3月 092024
 
模様を考えるのも楽しいガレットブルトンヌ

一度作ってみたくてずーっと保留中だった念願のガレットブルトンヌ。やっと作れました。

アルミ箔ガレット型(直径6センチ)がなかなか手に入れられなかったことが要因。焼いている時に膨れるため、ひとまわり小さめの♯6(直径5.5センチ)の抜き型で抜かないといけないという制約があるためです。富澤商店の店舗では売っていなくて、オンラインで購入。とてもしっかりしていて、使い捨てするにはもったいないほど上質なので、次に作るときはセリアで6センチのセルクル10個買っておこうかと思いました。

直径5.5センチの抜き型は、昔スコーンの粉に付いていたプラスチック製のものがあったので使いました。

初めて作ってたべてみたのですが、普通に美味しい厚いクッキーでした。粗塩がピリッとアクセントになってあとをひきます。食べ過ぎ注意です。

分厚いザクザクサブレですね
<材料>
  • 無塩バター 100g
  • 粉糖 40g
  • きび糖 25g
  • 塩 0.5g
  • 卵黄 1個分(18g)
  • ダークラム酒 10ml
  • 薄力粉 110g
  • アーモンドプードル 20g
  • ベーキングパウダー 0.3g
  • 卵黄 1個分
  • インスタントコーヒー 0.3g
  • コーヒーを溶かす湯 小さじ1/4
  • 粗塩(ミルで粗く削った岩塩) 適量
<作り方>
  1. 無塩バターを中ボウルに入れて室温に戻して、シリコンヘラでなめらかにします。
  2. 糖類を加えて混ぜ、塩、卵黄、ダークラム酒を加えてなめらかに混ぜます。
  3. 粉類をふるっておき、中ボウルに加えてシリコンヘラで切るようサックリ混ぜます。
  4. 粉気がなくなったらアイラップ(なんでもシート)で包んで1.3センチの高さで伸ばし、バットに入れて冷蔵庫で冷やします。
  5. 取り出して1センチに伸ばし、ポリ袋に抜き型と少量の準強力粉を入れて閉じて振って型に粉をまぶしてから型抜きして、オーブンシートを敷いたバットに並べて冷蔵庫で冷やします。
  6. インスタントコーヒーを湯で溶き、卵黄に小さじ1/4ほど加えて混ぜます。
  7. 刷毛で薄く一層塗り、乾いてからもう一層塗ります。
  8. 軽く乾いたらフォークで一層削って模様を付けます。粗塩をほんのひとつまみパラッと振ります。
  9. オーブンを170度/40分にセットして予熱開始。
  10. 160度/40分焼きます。25分あたりで一度取り出して、麺棒の端の平らな面で軽く膨らんだ生地を押さえてオーブンに戻します。
新千歳空港で買ってきた生ノースマンとともに
生ノースマンもとても美味しい!
2月 282024
 
渾身のナポレオンパイ

その昔友達に連れて行ってもらったルネス街の洒落たケーキ屋さん(GARBO)で初めて食べたナポレオン。ちょっと高くてドキドキしながらオーダーしたのだけど、本当に美味しくて感動したのを覚えています。

以来ナポレオンパイは高級ケーキという印象が強く、なかなか食べる機会もなかったし、高度な技術が必要で自分では作れないだろうなぁと思っていました。

ネットでレシピを見ていたら、ベラミーズパイシートがあれば簡単に作れそうな気がしたので、無謀にもチャレンジしてみました。

形はいびつだけどなんとか完成!

ところが思ったよりも手間取って、汗だくになってなんとか完成させました。パイ生地もただ焼けばいいというものではなくて、つぶしたり、粉砂糖を振りかけたりと大変でした。力尽きました。

最後のクリームの抜きが甘い

味だけは妥協したくなかったので、思った以上に美味しく出来て満足です。クリームにラム酒を入れたのは大正解! でもナポレオンだけにブランデーを入れるべきだったのかな?

