グラーツの旧市街にあるシュロスベルク(Schloßberg)という小高い岩山には、急勾配に沿ってケーブルカーが走っています。
赤い屋根が広がる街を眺めながら静かにゆっくりと2分30秒かけて下ってい行く動画です。
シュロスベルクバーン(ケーブルカー)Schlossbergbahn
3月12日(水)、ホテルでの2日目の朝日です。
朝日を見たのはこの日と最終日だけだったかも。
朝起きるのが遅くてタイミングが合わなかっただけの話ですが。
ホテルの朝食は、初日で味をしめたので、ちょっと欲を出してお皿に盛ってしまいました。
さぁ! 出動です。小さいリュックを背負って、片手にMacBook Proを抱えて出かけます。
ホテルのエレベーターの中は狭いんですけど、背面が鏡になっていて、上の方には文字が。
「気楽に行こうよ!」という意味らしいです。
ホテルを出たところ。左下の看板は常にグルグル回っています。
外はまだこの頃はまだ朝は0度とか1度とか、冷え込んでいました。空気もひんやり、吐く息も白かったです。
「仕事するぞー! 」 と意気揚々と街を歩いていて、ふと「でもここはオーストリアなんだよなぁ」と、ものすごく不思議な気持になりました。
ホテルを出ると右手には、C&Aというリーズナブルなアパレルの店や、MERKUR(メルクール)というちょっと高級スーパーマーケットもあれば、ちょっと高級キッチン用品・家具店のLeiner(ライナー)があります。特にMERKURはよく利用しました。
MERKURは朝7時からオープンしていますが、閉まるのも夜7時と早いです。
Leinerは欲しいキッチン用品がいっぱい! これは買って帰ろうと思っていて買い忘れてしまった、ケーキ型。ああ、残念。
路面電車のトラムはいろいろなデザインがあり、見ているだけでも楽しめます。ものすごい頻繁に行き来しているのにクルマや自転車と共存しているのがすごい。この頃はまだトラムに乗るすべを知らず、ひたすらどこへ行くにも徒歩でした。
そのおかげで街の地理を知ることができたのでそれはそれでよかったです。
仕事場に入るともう夜まで集中しっぱなしなので、この日の写真は朝だけでした。
トラムが走っている様子です。写真で見るとのんびりしているように見えますが、実際かなり速いんです。あっという間に通り過ぎます。
駅前のMerkur
3月11日(火)。ホテルでの初めての朝食。
部屋番号を言い、あとは好きな料理を皿に取って食べるビュッフェ形式。
パンは豊富な種類の中から、クロワッサンを選んだと思っていたら、中にチョコレート! 大きなチョコクロでした。これが美味しくてもう、このあとも毎日のように食べちゃいました。
この日は3月11日。オーストリアの朝の情報番組でも、東日本大震災の「Tunami」の報道をしていました。
「Japan Earthquake 2011…」というテロップと衝撃的な映像も流れていて、これが現実だったんだって、あらためて全身が震えました。
その後の現状と、涙ながらにも笑顔で答える被災者の表情を映しだして。ドイツ語吹き替えられているので言葉はわかりませんが…。
キャスターも言葉を失っていました。
朝食後はゆっくりと仕事場へいきました。仕事始めです。
夕方からは歓迎会にお招きをいただき、地元でも有名なオーストリア料理のお店へ。
歩いて旧市街へと向かいます。
もうそこはユネスコ世界文化遺産の街。
夜の市庁舎と鐘の音です。
レストランDer Steirer
市庁舎
2014年 3月10日(月)、現地時間の19時30分頃、これから3週間滞在するホテルに到着しました。
グラーツ中央駅すぐそば。最上階の6階の部屋でした。眺めもよかったです。
デザインホテルってくらいですから、本当におしゃれ。機能的であるかどうかは…深く考えてはいけないのです。
トイレもシンプルなんですけどね。
なぜかトイレにバスマットが? その理由はあとでわかりました(笑)。
トイレに入ると、壁の濃いサーモンピンク色で目がチカチカします。
とにかく広いベッド。マットレスもこの直前に取り替えたばかりだったそうです。すごく寝心地よかったです。
掛け布団も薄そうでいて、顔までかけると汗かいていました。枕はもう少し高さが欲しかったけど慣れました。
クローゼットはありません。ハンガーの色使いがヨーロッパだー!
