1月 012014
 

新年早々、アップルパイに纏わるビックリな体験をしました。

昨年暮れに訪れたNYのハイライン近くにオープンしたカフェ&レストラン「バビーズ」で食べたアップルパイがとてもおいしくて印象に残ったので、昨日再現すべく挑戦して作ってみました。

バビーズ風アメリカンアップルパイ

今回作ったバビーズ風アメリカンアップルパイ

ホームメイドなアメリカンアップルパイなので、いわゆる何層にもなったパイ生地ではなく、薄いタルトのようなパイ生地の中に、イチョウ切りのリンゴがぎっしり詰められていて、さらに上からもパイ生地で覆ういわゆる「ダブルクラスト」と呼ばれるホームメイドなパイです。

ホールの状態。

ホールの状態。

NYのバビーズで食べて感じた特徴は、

・パイ生地が薄くてサクッ、ホロッとしている
・リンゴのボリュームが多く食感が残っている
・パイ生地の方がシナモン味が強い

というものでしたので、これにポイントを定めて、NYと同じ緯度にある生まれ故郷のリンゴを使って作りました。試食してみて自分なりに納得できたので、今朝お呼ばれされていた知人宅のお年始にお持ちしたところ、一口頬張って「おいしい!」と喜んでくれて、まずはホッとしました〜。

もちろん知人にはバビーズ風に作ったなんてひとことも言っていません。ところが、続いて知人の口から出た質問に、思わず戦慄が走りました!

「東京駅の八重洲にあるバビーズって知ってる?」

ええーっ! なぜここで突然「バビーズ」が?!
実はNYのバビーズは、「バビーズヤエチカ」という名称で東京駅八重洲地下街にも出店しています。

驚いて私が、
「私、NYのバビーズで食べたのがおいしかったから、これ真似して作ったんですよー!」

と答えると、知人も驚いていました!

知人はNYのバビーズには行ったことはないですが、私のアップルパイを一口食べて、バビーズヤエチカのアップルパイを思い出したとのこと。逆に私はヤエチカのを食べたことがないだけに、双方のアップルパイがここで話題になること自体が信じられなくて。バビーズのおいしいアップルパイを食べたい!…もとい食べてもらいたい! という私の強い思いが通じたんでしょうかね(笑)。
近いうちにバビーズヤエチカで味を確かめてみよう!

ちなみに下がNYのバビーズのアップルパイ。

NYハイラインのバビーズのアップルパイ

NYハイラインのバビーズのアップルパイ

今回のリンゴはあらかじめ煮るといったことはせずに、生のリンゴに砂糖やスパイスをまぶしてから詰めるタイプです。量はピッタリでした。パイ生地は多めでしたが、そのほうが一定の厚みに形成しやすかったです。お店でもじっくり時間をかけて蒸し焼きにするんだそうです。

りんごに砂糖などをまぶして生のままパイ生地に重ねます。

りんごに砂糖などをまぶして生のままパイ生地に重ねます。

メニューには、「地元のリンゴに、シナモン、グローブ、レモンの皮、海塩、ダブルクラスト。豪華」と記載されています。

NYのバビーズのメニューより。

NYのバビーズのメニューより。$8なり。

バビーズの日本上陸は、2009年横浜開港150周年に合わせて、桜木町駅高架下に2年間の期間限定オープンだったそうです。下の写真はバビーズ横浜の店舗が桜木町駅高架下にあったころの店構えとネオン。日本とは思えないです! かっこいいっ!

写真は2010年8月28日にFacebookのお友達の水牧健介さんが撮影されたものを頂戴しました。メニューにはアップルパイらしきものが…。

水牧健介さんが2010年8月に撮影したバビーズ桜木町のネオン。

水牧健介さんが2010年8月に撮影したバビーズ桜木町のネオン。

現在国内では、横浜のバビーズ ランドマークプラザ、東京のアークヒルズ汐留ヤエチカの計4店舗で展開されています。

 

バビーズ風アメリカンアップルパイ

<材料> 直径20センチ

パイ生地

  • 薄力粉(エクリチュール)…100g
  • 強力粉…100g
  • シナモンシュガー…大さじ1
  • 塩…小さじ1/3
  • 無塩バター…100g
  • 冷水…大さじ2
  • ラム酒…大さじ1

フィリング

  • りんご(今回はふじ)…大1個(可食部分が333g)
  • ブラウンシュガー…50g
  • 薄力粉…20g
  • シナモンシュガー…小さじ1/2
  • グローブ…少し
  • レモンの皮をおろしたもの…少し
  • 塩…ひとつまみ

<作り方>

  1. 中ボウルに粉類を入れて泡立て器でふんわり混ぜておきます。
  2. バターを1.5センチ角に切って冷蔵庫で冷やします。
  3. フードプロセッサーにバター、粉類の順に入れてさらさらになるまで撹拌します。
  4. 注入口からラム酒と冷水を少しずつ注ぎながら撹拌します。
  5. 生地をポリ袋に入れてぎゅっと丸めて冷蔵庫で30分ほど休ませます。
  6. フィリングを作ります。リンゴを5ミリ幅のイチョウ切りにしてボウルに入れ、残りの材料を加えて混ぜ合わせておきます。
  7. 生地の2/3をオーブンペーパーで挟み、薄く丸く伸ばし、ペーパーをはがしてパイ皿の上に敷き、はみ出した部分を麺棒を転がしてカットします。
  8. フィリングのリンゴをパイ生地の上にのせて均等に並べて、しみ出た液も流し入れます。
  9. 生地の1/3を丸く薄くのばしてパイ皿にかぶせて、麺棒ではみ出した生地をカットします。
  10. 240度に余熱したオーブンで10分、220度で20分、様子を見ながら200度で10分焼きます。
  11. 冷めてからパイ皿から取りだし、溶けない粉糖をふりかけます。
12月 242013
 