パイ生地とアーモンドスライスがパリパリで、いちごの甘酸っぱさとクリームの上品な甘さが口いっぱいに広がります。

いびつなのは気にしない

あと最大の難関はカット。事前にナイフを研ぎ、いつもよりも熱めにしてパリパリっと切り分けました。

バシッとカットできました!
でも結局こうなる…

一度は使ってみたかったナポレオンパイ。ど素人のわたしは職人さんの凄さを改めて思い知らされた一品でした。

<材料>

クリーム

  • 卵黄 3個分(48g)
  • グラニュー糖 60g
  • コーンスターチ 12g
  • 薄力粉 12g
  • 牛乳 240ml
  • 生クリーム(42%) 160g
  • グラニュー糖 12g
  • バニラオイル 数滴
  • ラム酒 小さじ1

パイ生地

  • 冷凍パイシート(ベラミーズパイシート) 1枚
  • 粉糖 大さじ1
  • アーモンドスライス 30g

ナパージュ

  • ゼラチン 3g
  • 水 20ml
  • グラニュー糖 6g
<作り方>
  1. カスタードクリームを作ります。大ボウルに水と保冷剤を入れて冷水を用意しておきます。
  2. 中ボウルに卵黄、グラニュー糖を入れて泡立て器で混ぜ、さらにコーンスターチと薄力粉を加えて混ぜます。
  3. 小鍋に牛乳を60度まで温めて、中ボウルに注ぎながら手早く混ぜます。
  4. 生地を茶こしで小鍋に漉し入れ中火にかけます。
  5. シリコンヘラで絶えずゆっくり混ぜながら加熱して、固まってきたら急加速でかき混ぜ、ダマがなくなりツヤが出るまで混ぜたら火から下ろして清潔なボウルに移し、ラップでピッタリ覆い、冷水に浸けて急冷します。ラップの上に保冷剤を置くとより効果的ですが、結露するので水気を拭き取ります。冷めたら冷蔵庫に入れます。
  6. パイ生地を焼きます。パイシート1枚をポリ袋で包んで平らな板に置き冷蔵庫で解凍しておきます。
  7. 天板にオーブンシートを敷いておきます。オーブンを210度/30分にセットして余熱を開始します。
  8. パイシートを3等分にカットして、アイラップ(なんでもシート)に打ち粉をして挟み、1枚ずつ10×20センチに(形は大まかでもOK)延ばします。あらかじめコピー用紙で型紙を作っておいて目安にすると良いです。天板のオーブンシートに生地を並べます。
  9. フォークで全体に穴をあけて、200度/12分焼きます。
  10. 一度取り出して平らな台にオーブンシートごと移して置き、その上にオーブンシートを重ねてから平らなトレー(電子レンジのトレーなどを使用)で膨らんだ生地をギュッとプレスします。
  11. オーブンシートごと天板に戻し、もう一枚オーブンシートと天板を重ねた状態で200度/8分焼きます。
  12. 取り出して上の天板とオーブンシートを外し、粉糖を全体に振って200度/10分焼き、キャラメリゼ状態にします。
  13. 取り出して冷めたら、3枚が同じ大きさになるようにナイフで端をカットしておきます(切れ端はヨーグルトのトッピングなどでいただきました)。
  14. カスタードクリームを完成させます。冷蔵庫から取り出したらザルで漉してほぐしておきます。
  15. ホイップ用のボウルに生クリームとグラニュー糖を入れて、冷水にボウルの底を浸けながら角がたらりと折れ曲がる程度まで泡立てます。
  16. カスタードクリームに生クリームを80gほど加えて、バニラオイルとラム酒も加えて混ぜ合わせます。
  17. いちごを洗ってキッチンペーパーでしっかり水気を取り、キレイめを5〜6個丸ごとキープして、残りを3ミリ幅にスライスしてキッチンペーパーに並べて水気を切っておきます。
  18. ナパージュを作ります。小鍋にゼラチン、水、グラニュー糖を入れて中火にかけて、混ぜ溶かし、冷ましておきます。
  19. アーモンドスライスをローストします。天板にオーブンシートを敷いた上にアーモンドスライスを散らして置き、余熱無しの150度/15分ローストします。取り出したらすぐに器に移して冷ましておきます。
  20. パイの組み立てをします。トレーにパイ生地を1枚おき、絞り袋に大きめの丸口金を付けてカスタードクリームを入れ、パイ生地に均等に一層絞り出します。
  21. スライスしたいちごを並べて軽く押し込んで、その上に一層カスタードクリームを絞り出し、2枚目のパイ生地を重ねて軽くプレスします。
  22. 同様にカスタードクリーム、いちご、カスタードクリーム、パイ生地の順に重ねます。
  23. 縦中央にカスタードクリームを、太めに1本絞り出し、丸ごといちごをナパージュに潜らせてからクリームの上に並べます。
  24. スパチュラでカスタードクリームを側面に塗りつけてならします。
  25. 残った生クリームをもう少しだけ泡立ててコシを少しだけだしたら、星型の口金を付けた絞り袋に入れて、いちごの両サイドにクルンと絞り出します。
  26. ローストしたアーモンドスライスを側面に貼り付けます。
  27. そのまま冷蔵庫で1時間冷やしてから、ナイフを少し熱めに温めてカットします。
2月 182024
 
