5月 112014
 

かぼちゃの種のパンを焼きました。

かぼちゃの種のパン Kürbiskernbrot

かぼちゃの種のパン Kürbiskernbrot

ゴマじゃないんだからこんなにまぶさなくても…と思うところですが、こんなもんじゃない、オーストリアやドイツのパン屋さんをのぞいたことがあるならば、おそらく「ああ!」と表面全体が種で覆われているパンを思い出すはず。
相当インパクトがありますから。

「かぼちゃの種のパン」は驚いたことにドイツ語では単語なのです。
「Kürbiskernbrot」と書いて「クービスケンボート」と発音するみたいです。

単語が存在するほど一般的なんてすごいです。日本で言うところの「あんパン」みたいなものでしょうか。

オーストリアでは、四角い硬いパンの表面全体にかぼちゃの種がまぶしてあったり、またパウンドケーキのような形のパン全体にまぶしてあったり、その消費っぷりには驚かされます。

かぼちゃの種のサプリがあるくらい、栄養や効能があるんですね。頻尿や酔い覚ましなんかにも効くらしいです。
捨てちゃうの、もったいない!

<材料>5個分

  • 強力粉…160g
  • きび糖…15g
  • 塩…2.4g
  • 無塩バター…10g
  • 水…80ml
  • ホシノ天然酵母フランスパン種生種…13g
  • かぼちゃの種…40g

<作り方>

  1. 中ボウルに強力粉、きび糖、塩を加えて泡立て器でふんわり混ぜ合わせます。
  2. HBのパンケースに水、無塩バター、生種を入れ、1.の粉類を加えます。
  3. 天然酵母の生地コースでこねます。
  4. こねが終わったらスイッチを切り、生地を中ボウルに取り出し、ラップをして一晩(25℃7時間)1次発酵。
  5. ガス抜きをして生地を5等分し、丸め直して20分ベンチタイム。
  6. 生地を丸め直して少し平らにのばし、表面に溶き卵を塗り、かぼちゃの種を押しつけてくっつけます。
  7. 表面を下にしてオーブンペーパーに置き、30分間前半の2次発酵をします。
  8. 生地をひっくり返してさらに20分間後半の2次発酵をします。
  9. 200℃に予熱し、15〜20分焼きます。
5月 072014
 

オーストリアにもし行くことがあったら、これだけは食べておきたい! と思っていたものが「ザッハトルテ」です(他に知らなかったと言うのもありますが)。

あこがれのザッハトルテ。

あこがれのザッハトルテ。

さかのぼること30年前、初めて購入したお菓子作りの本に載っていたザッハトルテにあこがれていたものの、作り方がものすごく面倒そうで(チョコレートの量と扱いの難しさがはんぱない)、作った事もなければもちろん本格的なザッハトルテを食べたことも無かったのです。

ただ、チョコレートの生地に、あんずジャムが挟んであるということは知っていたし、結晶化させたチョコレートでコーティングされたつややかで美しい姿の写真は、30年間脳裏に刻まれ続けていました。
きっと「これでもかっ!」ってくらいチョコレートを満喫できるケーキなんだろうなぁと。

ザッハトルテの発祥は、1832年にウィーンにて、オーストリア帝国の政治家クレメンス・フォン・メッテルニヒの下級料理人として仕えていた「フランツ・ザッハー」が、16才の時に貴族のための特製料理として考案。人気を博し、その後フランツ・ザッハーの次男があの「ホテル・ザッハー」をオープンして、そこのレストランカフェで出されていたのだそうです。

ホテル・ザッハーといえばあれです。先日ザルツブルクで、ザルツブルクカードの購入の際にお世話になった5つ星ホテルです。
ホテル・ザッハー・ザルツブルクは支店ですが、その名前をすっかり忘れていたうえに、これからザッハトルテを食べに行こうと探している店「カフェ・ザッハー」も、ホテル・ザッハーの支店だと知らなかったのでした。

