昨年暮れ訪れたニューヨークでの宿泊先「Hilton Garden Inn New York/Tribeca」では、コーヒーと紅茶に困ることがありませんでした。
朝、ロビーに行くと、熱々のコーヒーや紅茶のポットが用意されていて、注いで自由に持ち出せます。また午後4時頃には飲み物の他にもおいしいシリアル風クッキーと紙袋も用意されているので、好きな分持ち出してもいいし、部屋に持ち帰ってもいいです。インスタントのホットチョコレートも用意されているので、カフェモカも作れます。ティーパックもありましたが、あまりおいしくなかったです。
さて、このシリアル風クッキーはとてもおいしくて、食べごたえがあって、そして保存がきくので食糧難のときには本当に助かりました。朝や夜中にガス欠でどうにも動けなくなりそうなときにも、部屋に持ち込んでおいたクッキーが栄養源になりました。
このシリアルクッキーは厚めのキューブ型で、ザクザクしているかと思いきや、表面が砂糖かなにかで堅めですが中は思いの外ソフトです。中にはクランベリーらしきドライフルーツとナッツなどのシリアルが全粒粉とともにぎっしり、表面には粗めの砂糖と麦がまぶしてあります。味はかなり甘いのですが、ココナッツやクランベリーなど素材の味が楽しめて、かなり栄養がありそうです。紙袋に書かれている「Otis Spunkmeyer」を検索すると、クッキーやマフィンの冷凍生地を生産している会社のようです。
このホテルで提供しているクッキーと同じものは見つけられませんでしたが、それでも「3 Berry」という商品が近いです。
原材料は、「全粒小麦粉、押しオート麦、砂糖、クランベリー、マーガリン(パーム油、水、塩、モノおよびジグリセリド、自然の風味、ビタミンAパルミチン酸、ベータカロチン)、水、卵、転化糖、ブルーベリー、イチゴ、スチールカット。オート麦、バター、潰されたレモン、大豆粉、天然香料、ベーキングパウダー、イヌリン、小麦グルテン、塩、キサンタンガム、ひまわり油は含まれています:小麦、卵、牛乳をと大豆」
とあります。自然な原料で作られているとのこと。
この中でわかるものだけ材料を用意して、再現してみようと思いました。
できあがったのが下の写真です。一番手前がホテルのクッキーなので比較すると少し小ぶりにです。味は砂糖とホワイトチョコレートを控えめにしたので、甘みは少なめですが、思ったよりは近い味になりました。自分でもビックリ! クランベリーやココナッツはもう少し多めでもよかったかな。
<材料>16個分
- 薄力粉(エクリチュール)…100g
- 全粒粉…50g
- シリアル(カントリーファーム フルーツクランチ)…50g
- ココナッツパウダー…20g
- ベーキングパウダー…小さじ1
- きび糖…30g
- 無塩バター…60g
- ホワイトチョコレート…25g
- ドライクランベリー…20g
- プレーンヨーグルト…大さじ2
- クリスタルシュガー…適宜
- まぶし用のオートミール…適宜
<作り方>
- バターを1センチ角に切って冷蔵庫で冷やしておきます。
- 粉類とシリアルと砂糖を中ボウルに入れ泡立て器でふんわり混ぜ合わせておきます。
- フードプロセッサーにバター、中ボウルの中身の順に加えて、数秒間撹拌します。
- 撹拌した中身を中ボウルに戻し、ホワイトチョコレートとドライクランベリーを加えて混ぜます。
- ヨーグルトを加えて混ぜ、ポリ袋に入れてぎゅっと丸めて冷蔵庫で休ませます。
- 麺棒で1.5センチの厚みに伸ばし、3センチ角くらいにカットします。
- 表面に霧吹きをかけて、クリスタルシュガーとオートミールをまぶし、天板に並べます。
- 200度に予熱したオーブンで20分焼きます。
さて、ホテルの部屋にはKEURIGのコーヒーメーカーと、コーヒーと紅茶のカートリッジおよびミルクが用意されてあり、無料でした。こういうカートリッジ式のコーヒーメーカーが部屋に設置されているのははじめてでしたが、徐々にこういうシステムに切り替わってるんですね。私は使い慣れていないのではじめ手間取りましたが、これでお湯を沸かすこともできてとても便利でした。でもニューヨークの水道水は沸かしてもまずかったです。東京の水道水の方がまだおいしい。
あと、空っぽの冷蔵庫と、電子レンジはありがたかったです。電子レンジはテンキーで時間や温度指定するのが面倒でした。金庫も当たり前のようですがついていてよかった。