表面パリッ中はもっちりプレッツェルバンズ

先日エクセルシオールで食べたプレッツェルサンド ローストビーフ&デンマーク産クリームチーズのプレッツェルバンズの塩味とバターがリッチな味わいでとても美味しかったので、家でも作ってみました。

クープ入れても脇からメキメキ割れました

とかち野酵母を使ってオーバーナイトで生地作り。一晩冷蔵庫で発酵させたら2次発酵は不要なので、朝食に間に合いました。いつもとはひと味違うテーブルロール。プレッツェルのようにバターを添えるのがベスト。

お総菜はヤオコーのです
卵焼きめっちゃ美味しいんです!
<材料> 6個分
  • 強力粉(春よ恋) 200g
  • きび糖 10g
  • とかち野酵母 1g
  • 塩 3g
  • 水 120ml
  • モルトエキス 爪楊枝の先にからめる程度
  • 無塩バター 10g

茹でる湯

  • 水 800ml
  • 重曹 30g
<作り方>
  1. 大ボウルに強力粉、きび糖、とかち野酵母を入れて、スプーンなどでふんわり混ぜ合わせます。
  2. 人肌程度に温めた水にモルトエキスを溶かし、少し残して粉類全体にまわし入れて、シリコンドレッジで混ぜ、まとまってきたら塩を加えて残りの水で硬さを調整しながら捏ねます。
  3. 生地がなめらかになってきたら、バターを加えて捏ねます。
  4. 発酵用のポリカーボネートの中ボウルに生地を丸めて入れて、ラップをかけて、25度くらいの温かいところに1時間置きます。
  5. ボウルごとポリ袋に入れて閉じて、冷蔵庫の野菜室で12時間低温発酵します。
  6. 冷蔵庫から取り出して、底を見ると気泡を確認できたらOK。室温に1時間おきます。
  7. 打ち粉をした台に生地を取りだして6等分にカットして丸めて底をしっかり閉じ、蓋をして15分ほど休ませます。
  8. 小鍋に湯を沸かして火を止めて少し落ち着いてから重曹を加えます。
  9. オーブンを220度/16分にセットして予熱開始します。
  10. 湯に網じゃくしで1個ずつ生地を入れて30秒、湯の中で軽く転がしてすくい、湯を切ってオーブンシートに並べます。
  11. 表面が乾いたらナイフでクープを入れます。
  12. 210度/8分、200度/8分焼きます。
2月 172024
 
ポンカンの甘露煮を焦がしたアップサイドダウンケーキ

ポンカンの甘露煮(シロップ煮)は皮も柔らかくてえぐみも少なくて好きなので、この時期見切りのコーナーで袋売りされているポンカンを手に入れて輪切りにして作っておきます。主にヨーグルトにのせて食べるのですが、パウンドケーキやチーズケーキに入れたりのせたりして食べるのが大好きです。

今回もポンカンの甘露煮をたくさん作ったので、アップサイドダウンケーキを焼いてみました。カラメルのこんがり焦げぐあいがシャビーでアンティークな効果を醸し出してくれます。