でも日本で同じ事やっても絶対安っぽく見えるハズ。
洗面台。とても高い位置にあります。背伸びして顔を洗っていました(笑)。必ず手前の方がびしゃびしゃに…。
水道水は硬質で、美味しいです。くせがあるといえばありますが、うまみがあるって言うんでしょうか。
お通じで困ることがなかったのはこの水のおかげかもしれません。
シャワールーム。バスタブはありません。シャワーヘッドが大きくて、それは気持ち良い〜!
アルプスの水だー!と喜んでジャバジャバやっていると、となりのトイレに水が流れ込んで、トイレの床がびしゃびしゃに(^^;)。
それを防ぐためにバスマットが用意されていたのでした。
見ての通り、シャワールームとベッドルームはガラス1枚。丸見えです〜!
ある意味開放感があって、シャワールームに閉じこもっている感がないので1人なら結構居心地いいですよ。
二人以上で泊まるには結構ムズいかも。でも居住スペースは十分な広さ。
シャワールームとトイレのドアは共通なので、シャワールームのドアを閉めると、トイレのドアが開けっ放しに。
トイレのドアを閉めるとシャワールームが開けっ放しになるという仕組み。
こっちの窓って、取っ手を90度回して手前に引くと、片側が開いて、取っ手を180度回して引っ張ると、窓の上の方が手前に開く仕組み。
最初は窓が倒れてくるかと思ってビックリしました。
1つ1つの機能が謎解きみたいでおもしろかったですよ。
冷蔵庫もないので、飲み物やお菓子類は窓辺に置いておきました。乾燥しているので湿気たり腐ることはなかったです。
テレビはドイツ語でさっぱりわかりませんが、CMは興味深く見てました。ヨーグルトやモバイル系のテーマ曲が頭から離れません。
それになぜか突然ドラマが始まるのが不思議。ドラマが好きなんでしょうねぇ。
朝にはテレビから流れる「マーヤ」の歌に振り向くと、みつばちマーヤの3Dアニメを放送していました。目を疑いました(笑)。
マーヤのゲームとかおもちゃも売っていたので、人気なんですね。
あと、オーストリア版「クイズミリオネア」やってました。でもクイズの問いも答えも全くわからず、自分が情けなくなりました。
CNNのチャンネルがありました。英語もわからないくせに、それでもなんだかホッとしました(笑)。
Hotel Daniel Graz
通信会社A1のCM
2014年、3月10日(月)、成田から発ち、約12時間かけてフランクフルトへ。
ひゃっほー! ユーラシア大陸初上陸!
フランクフルト空港は果てしなく広く、そしてものすごい活気があります。
活気があるというのは空と滑走路。
はじめて見る色の青空には縦横無尽にクロスする飛行機雲。
滑走路はルフトハンザ機が混雑する交差点のようにあっちこっちから行き交い、飛行機だけでなく、整備や乗客を乗せたシャトルバスや、荷物を運ぶ車やらがひっきりなしに走っている光景。まさに飛行機とクルマが同等に走っています。映画で見るような軍の飛行場のイメージが近いです。
すごいなぁ。成田ではあり得ない。
ターミナル内がまた広いので、搭乗口を確認しつつひたすら歩きました。
中央にドームのようなところがあって、左に曲がったところで確か入国審査がありました。
聞かれた内容は、
・最終目的地は?
・何日間滞在?
・目的は?
英語で、しかも定番の質問でホッとしました〜!
