り出して、打ち粉をした台に取りだし、2等分にします。軽く丸めて、濡らしたペーパータオルを固く絞って生地にかぶせて、20分ベンチタイム。
  8. 生地の表面から具材が飛び出さないように丸め直し、パネトーネのベーキングカップに入れます。35度のスチームオーブンで60〜90分、生地のトップがカップの高さに膨れるまで2次発酵。
  9. オーブンを190度35分にセットして余熱を開始します。その間も生地にふわっとラップをかけて乾燥を防ぎます。
  10. 生地に十字形にクープを入れて、切れ目に沿ってクープ用のバターを乗せます。
  11. 170度のスチームショットで33分焼きます。
  12. 仕上げ用のバターを湯煎で溶かして、焼き上がった直後の表面に塗ります。
  13. 十分に冷めたらポリ袋に入れて、涼しい場所で休ませます。冷蔵庫には入れないように。熟成させて美味しくいただきます。
具材たっぷりのパネトーネ2022