<材料>直径16センチ1個分
  • グラニュー糖 30g
  • 水 小さじ1
  • 熱湯 小さじ1
  • 無塩バター 50g
  • 卵 90g
  • グラニュー糖 60
  • 薄力粉 50g
  • アーモンドプードル 10g
  • ベーキングパウダー 小さじ1/3
  • 塩 ひとつまみ
  • ブランデー 大さじ1
<作り方>
  1. 小ボウルに無塩バターを40度の湯煎で溶かしてブランデーを加えておきます。
  2. 薄力粉、アーモンドプードル、ベーキングパウダーを合わせて3回ふるっておきます。
  3. フィリング用ポンカンの甘露煮(シロップ煮)を3〜5ミリ角にカットしておきます。
  4. 型(今回は取っ手を外せる鍋)に、カラメル用のグラニュー糖、水を入れて火にかけて溶かし、香ばしくなったら火を止めて、鍋ぶたでガードしながら湯を注ぎ、カラメルが均等に固まるように鍋をまわしながら冷まします。
  5. ポンカンの甘露煮(シロップ煮)の輪切りを固まったカラメルの上に並べます。
  6. ステンレスボウルに卵を溶き、グラニュー糖を加えて40度になるまで湯煎にかけながらハンドミキサーの泡立て器で混ぜ温めます。
  7. 湯煎から外して中速でもったりリボン状に垂れるまで泡立てて、低速でキメを整えます。
  8. このタイミングでオーブンを180度/30分にセットして余熱を開始します。
  9. ふるった粉類をふるいながら生地に加えた粉の上にフィリング用のポンカンの甘露煮をちりばめて、シリコンヘラで生地を底からすくいながら粉気がなくなるまで混ぜます。
  10. 溶かしバターのボウルに生地をひとすくい加えて溶かし混ぜたら、生地のボウルに戻してしっかり混ぜ合わせます。
  11. 鍋に生地を注ぎ、残った生地を鍋の周りに流し入れます。底を軽くトントンたたいて気泡を抜きます。
  12. 170度/30分焼きます。
  13. 鍋ごと粗熱をとって冷めたら中火に30秒ほどかけて、皿にひっくり返して盛ります。
  14. 保存容器に入れて一晩おくと美味しくなります。
 Posted by on 2024年2月17日 at 7:58 AM
2月 162024
 
蜜ろうでコーティングすると外側のカチコチが長く保てます

カヌレのコーティングとして蜜ろうを使うのは初めてですが、数十年前に仕事で蜜ろうを使っていたことがあり、今回のカヌレの型に流し込んでいてそういえば扱いにくかったなぁという記憶が蘇りました。

ワックスだけにこぼしたときの処理が大変。熱湯をかければ流せるものの、水を扱えない物や場所に飛び散って、ガッツリ固まってしまうと削り取らなくてはいけないので注意が必要です。

でも蜜ろうでコーティングすると、カヌレの食感が全く違うので、やっぱり次回も蜜ろうコーティングで作ろうと思いました。

遠方の叔母に送ったらとっても喜んでもらえました。

〈材料〉6個分
  • 薄力粉(ドルチェ)  41g
  • 強力粉(リスドオル)  18g
  • 細粒グラニュー糖  105g
  • 牛乳 230ml
  • 無塩バター 18g
  • バニラオイル 数滴
  • ダークラム酒 27ml
  • 卵黄 1個(17g)
  • 全卵 22g(卵の合計30g)
  • 蜜ろう 7g
〈作り方〉
  1. 生地を作ります。小鍋に牛乳とバターを加えて温め溶かし、火から下ろして、40度まで冷まします。
  2. 中ボウルに砂糖と小麦粉を入れ泡立て器でふんわり混ぜておきます。
  3. 冷ました牛乳バターとバニラをボウルに少しずつ加えてて混ぜ、溶いた卵を加え混ぜ合わせざっと混ぜます。ラム酒もを加えてざっと混ぜます。
  4. 生地にラップで密着させて、涼しいところで18時間以上寝かせます。
  5. 蜜蝋のコーティングをします。オーブンを120度/10分にセットして予熱開始します。
  6. 型の1つに蜜蝋を入れて、空の型も一緒に天板に並べてオーブンに入れ、蜜蝋を溶かします。
  7. 蜜蝋の入った型を傾けて、シリコン刷毛で型に蜜ろうを均一に塗り、残った蜜蝋を次の型に流し移します。
  8. オーブンシートの上に網を置き、蜜蝋を塗った型をひっくり返して網の上に置いて冷やし固めます。
  9. 生地を型に流し入れます。寝かした生地のラップをはずし、小さいお玉で優しく全体を混ぜ、型に流し、天板に並べた状態で30分置きます。
  10. その間にオーブンを200度/60分にセットして予熱を開始します。
  11. オーブンに入れて60分焼きます。
  12. 焼けたら網の上にひっくり返して出して冷まします。