これらがすべてホテル・ザッハー絡みと知ったのは、恥ずかしながらこの数日後なのでした。「ザッハー」の発音と「SACHER」文字列が一致しなくて。

3月24日のこの日はグラーツのヘレン通りにあるカフェにザッハトルテを食べに行くと決めていたので、おおよその場所は把握してはいました。ハウプト広場から歩いてすぐのところに、「カフェ・ザッハー・グラーツ」があります。
ヘレン通りは一番の繁華街で、先日SIMを購入したT-Mobileのある通りです。

例によって、その「カフェ・ザッハー」を見つけるのに時間がかかりました。店の間口が狭いからです。

ありました。入り口をやっと見つけました。

ありました。入り口をやっと見つけました。

カフェ・ザッハーの入り口。

カフェ・ザッハーの入り口。

店内に入ると、お好きな席にどうぞという感じで通されましたので、奥の居心地の良さそうな席を選びました。

奥の席。

奥の席。

吹き抜けのガラスの高い天井があり、店内は明るく、ほぼ満席でした。

明るい店内。

明るい店内。

オーストリアでは男女と共におしゃべりをするときでもとても穏やか。日本の昼下がりのファミレスや喫茶店でおしゃべりに夢中になるあまり大声で話しているようなお客はいません。

メニューはテーブルのスタンドにぶら下がっているので、それを取り外します。

スイーツメニューからは、オリジナルザッハトルテ・ホイップ添え(Original Sacher-Torte mit Schlag)4.90ユーロと、スイートスパイス・リングケーキ ウィーン風(ジンジャーとオレンジピール・Original Sacher Gewürzgugelhupf)3.50ユーロ。

スイーツのメニュー。

スイーツのメニュー。

ドリンクメニュー。マリアテレジアカフェ Maria Theresia Kaffee (mit Alkohol).
オレンジリキュールとホイップクリームを添えたスペシャルでたっぷりのコーヒー。
A speciality consisting of a large coffee served with orange liqueur and whipped cream.

ドリンクメニュー。

ドリンクメニュー。

オーダーしてしばらくして、飲み物とザッハトルテが運ばれてきました!

フォークを入れるのがもったいないくらい美しい。切り口スパッとどうやったらこんな風にきれいにカットできるのかしら。

ザッハトルテ!

ザッハトルテ!

一口食べて、おそらく、頭の中で30年間想像し続けていた味と食感に間違いはなかったです。
結晶化したチョコレートのシャリシャリ感、甘いチョコレート生地、そしてアプリコットジャムの酸味。

期待外れなことといえば、チョコレートの層の厚みです。想像以上に分厚かった!  恐るべしザッハトルテ!

正直、私はチョコレートは日本が一番美味しいと信じていたので、オーストリアのチョコレートにあまり期待はしていなかったのですが、大きな間違いでした。本当に美味しいです。
また、チョコレートがビターな分、濃厚なホイップは必須です。

マリア・テレジア・カフェ。左側の大きなグラスにはこれまたホイップたっぷりのウィンナーコーヒー。右側のオレンジリキュールのグラスにはチョコレートでフタがされています。かわいいです。実は飲み方がわからなかったので、iPhoneで検索してしまいました。

マリア・テレジア・カフェ。

マリア・テレジア・カフェ。

マリア・テレジアはコーヒーにお酒を注いで飲むのがお好きだったとか。なるほど。

おそるおそるウィンナーコーヒーにリキュールを少しだけ注いで飲んでみました。
リキュール入りのコーヒーは初めてですが、風味がよくて、コーヒーもリキュールも甘いのもあって、くいくい飲んでしまいそうでした。ただしオレンジリキュールはかなり度数が高いので、全部注いだら酔っ払い確実なのでほどほどにしておきました。
ホイップも多そうでいて、ホイップ、コーヒー、リキュールの量と組み合わせは絶妙です。マリア・テレジアのチョイスはさすがです。