「sightseeing」と答えたら一瞬「え?」って表情されましたけど(^^;)
スーツケースはピックアップしなくてもそのままグラーツまで届きますが、やはり国境をまたぐので、ここで再度、手荷物検査がありました。パソコン、iPhone、カメラはもちろん出しました。あとの機器はバッグに入れたままだったような。上着は脱いだけど、靴は脱がなかったと思います。
ちなみにウィーン経由だと質問無し。スタンプ押すだけらしいです。ただし乗り継ぎの時間が短いのが厳しくて乗り遅れることもあるらしいです。
ここから搭乗口のA09までがまた下ったり曲がったり。
到達すると、そこは地下のシャトルバスのターミナルです。
のどが渇いた〜。
…と、ほかの人の行動を見ていたら、待合室風のフロアの後ろ側に、無料のドリンクサーバーが数台ありました。
すごーい! リッチですねぇ。ファーストやビジネスでなくても無料で提供してくれるなんて、他の空港で見たことない!
カップはエスプレッソ用の小さいサイズ。でも飲み放題。左側にお茶のパックもありました。
ここで初めて、こんなにコーヒーの種類が選べるのか〜!と驚きました。まずは無難な「Coffee」で(笑)。でもこの一杯がとてもありがたかったです!(ToT)
マキアートも追加できるみたいです。ウィンナーメレンゲですって! でもこの時点では使い方わからず。
コーヒーの味は濃かった! アメリカのようなシャビシャビコーヒーを想像していたのですが、全く違ってしっかりした美味しいコーヒーでした。ドイツすごい〜! と、こんなところで感激したりして。
このフロアで初めてヨーロッパのトイレへ。確か男性が「Herren」で、女性が「Damen」なので「D」に入ればいいのよねと。
トイレもアメリカ風を想像していたのだけど、全然違いました。しっかり個室になっていたし(ドアとか壁に隙間がない)、きれいだし。水を流すレバーが無くて、後ろの壁に大きなスイッチがあって、それを押すのか! と初めて知りました。オーストリアも行った先は全部この方式でした。
まだドイツ国内なので、借りたWi-Fiルーターは使えないのですが、空港内のWi-Fiが使えるので、ここでiPhoneで通信ができましたし、050+で日本と通話もできました(無料)。
音声もしっかり聞こえたし、声が届く時差もそれほど気にならない程度で通話できました。
スゴイ時代だ。
グラーツ行きの飛行機(小さいジェット機)に乗り継ぎです。
機内では飲み物とごついサンドイッチが配られました。
この時点ではもう胸一杯、お腹いっぱいでサンドイッチはお持ち帰り。これもあとから本当に貴重な食料となりました(おいしかったです!)。
嬉しかったのは、このルフトハンザ機のキャビンアテンダントさんが、3列席後方の窓側に一人でちょこんと座っている私を日本人と認識してくれたこと(中国や韓国人ではなくて)。にこやかに日本語で挨拶してくれたのでホッとしました。
通路側に座っていた紳士がサンドイッチを手渡ししてくれたので、笑顔で会釈すると笑顔を返してくれました。笑顔って最強の万国共通語なんだなぁと実感しましたね。
これを知ったら心強くなって、このあとも笑顔でいようと心がけたことが本当に役立ちました。これがあったから異国での不安も相当回避できたのだと思います。
とはいえ言葉が全くわからないので、周りの状況を判断しようと自分なりに緊張感を持って常に勘を働かせていましたけどね。天然なので相当外していたかもしれませんが。
飛行機から見た夕陽と、夕陽に照らされるアルプス山脈が本当にキレイで感動しました。♪アルプス一万尺〜♪と、頭の中でずーっと歌ってました。飛行機はザルツブルク上空を飛んでいきます。
グラーツの空港に到着。確かここでもシャトルバスでターミナルまで行きました。
新しくてキレイです。ああ、今見ると、こういう造りだったと納得できます。
ここで現地のスタッフに無事会うことができて、ホテルまでタクシーで送っていただきました。
よくまぁ、ここまで1人でこれたものだと思いました。
フランクフルト空港からグラーツ空港へ(陸路の地図)
グラーツ=フェルト キルヒェン空港 Flughafen Graz-Feldkirchen