今日のNYは1日雨模様の予報なので、屋内を巡ることに。
真っ先に向かったのがチェルシーマーケット。元はナビスコの工場跡地を利用した煉瓦造りの古めかしさと薄暗さがなんともいい感じショッピングモールです。
ここは食材店や、調理器具店、雑貨屋などが並んでいるのですが、そこに近年日本でもアメリカの古くからの朝食をオシャレにして提供することで話題になったレストラン「サラベス」のベーカリーの看板を偶然見つけました。
早速店に入ると、工房が隣接されていて、パンやお菓子作りの様子を見ることができます。ちょうどそばではご年配の女性の職人がトナカイのクッキーを作っているところで、こちらと目が合い、にこっと笑ってくれました。帰ってから写真を見ながらネットで検索していると…もしかしてこの方が創設者のサラベスさん本人…かも?! そっくりなんです。だとしたらものすごいサプライズ!

もしかしてサラベスさんご本人?

もしかしてサラベスさんご本人?

P1020378焼き上がったトナカイのクッキー? にホワイトチョコレートをかけて、アラザンを振りかけていました。キラキラきれい!

焼き上がったトナカイのクッキー? にホワイトチョコレートをかけて、アラザンを振りかけていました。キラキラきれい!

チーズケーキは甘くてしょっぱくてレモンの酸味の三拍子。求めていた本物のニューヨークチーズケーキに出会えました。

チョコレートプディングとマーブルケーキとチーズケーキ。

チョコレートプディングとマーブルケーキとチーズケーキ。

チョコレートプディング。ビターとスイートなチョコレートで誰にでも好まれそうなチョコレートのムースのようなやわらかさ。ぺろっと食べられちゃいます。ところでバビーズでもそうでしたが、瓶をそのままカップとして利用するのがNY風なんですかね。この瓶もオリジナルらしく「Sarabeth’s」という文字が入っています。

P1020404

それにしても雨の1日、誰もが同じことを考えるので屋内施設とその周辺の雑踏はものすごかったです。テレビの道路情報も赤く染まっているし、南にあるこのホテル界隈でもクラクションが鳴り止みません。ここから道路は見えませんが、おそらく相当な渋滞が続いているのだと思います。

12月 102013
 

実は鯛焼きをパンで表現したかったのです。型を使わず形成とカットのみで。

金魚に見えるとのことで金魚パンで行きます。
あらかじめ生地を分割して丸めて置くよりも、形成後にカットすることで、カットされた側の形も生かせるということに気が付きました。
パンっておもしろい!

キューブミルクの鯛焼き風金魚あんパン

キューブミルクの鯛焼き風金魚あんパン

今回もキューブミルク入りです。一匹あんこはみ出しちゃった。

キューブミルクの鯛焼き風金魚あんパン

キューブミルクの鯛焼き風金魚あんパン

<材料>5匹分

  • 強力粉…160g
  • きび糖…20g
  • 塩…3g
  • キューブミルク…2個
  • ぬるま湯…80ml
  • あこ有機培養酵母生種…13g
  • 無塩バター…12g
  • 粒あん…30g×5
  • チョコチップ…5粒

<作り方>

  1. 小豆を煮て粒あんをつくっておき、30gずつ丸めておきます。
  2. 大ボウルに粉類を入れて泡立て器でよく混ぜます。
  3. 計量カップに湯を少なめに注ぎ、キューブミルクとインスタントコーヒーを入れてよく溶かしてから水を足して70ml程にしておきます。
  4. HBに3.の液体、バター、あこ有機培養酵母、粉類の順に加えて「天然酵母生地コース」をスタート。
  5. 途中水分が足りないようであれば少しずつ水を足します。
  6. こね上がった生地をボウルに移し、ラップをして室温(19度くらい)で9時間一次発酵。
  7. パン生地が2倍にふくれたらガス抜きをして取り出し、生地を5等分にして丸めて20分ベンチタイム。
  8. 丸く伸ばしたら左寄りに丸めた粒あんを置き、ひだのない餃子のように閉じます。

    小指の付け根で右側を斜めにぎゅっと押して閉じます。

    右側1/4を斜めに切り落とします。切り落とした方が尾になります。

    丸め直して三角形に形成します。

    身の尾の付け根の下に重ねて、尾の付け根をぎゅっと押しつけてくっつけます。
  9. オーブンの発酵モード(40度)で90分二次発酵。
  10. 1.5~2倍にふくれたら、口、尾の真ん中、鱗にそれぞれはさみを入れます。
  11. オーブンを200度で予熱し、170度で20分焼きます。
  12. 焼き上がったらチョコチップを目の部分に付けます。

うーん、改良点まだまだありそうです。少しわかってきた。