スイートスパイス・リングケーキ ウィーン風。

スイートスパイス・リングケーキ ウィーン風。

スイートスパイス・リングケーキ ウィーン風。

ウィーン風というのはおそらくホィップ添えてるところじゃないのかしら。見た目は地味ですけど、オレンジピールが効いていて美味しいです。

ダージリン。こっちのティーパックは日本のように糸でつながっていなくて、パックと紙が直接つながっているため、どういう形で抽出するのかがわからず、はじめのうちはお湯があふれてきてしまったのですが、やっとこのように紙をスタンドさせて抽出することに気が付きました。

ダージリン。

ダージリン。

店内の装飾や調度品の品の良さなども含めて、全体の雰囲気がすばらしいです。
ザッハトルテはもちろん、オーストリアのカフェを満喫して、もう思い残すことないとホンキで思いました。

こんなに贅沢な時間を過ごした割に、料金は以外にリーズナブルでした。
支払の際にチップを払おうとしたところ、「チップはいらない」と言われました。
そういうサービスを受けると、また行きたいと思いますよね。
何世紀にもわたって続いてきたというのには、そういう何かしらの理由があってこそだと思いました。

カフェ・ザッハー・グラーツの店内入り口。

カフェ・ザッハー・グラーツの店内入り口。

カフェ・ザッハー・グラーツ Café Sacher Graz

5月 072014
 

今日は3つめのカイザーゼンメルの押し型で、前回と同じミルク味にしました。

花の形のカイザーゼンメル

花の形のカイザーゼンメル

<材料>5個分

  • 強力粉…160g
  • きび糖…16g
  • 塩…2.4g
  • 無塩バター…12g
  • 牛乳…85ml
  • ホシノ天然酵母フランスパン種生種…13g

<作り方>

  1. 中ボウルに強力粉、きび糖、塩を加えて泡立て器でふんわり混ぜ合わせます。
  2. HBのパンケースに水、無塩バター、生種を入れ、1.の粉類を加えます。
  3. 天然酵母の生地コースでこねます。
  4. こねが終わったらスイッチを切り、生地を中ボウルに取り出し、ラップをして一晩(25℃7時間)1次発酵。
  5. ガス抜きをして生地を5等分し、丸め直して20分ベンチタイム。
  6. 生地を丸め直して綴じ目を下にして、押し型を上から強く押し当て型を抜きます。
  7. 1個分ずつ切ったオーブンペーパーに切り目を下にして20分間前半の2次発酵をします。
  8. パンをひっくり返してさらに30分間後半の2次発酵をします。
  9. 200℃に予熱し、15〜20分焼きます。
5月 052014
 

3月24日月曜日。
シュロスベルクを下りたあとは、シュロスベルクの山裾に沿って時計回りに歩いて散策。グラーツは歴史の古い大学があるので、学生さんや大学関係者が多い街です。

"古い"と"新しい"が混在している不思議な街。

“古い”と”新しい”が混在している不思議な街。

シュロスベルクの坂のベンチで読書する人。

シュロスベルクの坂のベンチで読書する人。

城山を下り、狭いながらもトラムが行き交うザック通りを北に向かっていき、突き当たった大通りを右折して山沿いに歩きます。通り沿いには古い建物が並び、小さい手芸屋さんや、パン屋さん、帽子屋さんなどがあります。自転車部品やグッズのお店はとてもカラフルで、品物も充実していました。

手芸屋さん。かわいいチロリアンなクマさん。ビリジョニにもこんな服を作ってあげたい。

手芸屋さん。かわいいチロリアンなクマさん。ビリジョニにもこんな服を作ってあげたい。

パン屋さん。何の形? とても大きいパンがディスプレイされていました。

左側のパネルを翻訳すると、どうも星座のパンを焼いてくれるみたい。ほー?! 星座パン!
日本ではありえない発想! さすがはヨーロッパすごすぎる〜! 日本ならさながら十二支パン

このパンはおそらく"蠍座パン"と思われます。たぶん?

このパンはおそらく”蠍座パン”と思われます。たぶん?

このパン屋さんの看板を撮った写真をなにげに見ていたら、ひっくり返りそうに! 左上の工事中のクレーンに人が! まるで進撃の巨人(亜種)?! みたいでびっくり! (O_O) 合成じゃないですよ〜。

向こうの人も何で東洋人がこっち向けて写真を撮ってるんだ? と不思議だったはず。

向こうの人も何で東洋人がこっち向けて写真を撮ってるんだ? と不思議だったはず。

ヴィルケンブルクガッセ(Wickenburggasse)を東に向かって歩きます。

ヴィルケンブルクガッセ(Wickenburggasse)。城下町って感じです。

ヴィルケンブルクガッセ(Wickenburggasse)。城下町って感じです。

03-24-43バス停近くにあるガシャポン。左側から「50セント」「1ユーロ」「10セント」用。

バス停近くにあるガシャポン。左側から「50セント」「1ユーロ」「10セント」用。

自転車やさん。タイヤやウェアがとてもカラフル!

自転車やさん。タイヤやウェアがとてもカラフル!

お花屋さん。ポットの周りを何かで巻くのが流行らしい。

お花屋さん。ポットの周りを何かで巻くのが流行らしい。

標識。唯一「Grazer Burg/Dom」だけ読み取れたので、こっちの方向へ。

標識。唯一「Grazer Burg/Dom」だけ読み取れたので、こっちの方向へ。

市立公園へ入ります。

市立公園。

市立公園。

モリッツ·フォン·フランク像。 グラーツのかつての市長で、市立公園を設計したのだそうです。

モリッツ·フォン·フランク像。
グラーツのかつての市長で、市立公園を設計したのだそうです。

大きな噴水のある広場に出ます。ここは市立公園のシンボルじゃないでしょうか。「Happyグラーツ編」にも出てきました。

市立公園の噴水。

市立公園の噴水。

市立公園の噴水

いたるところに巨木があり、歴史の古さを感じさせます。

巨木。

巨木。

広い市立公園をぐるっと回って、通りに出てきました。
あれっ? ここって確か先日グルグル回った王宮の庭の出口じゃないですか!
デジャブかと思ったくらい、自分の記憶の地図のピースがここでがっちりつながりました。

Burrggarten王宮の庭の出入り口。

Burrggarten王宮の庭の出入り口。

そうです、そうです! マウソレウムとドームのある場所につながりました。

 左がマウソレウム、右がドーム。

左がマウソレウム、右がドーム。

マウソレウム

何度となく通った坂道を、改めて見渡してみると、あれ? これはガイドブックで見た事があるような…。

ああ、宮廷御用達の老舗のパン屋さん「Hofbäckerei Edegger-Tax」ではないですか。こんなところにあったのね。

宮廷御用達の老舗のパン屋さん「Hofbäckerei Edegger-Tax」

宮廷御用達の老舗のパン屋さん「Hofbäckerei Edegger-Tax」

「SEIT 1569」と書いてあります。

「SEIT 1569」と書いてあります。

ハウプト広場のヨハン大公像のところまで戻って来ました。

ハウプト広場のトラム乗り場。

ハウプト広場のトラム乗り場。

5月 052014
 

今日はミルクロールパン生地を、渦巻のカイザーゼンメル押し型を使ってぐるぐるに形成して焼きました。

ミルクぐるぐるロール−パン

ミルクぐるぐるロール−パン

<材料>5個分

  • 強力粉…160g
  • きび糖…16g
  • 塩…2.4g
  • 無塩バター…12g
  • 牛乳…85ml
  • ホシノ天然酵母フランスパン種生種…13g

<作り方>

  1. 中ボウルに強力粉、きび糖、塩を加えて泡立て器でふんわり混ぜ合わせます。
  2. HBのパンケースに水、無塩バター、生種を入れ、1.の粉類を加えます。
  3. 天然酵母の生地コースでこねます。
  4. こねが終わったらスイッチを切り、生地を中ボウルに取り出し、ラップをして一晩(25℃7時間)1次発酵。
  5. ガス抜きをして生地を5等分し、丸め直して20分ベンチタイム。
  6. 生地を丸め直して綴じ目を下にして、押し型を上から強く押し当て型を抜きます。
  7. 55分2次発酵をします。
  8. 200℃に予熱し、15〜20分焼きます。